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7 梅雨
また夢を見た。相変わらずの夢だった。起きて覚えていることに変化はなく、カーテンの外も例に違わず青天だった。梅雨時だというのに律儀なことだ。昨日までの雨で存分に濡れていた地面から水分が蒸発して、晴れているのにどよどよとした空気を作り出していた。嫌な汗をかいている気もしたが、ただ湿度が高くて寝汗が乾かなかっただけだろう。べたつく寝巻きを洗濯機に放り、半裸で時計を見て初めて俺は授業に遅刻していることに気がついた。
また夢を見た。相変わらずの夢だった。起きて覚えていることに変化はなく、カーテンの外も例に違わず青天だった。梅雨時だというのに律儀なことだ。昨日までの雨で存分に濡れていた地面から水分が蒸発して、晴れているのにどよどよとした空気を作り出していた。嫌な汗をかいている気もしたが、ただ湿度が高くて寝汗が乾かなかっただけだろう。べたつく寝巻きを洗濯機に放り、半裸で時計を見て初めて俺は授業に遅刻していることに気がついた。
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