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エンディング1 在りし日の記憶

"博士":「…………」キュアブルームで間一髪は回避されたものの、力なくうなだれています

鏑:「…で、こん魔法陣ば発動しちょったらどういう効果が発現すんだ?」

"博士":「……ああ。もう叶わない話さ。教えてあげよう」


あるかり★:「…。」

迅雷:「……」黙って聞いてよう

鏑:槍はアイテムスロットに入れ、腕組みをして聞く態勢。

コハル:「……。」


"博士":「……この魔法陣は、この世界の不文律を変えるものさ」

"博士":「対象の身体を持って、一つだけ、法則を書き換えることが出来る」


"博士":「…………私はね、アルヴがとても誇らしいんだ」

鏑:「…ほォか」相槌を入れ、続きを促す。


"博士":「だから、最期に、まだ種族が生きながらえているならば」

"博士":「再び、あのよき時代を作って欲しかったのさ……どんな手段を使おうとも」

"博士":「ここは地底の果て。誰ももう私を知ることは無い」

あるかり★:「それは違うっ!」とっさに。


"博士":「……何が違う?」

コハル:「そうだよ、ノミコがいたじゃない!」

あるかり★:「…今、私たちが知った。ノミコちゃんもいる」


"博士":「…………先ほどから、何を言っている? ノミコとは誰だ?」

あるかり★:「…え?」

あるかり★:ノミコは今、いますよね?

GM:はい、あるかりさんの隣に、しっかりいますよ?

"博士":「そして、さっきから私を知った口調をしているな。君たちは、私の何を知っているんだ?」


ノミコ:「………。」

鏑:「……見えなんだか?」

迅雷:「……ええと。いるけど、見えてない…?」

コハル:「それは……」


あるかり★:記憶装置出していいかな?

鏑:出そうか。

迅雷:出しますかな


あるかり★:「…ノミコちゃんが見えてないのはともかくとして」と

鏑:「…おまァを知ったのは、コレで、だ」ととりあえず自分の持ってた①を出す

"博士":「それは……メモリースフィア。しかし、一体何処の誰がそんなものを……」


あるかり★:「これが何なのかは、結局知らないんですけど。ここに貴方と助手の人の記憶が入ってます」

迅雷:「何個かあって…どういう事になっていったか、っていうのは見ちゃいました」

"博士":「…………ああ、きっと。在りし日の記憶なのだろうな」

"博士":一瞬、優しげな顔をします。……しかし


"博士":「しかし、そんな日は、もう訪れない。……そうだろう?」

鏑:「……何故そう言いきれる。種族間の戦争は…もう、大昔に終わったと…」“言う設定になっている。”そうは言えなかった。


ノミコ:「…………ねぇねぇ」あるかりさんを呼びます

ノミコ:「その記憶媒体、私に読み込ませてくれるかな?」

あるかり★:「…ノミコちゃんは、何か心当たりがあるの?」とその前に聞く

ノミコ:「うん。おぼろげだけど……」


あるかり★:「…ごめんね。その前に教えて? その、心当たり」

ノミコ:「……えとね。もうおぼろげだから、曖昧にしか言えないんだけど」


ノミコ:「その、記憶媒体、きっと私が作ったもの……なんだと思う」

あるかり★:「!?」

コハル:「そう……なの……?」

鏑:「……そィで、この区画にあったんか…」


ノミコ:「インプット、ともう一つ。私には機能があるの。助手ちゃんに駄目だって怒られたんだけど」

迅雷:「もうひとつ?」

ノミコ:「『アウトプット』っていって、本の内容を出力するんだって」


ノミコ:「それを使うと、どうなるのか。私は覚えてないの。でも、駄目だって起こられたことはおぼろげに、覚えてる」

コハル:「インプット、は記憶を手に入れる。ということは……」

コハル:「その逆、アウトプットは……、記憶を、取り出す……?」

迅雷:「んー、そのアウトプットで出した記憶っていうのが、これとか…なんですかねー?」記憶媒体を見つつ


あるかり★:…ノミコにインプットさせたほんはどうなった?

GM:ああ、そういえば確認してませんでしたね。

GM:はい。白紙の本になっています。

あるかり★:了解


あるかり★:記憶媒体を渡そうか

鏑:賛成。

コハル:賛成

あるかり★:ということで。

迅雷:渡しましょ

ノミコ:「…………ありがとう」


GM:そういうと、一つづつ手にとって、頭の中に取り込みます。

GM:コハルが持っている本には、膨大な量が追加されているようです。


GM:途中。苦悶の表情も浮かべました。しかし、それでも目を離すことはありませんでした。

コハル:ぱらぱらとめくって「前は白紙だったのに……、びっしり書いてある」


ノミコ:「……インプット。なるほど、そういうことね」

あるかり★:「ごめんね。隠してて」

ノミコ:「ううん。いいの。おかげでこうやって、ちゃんと分かることができた」

ノミコ:「皆さん、ありがとうございました。……これで、あの人を、元気つけさせることができる、かも知れない」


ノミコ:「この記憶、私に使わせていただけますか?」


鏑:「…そん為に渡したんだ」 鏑からは可の返事を。

あるかり★:頷いて。

迅雷:どうなるか不安ではあるものの。うなずきを返しますよ


コハル:「何を……する気なの?」言いようのない不安が、頭をよぎる

ノミコ:「大丈夫。私は平気だよ?ちゃんと帰ってくるから心配しないで?」

コハル:「ノミコが、そういうなら……」うなずく


ノミコ:「ありがとう、皆。……それじゃあ、言ってくるね」

コハル:「うん、いってらっしゃい……」

鏑:「…おぅ」とノミコの背中に返事をする。

迅雷:「いってらっしゃい」


GM:ノミコはてくてくと、博士の方に歩いていきます。

あるかり★:じっと見守ります

GM:博士は相変わらず、焦点を失った目でただ前を向いていました。


迅雷:「……」後は後ろから見てるだけー。不安になりつつも

あるかり★:「博士、あなたを見守り続けてたヒトがいるんです」

"博士":「……?」

あるかり★:「私たちはその"彼"を信じました」


ノミコ:「……ねぇ。博士。覚えてるかな。」聞こえないからこそ、伝えます

ノミコ:「貴方が、私を書いてくれたんだって。……結局、気づかなかったけれど」


ノミコ:「…………アウトプット!」

GM:瞬間、まわりの風景は滲み。ある情景を映し出しました。



"博士":「…………!」

"博士":目を擦りながら。「ここは……あの時の書斎?」


あるかり★:「…!」

コハル:「これって……?」

鏑:「…一番最初の、そこまで本の量ばなかった時…だろうな」

迅雷:「これで…どうなるんでしょー?」


ノミコ:「……。」映写機のように、じっと目を瞠ったまま動きません


"博士":「……どういうことだ。私は夢でも見ているんだろうか」

"博士":あの四人が作り出したものとも思えない……一体誰が……



???:『はーかせ! はかせってばー』


"博士":「その声は……」聴き覚えがある。いや、何度聞いただろうか。

"博士":何度だって聞いた声。「……助手」


"助手":「やっと気がついたんですかー? 遅いですよ!」

"助手":ぼんやりと、姿を形作ります。


"博士":「……」


"助手":「はかせ。私たちは、生きているんですよ?」

"助手":「生きている内は、生きている人に出来ることを精一杯やらなければいけないんです」

"博士":「……」


"助手":「わからなくなったら、私が、ついていますよ?」

"助手":「なんてたって貴方の助手ですから!」誇らしげに


"博士":「……」未だに、神妙な面持ちをしています。


"博士":……そうだ。私はこうやって、彼女に支えられたんだ。

"博士":いつも、どんな時も……


"助手":「ねぇ。あの話の続きをしてくださいよー」

"博士":「…どんな、話だ?」

"助手":「決まってます! あの話っていったら一つしかないでしょ?」


"助手":「博士が始めて書いた本!「ネクロノミコンの伝説」!」

"博士":「ネクロノミコン……」


"博士":もしかして、もしかすると。

"博士":「……ノミコ?」


"助手":「なんですかその略称。博士にしては可愛いネーミングですね」

"助手":「物騒な本なのに……まぁ、かわいいからいいです。気に入りました」

"助手":「じゃあ、そのノミコちゃんを話してください!」


"博士":「……そうだね。それじゃあ、話してあげようか」


GM:------博士は、頭の中を必死に駆け巡り、思い出しながらたどたどと。その話を言い聞かせました。

GM:話し出すごとに、どことなく気持ちが落ち着き、穏やかな口調で話すようになりました。


"博士":「……そう。それで、最期は悲しい結末だったんだよ」

"助手":「……そう、なんですか。 でも、その話それでおわりじゃないですよね?」

"博士":「……はぁ」


"助手":「終わるならこーう! ハッピーエンドじゃなきゃ駄目ですよ!」

"助手":両手を天に広げて、大きな声で


"助手":「ね。博士? だから、もう一度やり直しましょ?」

"助手":「生きている限り、何度だってやり直しは効くでしょ?」

"博士":「…ああ。」


"博士":「……なぁ、助手」

"博士":「……こんな私でよければ、もう一度手伝ってくれるか?」


"助手":その言葉に反応は無く

"助手":映写機が消えたように。彼女は姿を消してしまいました。


GM:そして、この夕日が差す風景も、おぼろげになって消えていきます。


GM:全て、夢の中に……



GM:ことり。と、音がしました。

GM:ノミコの近くに、綺麗な色をした球が一つ。


"博士":語りかけた時の姿勢のまま、固まっています。

あるかり★:その音で気が付く。

鏑:「……」足を進め、拾い上げましょう

GM:「在りし日の記憶」[取引不可]


GM:鏑さんはその球を、どうしますか?

鏑:「……のォ、博士。」

"博士":「……なんだい?」


鏑:「…もう一度、手伝ってもらって。…なにをしようと?」

"博士":「……さぁね。忘れてしまったよ」

"博士":嘯きますが、先ほどのような陰鬱な印象はきえているようでした。


鏑:「…今度ば忘れんなよ」と、その球体を博士に手渡します

"博士":「ああ、勿論ともさ」

"博士":鏑から手渡されたメモリースフィアを、大事そうに胸に抱えます


あるかり★:「…いちど、外に出てみませんか?」

あるかり★:もういちどきく

"博士":「…………。」


"博士":「……そうだな。それも、悪くない」


鏑:「…今からおまァが何をしようとしちょっかはわからん。…じゃっど、しようと思えば何でもできっちゃろ。生きてるんだから」

"博士":「……そうだな。私は、もう一度本を書こうと思う」

"博士":「再び地域を渡り歩いて、伝承や古き伝説を、伝えたいと思う」

コハル:「本、か。出来上がったら読ませてね」


鏑:「おまァは俺ん庇護対象だ。 …力ば必要になったときは、何時でも言え」

迅雷:「とーりあえず、これで落ち着いてくれましたし一件落着ー…?」さてどうなってるやらw


あるかり★:ノミコはどうなった?

GM:ノミコですが

ノミコ:「……うーー! なんだか変な話してるね!」

ノミコ:「というかここどこ! あたしだれ! あ、ノミコだった!」


GM:という口調を、さっきから独り言のように呟いていまして……

あるかり★:元気だったw


コハル:「ノミコー! 大丈夫!?」駆け寄る

ノミコ:「……えーと! えーと! そうそう覚えてる! ちみっこのコハルちゃん!」

コハル:「よかったぁー! ちゃんと帰ってきてくれたんだねー!!」

あるかり★:「…」ちょっと泣いてるのをばれないように


ノミコ:「ねぇねぇ、あの人誰? 誰かのお知り合い?」

鏑:「…“アウトプット”すっとこォなるんな…」苦虫を噛み潰したかのような顔

コハル:「ん、そっか。あの人のこと……」

迅雷:「……まあ、記憶を出しちゃったわけですし、ねえ」

ノミコ:「?? それより、お腹すいたよー! さっきのタルトまだ余ってるー?」


あるかり★:「この人はね、何でも知ってるすごい人だよ」

ノミコ:「そうなんだ! すごいねー」


"博士":「……すまない。君たちにはもう一つお願いがある」

コハル:「……なに?」

鏑:「…おぅ」

迅雷:「…えっと、なんでしょー?」


"博士":「私を遺跡の外まで連れ出してくれないか? 私の知っている限りだと、亜人間というのがうろついていると効いたのだが……」

あるかり★:「あ、そうだ。そうだっけ」と鞄から食事を取り出しつつ

鏑:「おぅ、任せぃ」と笑顔で答えましょう

コハル:「もっちろん! 私たちに任せて!」

迅雷:「それくらいだったら任せてくださいですよう!」


あるかり★:「その辺は私たちに任せて。これ、ノミコから」

"博士":「……ふむ。私には相変わらず見えないが。優しいのだね」

"博士":ありがたく受け取ります


あるかり★:「新しい世界は、美味しいものも、楽しいことも、いっぱい待ってますよ!」

迅雷:「それじゃ、さっそく行ってみましょー!」にこーっ

鏑:「多分相当ショッキングば事もあっだろうけど…頑張って受け入れェな」 と一言残して先導します

迅雷:それでまあ一緒に遺跡出てー…って感じで


GM:はーい! それでは、シーンを切替えますよー

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