三面
[3面 弾幕激戦区〜nightmare an phantom?]
<博麗霊夢> 喜怒哀楽で連鎖する巫女さん
霊夢「びっくりしたわー」
霊夢「黒い何かに呑み込まれたと思ったら」
霊夢「此処は、夢? 妙な場所に来ちゃった
わ」
霊夢「兎に角進もうかしら」
霊夢「誰かに会えるかもしれないしね」
恋華「この夢を熟知した、誰か……」
恋華「それを貴方は探しているのですね」
霊夢「そうよ」
恋華「なら、私は如何でしょう?」
恋華「夢の管理もしている、この私は」
霊夢「ああ、いいかもね(調子が狂うわ
ね……)。」
霊夢「でも、夢の管理は別の奴がしていなか
ったっけ」
恋華「私はお手伝いです」
恋華「その内に覚えてしまいました」
霊夢「へえ。だったら、この夢から出る方法
も知ってる?」
恋華「それは、勿論ですが」
恋華「一つ聞きますが、どうやって此処に来
たのですか?」
霊夢「変な奴に、合格、とか言われて。連れ
てこられたのよ」
霊夢「誰なのかしら、あの黒尽くめ」
恋華「そうですか。判りました、じゃあ」
霊夢「まさかあんたも、試験をするなんて言
うんじゃないでしょうね」
恋華「ネタですか?よく、判っているじゃな
いですか」
霊夢「……前置きは結構よ、疲れる。早く終わ
らせてやるわ」
恋華「ふふ、好戦的なんですね」
〜〜〜〜〜少女弾幕遊戯中〜〜〜〜〜
霊夢「ざっとこんなものかしら」
恋華「あれ、人間だよね……?」
恋華「こんな強い種族?」
霊夢「博麗の巫女っていうのを知らないの」
恋華「私ずっと此処に籠っているんです」
恋華「外の事なんて知り得ませんし、興味も
ありませんから」
霊夢「私もあんたには興味ないわね」
霊夢「但し、どうやって元の世界へ帰るのか
は、教えてもらう」
恋華「これから私も外に出ますから、着いて
きてください」
恋華「夢界移転殿には、2人の番人がいま
す」
霊夢「! 其奴らを退治して、現実に移転す
ればいいのね」
恋華「はい! さっきの試験で判りましたか
ら」
恋華「博麗の巫女……が、彼処を破れると」
霊夢「そんな事しなくても、何だって退治し
てやるわよ」
恋華「みたいですね。任せましたよ」
霊夢「ったく、大事になってきたわね」
********************
<霧雨魔理沙> 努力と好奇心の白黒魔術師
魔理沙「ん〜……」
魔理沙「さっきからずっと、此処を彷徨いて
る訳だが」
魔理沙「特に目ぼしいものも見当たらない
な」
魔理沙「もしかして、死ぬまで一生夢暮らし
か?」
恋華「永い夢は心を蝕む」
恋華「苦しみ死ぬのは、怖いですか?」
魔理沙「夢での暮らしなんて、すごく楽しそ
うだけどな」
恋華「ふうん。人っていうのは、私とはずれ
た感覚なんですね」
魔理沙「人ってのは、十人十色だぜ」
恋華「私としては楽しまれても困るのです
が」
恋華「貴方を現実に戻さなければいけないの
です」
魔理沙「あー? お前に着いていけば戻れる
って事か?」
恋華「ええ、ですから来ていただけますか」
魔理沙「怪しいなー」
魔理沙「黒い羽をつけた奴は、信用できない
って相場が決まってるぜ」
恋華「偏見ですね。見た目では、貴方の方が
怪しいですよ」
魔理沙「ほぉ、言ったな」
恋華「言いました」
魔理沙「怪しい上に負けたら、信用はなくな
るな」
恋華「好ましくはありませんが」
恋華「私の信用を回復するには必要ですね」
恋華「全力で来てください!」
〜〜〜〜〜少女弾幕遊戯中〜〜〜〜〜
魔理沙「講釈を垂れた割には、あっさり負け
るな」
恋華「やっぱり貴方は、私の知る人とはずれ
ています」
恋華「強さも見た目も」
魔理沙「ありがとうだぜ」
魔理沙「そういう事だから、私を外まで案内
してくれるか?」
恋華「え、私の信用は……」
魔理沙「お前から見たら、私はずれてるんだ
ろ」
魔理沙「それが理由だ、いいだろ」
恋華「そうですか」
恋華「なら、案内はしますが、苦労はします
よ」
魔理沙「また戦えるって事か」
魔理沙「挑戦はいつでも受付中だ」
恋華「私にはよく、理解できませんが」
恋華「楽しんで戦闘をしているというのは伝
わってきますね」
魔理沙「ここから出れるっていうんなら真剣
になるぜ」
恋華「いえ、貴方はそのままが一番でしょう
ね」
魔理沙「そうか。じゃ、先導してくれ」
********************
<チルノ> 自信過剰な氷を飛ばす妖精
チルノ「何なのよ彼奴!」
チルノ「楽しい所に行くって言ってたのに、
こんな場所」
チルノ「敵ばっかでつまんないわ!」
チルノ「あーもう、早く此処から出ないと」
恋華「あの、貴方?」
チルノ「ん、何よ」
恋華「貴方って妖精よね? どうして夢に居
るの」
チルノ「あれ、此処は夢だったのね」
チルノ「あたいは勿論妖精よ。鎌を持った黒
い奴に、変なのを打たれて」
恋華「....? ああ、そう」
恋華「まあ妖精だろうと人間だろうと、帰っ
てもらうわ」
チルノ「ええ、いいわよ」
チルノ「あたいもこんな夢からなんか、脱出
したいわ」
恋華「それなら楽でいいわ、今すぐ帰らせる
から静かにしていて」
チルノ「……」
チルノ「気に入らないわね」
恋華「ん?」
チルノ「あたいは嫌いなのよ、抑圧的なの」
恋華「抑圧なんてしたつもりないけど」
恋華「貴方にそう言われると、腹が立ってき
たわね」
チルノ「あたいもよ」
恋華「……」
チルノ「……
」
恋華「発散しましょうか」
チルノ「そうね、あの巫女がやってるみたい
に」
チルノ「退治、してやるわ!」
〜〜〜〜〜少女弾幕遊戯中〜〜〜〜〜
チルノ「きゃはー、すっきりした」
恋華「ふう、負けちゃったわ」
恋華「何か、もっと怠くなった気がす
る……」
チルノ「さあこれで、気持ちよく帰れるわ」
チルノ「あたいを帰らせなさい」
恋華「ええ、良いわよ」
恋華「私は帰れる場所まで行くわ」
恋華「貴方はそこに着いて来ればいいんじゃ
ない」
チルノ「何よそれ!」
チルノ「今すぐ帰れるんじゃあないの?」
恋華「貴方なんかに無駄に貢がないから」
チルノ「あっそう」
チルノ「それじゃあ、勝手に行かせていただ
くわよ」
********************
<八雲紫> 妖しい純愛の賢者
紫「この夢が、あの子がくれた行き先……」
紫「何の意味もなくあげる訳ないから、意味
があるんでしょうね」
紫「さて、いつ誰と何と出会うんでしょう」
恋華「当てもなく歩く貴方」
恋華「私と出会いましたね」
紫「初めて見るわね」
紫「夢に迷ったの?」
恋華「私は半夢の住人、みたいなものです」
恋華「管理のお手伝いをしていますからね」
紫「じゃあ夢には、何か変なものはないのか
しら」
恋華「変なもの?」
紫「夢には似つかわしくない、建物とか」
恋華「確かに、ないことはないですが」
恋華「教えるような程のものではありませ
ん」
紫「別に勿体ぶらなくていいのに」
紫「後ろめたい理由でも?」
恋華「貴方に言う必要はないでしょう」
紫「そう、少々面倒だけど」
紫「軽くやってあげるわ」
〜〜〜〜〜少女弾幕遊戯中〜〜〜〜〜
紫「さ、もういいでしょ」
恋華「は、はい。負けましたよ」
紫「何を隠してたの?」
恋華「その、『夢界移転殿』というのがある
のですが」
恋華「其処で元の世界へ帰れますが、2人の
番人が居るのです」
紫「2人を倒せば帰れると」
紫「なら何故、最初から言わなかったの。隠
すことでもないのに」
恋華「別に、行かなくても帰らせることはで
きますから」
紫「そう、でもどうせなら、そっちに行きた
いわね」
恋華「そうですか。でしたら、案内致しま
す」
紫「ええ、よろしくお願いするわ」
********************
[4面 不落の燻んだ塔〜 Endless fight
<オリキャラ紹介>
巫 恋華
・世界を操る程度の能力
・竜の妖獣
・金糸雀色のセミロング
・チェックが入り、胸の下で途切れてい
る服(上半身)
・草花の柄の大きなスカート(下半身)
[読んでいただきありがとうございます。
ここから物語が大きく展開していくので楽しみにしていてください]




