五面
[5面 妖獣の里〜Isolated world]
<博麗霊夢> 喜怒哀楽で連鎖する巫女さん
霊夢「夢の幻想的な空間から」
霊夢「木目のある古臭い所に来たわね」
霊夢「そのうち目眩でもするんじゃないかし
ら」
霊夢「目眩といえば、襲って来る奴も霊みた
いなものになったわ」
霊夢「誰が操っているのかしら」
知亜「博麗の巫女……」
知亜「案外しぶといものなのだな」
霊夢「ここまで来て、私の事を博麗の巫女っ
て呼んだのは」
霊夢「あんたが初めてね」
知亜「彼女たちは目的を盲目的に実行するの
み」
知亜「箱入り娘というところだな」
霊夢「そんな優しいもんじゃなかったけど」
知亜「当然だ。私たちはお前をねじ伏せる
為、躍起になっているのだから」
霊夢「ん〜? 彼奴は真の異変がどうだがっ
て言ってたけど」
知亜「彼奴、か。喋ったのか」
霊夢「予定外だったかしら?」
知亜「いや、計画通りだ。まだ私の掌の上で
お前は踊っている」
霊夢「ああそう。じゃあ、ここを突破される
予定はある?」
知亜「勿論、ない」
霊夢「機転がきくといいわね」
〜〜〜〜〜少女弾幕遊戯中〜〜〜〜〜
霊夢「霊を使った攻撃か」
霊夢「まずまずのやりごたえはあったわね」
知亜「ふむ……実力はこの程度か」
霊夢「?」
霊夢「まさかこの期に及んで、『実力を計っ
ていた』何て言うの」
知亜「全ては予定通りに進んでいる、この結
末もこの先も」
霊夢「ったく、今日はそんな奴にばっか会う
わ」
霊夢「さっき突破される予定はないって言っ
てたのに」
知亜「競い争うことだけが、戦いの目的では
ない」
知亜「突破ではなく私の承諾だしな」
霊夢「あっそうですか」
霊夢「夢の番人が言ってたわよ」
霊夢「お館様の命が……って」
知亜「! それは、喋りすぎだ」
知亜「唯一の欠損があの2人とはな」
霊夢「身内に咬まれるなんて不運ね、ご愁傷
様」
知亜「心にも思っていない事は言わなくてい
い」
霊夢「ふふ、行かせてもらうわね、お館様の
処へ」
********************
<霧雨魔理沙> 努力と好奇心の白黒魔術師
魔理沙「この屋敷だか館だかを上って判った
事だが」
魔理沙「かび臭かったな、随分な地下だった
らしいぜ」
魔理沙「少し光も見えてくるな」
魔理沙「問題の主が此処に居るのか?」
知亜「残念」
知亜「お前の言う問題の主は今、忙しい」
知亜「代わりに私が応対しよう」
魔理沙「こんな横柄な応対されてもな」
知亜「そうか?」
魔理沙「そうだ!」
知亜「……お前は博麗の巫女の友人だった
か」
魔理沙「一方的に知られるってのは、気が良
くないな」
知亜「此処まで来た訳は判らないが、来たの
ならそれ相応に強いのだろうな」
魔理沙「プレッシャーか?」
知亜「緊急審査だ。墜ちたら帰ってもらおう
か」
魔理沙「おいおい、急だな!」
〜〜〜〜〜少女弾幕遊戯中〜〜〜〜〜
魔理沙「不意を突かれた割には、よくできて
ただろ?」
知亜「確かに。この先に進む器として最適
か」
魔理沙「私はどうせ行くからいいんだが、一
つ聞くことがあるぜ」
知亜「何だ」
魔理沙「この屋敷みたいな建物は、何なん
だ?木造で古いっぽいが」
知亜「これは、竜巫女様の邸宅、竜巫邸」
知亜「先祖代々からの竜巫女と、それに仕え
る者たちが住まう邸だ」
魔理沙「りゅうみこ?」
魔理沙「普通の巫女とは違うのか?」
知亜「巫女は、神社に祀られる祭神を奉る
が」
知亜「竜巫女は竜神を奉るのだ」
魔理沙「つまり、祭神が違うって事か?竜か
人か」
知亜「ざっくり説明するとな」
魔理沙「はー、なるほど、理解した」
知亜「お前がそれを知る必要はないと思う
が」
魔理沙「知識はあるだけ、役に立つんだぜ」
知亜「私には判らないが、理解するだけ無駄
か」
魔理沙「さあ、退治してくるぜ!」
********************
<チルノ> 自信過剰な氷を飛ばす氷精
チルノ「ふう……」
チルノ「あたい今日は怒ってばかりね」
チルノ「襲ってきた奴も、撃ち墜とすか氷漬
けにするかしたし」
チルノ「切り替えなきゃ!」
チルノ「さあ、値の前に立ち塞がる敵は
誰!」
知亜「五月蝿い」
知亜「少し黙れ、場を弁えろ」
チルノ「そいつは無理だね」
チルノ「あたいの今の気分はブルー、沈んで
るのよ」
知亜「なら尚更静かにした方がいいんじゃな
いか」
チルノ「え?」
知亜「病床に臥すような状態なら、絶対安静
が一番だ」
知亜「今なら安全に帰れるぞ、どうする」
チルノ「……」
知亜「どうした」
チルノ「見た目に合わず、意外と優しいの
ね」
知亜「褒めてるのか?」
チルノ「でもあたいは、あんたをぶっ飛ばす
わ」
チルノ「そうしたらきっと病も解けるから」
知亜「そうか。なら私は、お前を優しく帰す
為にぶっ飛ばすとしよう」
チルノ「あたいの決めた道はあたいが通るん
だから」
チルノ「邪魔はさせないよ!」
〜〜〜〜〜少女弾幕遊戯中〜〜〜〜〜
チルノ「はー、はー」
チルノ「ああ、疲れたし楽しかった」
知亜「今気づいたが、お前は妖精なんだな」
知亜「ここまで対等に渡り合う妖精は初めて
だ」
チルノ「ふふん、そりゃあどうもね」
チルノ「あたいくらいの強敵になると、妖怪
でも何でも勝てるのよ」
知亜「もうすっかり心は晴れたか?」
チルノ「勿論よ、だからこの先に行かせなさ
い」
知亜「……それとこれとは話が別だ」
チルノ「この勝負に勝ったのは?」
知亜「行って倒して、どうする」
チルノ「あたいの強さを見せつける」
知亜「なら、実際に勝てる自信はあるか?」
チルノ「確信しかないわね」
知亜「ふむ、判った。行ってくるといい」
知亜「但し、必ず先に居るお館様を成敗する
事。いいな」
チルノ「お館様って、逆らうもの?」
知亜「主人を矯正するのも、従者の務めだと
考える」
チルノ「へえ、それじゃああたいがお館様
を、矯正しにいってやるわ」
知亜「頼んだぞ」
チルノ「任せて頂戴!」
********************
<八雲紫> 妖しい純愛の賢者
紫「此処らはいよいよ、核って感じなのかし
ら」
紫「手強くなってきたわね」
紫「そうは言っても勝てない程度じゃあない
けど」
紫「……今更過ぎるけど、藍は結界を確認し
てくれたのかしら」
知亜「最後の最後まで気がつかず、今になっ
て思い出す」
知亜「従者に無礼だとは思わないか」
紫「貴方は従者なの?」
知亜「まあな」
紫「無礼と言われても、従者は主人に従うべ
きものでしょう」
紫「それにそんな、酷い扱いをしている訳で
もないわよ。思い出したし」
知亜「立場がどうあろうと、愛を与えるとい
うのは大切だろう」
紫「そんな、貴方個人の考えを押し付けられ
たって困るわね」
知亜「!」
紫「貴方の自論を聞きにきたんじゃないの
よ」
紫「この先の、貴方でいうところのお館様に
会わなきゃいけないの」
知亜「何故だ」
紫「そこまで言う意味あるかしら」
知亜「なら、無理にでも聞き出すとしよう」
紫「急いでるの、手加減はなしよ」
〜〜〜〜〜少女弾幕遊戯中〜〜〜〜〜
紫「もう諦めなさい」
紫「勝てないという事実は決まっているの
よ」
知亜「お前がすぐに理由を言えば、丸く収ま
った話だ」
知亜「何故言わない」
紫「うーん、それはねぇ〜」
紫「私も判らないのよ、相手方の反応が知り
得ないんだもの」
知亜「何だと」
紫「ほらもういいでしょ、それじゃあね」
知亜「おい、待て!」
紫「私は待ち遠しくってたまらないのよ、
何」
知亜「仕方がないからこの場は譲るが」
知亜「お館様に害を加えでもしたら、飛んで
いくからな」
紫「安心しときなさい、私は真っ白よ」
知亜「私には、紫か金に見えるが」
紫「錯覚よ、きっと」
********************
[6面 竜神の緑巫信仰]
<オリキャラ紹介>
不知火知亜
・霊を操る程度の能力
・人間
・紺の帯に白い着物
・かんざしで留めた団子頭
・お祓い棒を持っている
[読んでいただきありがとうございます。
本編は次で終わりですが、あともう少し続きます。お待ちください。]




