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桜舞散る校門にて

俺は高校生(32才)、大増洋一。

クリスマスに銭湯へ行って

ミニスカサンタ美少女にスマホを盗まれて

飛び蹴りされて、死の淵をさ迷った俺は…

その美少女の

もう一人の仲間に脳を改造されて騙されて

戸籍情報を書き換えられてしまった


やつらが情報をつかむ為に、

勝手に改築された俺の家に転がり込んだ。


たった1人で魂繋ぐ見た目はオッサン、頭脳もオッサン

契約者の美少女の名は、異世界から来た美少女型ロボットのタンサ。


桜が舞散る河川敷で学ランに身を包んだ32才の俺

確かに戸籍上は17才なのだが…肉体も精神も完全に32才のままだ。今日から2回目の高校生か…


「そんな所に突っ立って何をブツブツ言っておるのじゃ?」


後ろから声が掛かる。


「いや、ちょっとな。ここ3、4ヶ月の俺の体験を振り返ってみていた」


「そうか!中々に楽しい日々であったろう?」


「フッ、何かそんな風な気がしていたが…よく考えてみたら、そうでもなかったな」


と言いながら帽子を深くかぶり直す俺…本来の校則では通学時は男子は帽子をかぶる事になっているが、ダサいからとの理由で誰も被っていないそうだ…俺はルールは基本的には守る、別にカッコいいと思ったからとか、髪の毛が少し薄くなってきたのを気にしているからではない。


「考え過ぎじゃ!行くぞ」


そうやって俺の手をとって走りだす美少女…白いブラウスと赤いスカーフとスカートのセーラー服姿が眩しい。実際に目を細めてしまう程。


「やれやれ、しょうがないな…ってウホォオオ」


凄い力で引っ張られて、体が宙に浮く、鯉のぼり状態になった…帽子が取れそうになるが、急いで顎紐をつける。そのまま引きずられ、気がつくと校門前に来ていた。


「おい、起きろ洋一」


パンパンと顔をはたかれた。本人は全く悪気はないし手加減しているんだろうが、力の強い成人男性に殴られた様な衝撃で目を覚ます。


下手をすると、そのまま別の意味で寝てしまいそうになるのを堪えながらな。あと、帽子は飛んでいなかった。やれやれだぜ



ヒラヒラと雪のように舞う桜が降る校門前には

初々しい新入生達が初登校してきていた。


大体は親に連れられてる様だった。手を繋いでいる親子もいる…いフッママのおっぱいが恋しいのか?と思いながら横を見ると、タンサが羨ましそうに見ていた。


やれやれ、仕方がないな。そう思って黙って手を握るとニパッとした笑顔でこちらを向くタンサ、俺も優しい気持ちになって笑ってしまう。


恋愛というよりは親子とか兄妹の情みたいな物だろうか?そんな気持ちになった。そのまま歩いて校門をくぐる。

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