表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

不殺生高校生 柊幸哉

作者: 松 一休

初めての投稿なので至らぬ点もあるかも知れませんが、温かく見守ってください。(我が子を見るような感じで)

 は柊幸哉。琴海高校に通う高校三年生だ。俺はこの前、学園内で最も地味な奴に贈られる地味1GPを3連覇してしまったのだ…。しかし、俺はその学園での顔とは違う別の顔を持っている。その名も『不殺生高校生』である。ちなみに不殺生高校生とは世の中の悪人(軽微な犯罪をおこした者に限るが…)を俺の手で立ち上がれなくなるほどの恥をかかせてやろうというものである。(殺すほどの勇気はない。チキンなので。)

           ※ 

ある日のことだ。俺がいつも依頼を受けることにしている特設サイトにて一件の依頼が舞い込んだ。その依頼とは『彼氏が他の女をたぶらかしているのでその女の前で恥をかかせてください。』というものである。俺はこういう依頼の類いは大好きである。

俺は依頼者に依頼を受ける旨を伝え、もっと詳しい情報をおしえるようにというメッセージを送った。それからすぐに返信が来た。『彼の名は和田良介。琴海学園の二年生です。他の女の名はわかりません。ただ、他の学園の制服を着ているところを見るに琴海学園の生徒ではないと思います。どうか、彼に恥をかかせてください。よろしくお願いします。』俺はそれを見て、好都合だと思った。何故なら、違う学園なら尾行や偵察に時間が多くかかるからだ。その分、同じ学園なら行事予定表で他の学年の予定まで丸わかりだからだ。俺が予定を決行するXday は文化祭の日だ。何故なら、文化祭は彼女と共に行動し、イチャイチャするのはこの琴海学園の慣わしというか自分のステータスを表す為には必要不可欠なものだからである。だからそこで恥をかかせて心をズタズタのメチャクチャにしてやろうという魂胆なのである!

            ※

 文化祭当日…

 俺は作戦を立てることにした。まずは和田良介とやらを見つけ、その近くに居るであろう彼女を見極めることが第一の関門である。何故なら、依頼者の言っていることが本当なら和田は本命だけでなく、色んな女をはべらかしている可能性があるからである。別に恥をかかせるのは本命の前でなくても良いのだが、どうせ同じ料金(ギフト券で貰う予定だが…)を払うのなら依頼者も本命の前で恥をかくことを望んでいるだろう。そうすれば、その依頼者がリピーターになる可能性も見えてくる。ビジネスとはそんなものなのである。そして、和田と本命の彼女が仲良く食べるはずのごはんに下剤を混入させ、地獄絵図に変えてやるのである。どうやって下剤を入れるのかって?いい質問だ。答えてやろう。

 下剤を入れるといっても実際に食べ物の中に混入するわけではない。文化祭実行委員のふりをして和田に水を注いであげ、その中に下剤を溶かすのである。後は奴が漏らすのを待つだけでいい。簡単なことだ。そんなことを考えながら和田の後を付けていると声が聞こえた。『里美。お腹すいてない?どこで食べる?』どうやら彼女は里美というらしい。そうするとその里美は『ギャハハ。どこでもいいよ。良介と一緒なら♪』と下品に騒いでいた。俺はこういう類いの女は大嫌いなため虫酸がはしったが、依頼の為に耐える事にした。ご飯を食べるスペースは皆同じ所なので、里美の顔が分かった今は尾行の必要はない。そのため俺は実行委員のふりに徹することにした。来た人に水を注ぎ続けること十分。時は満ちた。和田が里美を連れてご飯を食べるスペースに来たのだ!里美のコップに水を注ぎ、和田のコップにも下剤と共に水を注いだ。和田が買っていたのは熱々のたこ焼きだったので水は必ず飲むだろう。そして、その時がやって来た。『ゴクッゴクッ』和田が喉を鳴らして水を飲んでいた。俺は内心では『やった!』とガッツポーズをした。その時!『ブリリ、ブリリリリ』和田が遂に漏らした。里美は呆気にとられ、その場を立ち去ってしまった。そして、和田の周りには俺しかいない。俺は証拠として提出するため写真を撮って、その場を立ち去った。その後、和田はどうなったのか誰も知るものはいないという。

最後まで読んでくれた方ありがとうございました。次の作品もよろしくお願いします。(^-^)/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 冒頭の(多分)「俺」ってのが消えてる!? 続き書かれたって聞いたので、見に来ました。 うーん、こうゆう他人をやり込める系の話って、なかなかに胸がすくような実にスマートなやり口を期待しちゃ…
2015/08/29 23:21 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ