〇五二 荊州南部攻略戦
~~~荊州 江夏~~~
「今回の作戦は速度が命だ。
貴様らには全速力で荊州南部の四郡を落としてもらう」
「ってことは亮さん、部隊を四つに分けるのか?」
「当然だ。周瑜が南郡城を落とす前に、
四郡を横からかすめ取らねばならぬ。
四郡を順繰りに攻める時間の余裕はない」
「それなら一郡はアタイに任せなさいよ!
兵は3千も貸してくれれば十分だわ!」
「自分にも任せてくださいッス!
兵は張飛先輩と同じく3千で十分ッス」
「………………」
「おっ。関さんの手も上がったぞ!
ほんなら関さんも3千もありゃ十分か?」
「いや、この五本の指は、関羽は5百もあれば十分である!
――という意味だと父は言いたいのです」
「ご、5百?」
「!?」
「……いくら関さんでも5百は少なすぎじゃありゃせんか?
関さん本人もびっくりしとるみたいじゃぞ」
「この関羽に二言はない!
――と父は自信満々です」
「………………」
「関羽が関平をにらんでるのは気のせいかな?」
「クックックッ。本人が5百でいいと望んでいるんだ。
その通りにしてやろうではないか。
ならば残る一郡は、余と劉備が引き受けてやろう。ありがたく思え。
どの郡を攻めるかはくじ引きで決める。さっさと引け」
「……なんで四郡を攻めるのにくじが五本あんのよ?」
「当たりが出たら御主人様の代わりにもう一郡を攻められるです」
「…………」
~~~荊州南部 零陵~~~
「こ、こ、降伏しないのか?」
「一戦も交えずに降ったら、曹操丞相に合わせる顔がない」
「ど、ど、どうせ劉備に降れば丞相と会うことはなくなる。
面子を気にしている場合ではないぞ!」
「私とて面子だけでものを言っているわけではない。
勝機があるから、戦えと言っているんだ」
「そのとおり!
劉備軍なんてオラの大斧でちょちょいのちょいだーーッ!!」
「た、たしかに邢道栄は強いが、関羽や張飛に歯が立つのか?
お前は邢道栄を買いかぶっているだけではないのか?」
「邢道栄の武勇を頼りにしているだけではない。
桂陽や武陵、長沙ら
他の三郡と連携して戦うのだ。
四郡が力を合わせればいくら劉備とはいえ――。
おい、邢道栄はどこだ。いつの間に出て行った?」
「し、知らん。も、もう出撃したのではないか?」
「馬鹿者が!
あいつひとりで向かっていってどうにかなる相手では――」
「あんぎゃあああああっ!!!」
「邢道栄は討ち取ったッスよ! おとなしく降伏するッス!」
「あわわわわわわ。言わんこっちゃない。
言わんこっちゃないぞ!」
「……お前は降伏するなりなんなり好きにしろ。
私は長沙に向かい、迎撃の準備をする」
「そ、そうか。わかった。
――降伏する! 劉備軍よ! 私はおとなしく降伏するぞー!!」
~~~零陵 劉備軍~~~
「それでは自分は桂陽の攻撃に向かうッス!」
「ご苦労じゃったな!
龍さんが当たりを引いてくれたおかげでわしらは戦わずに済んだぞ」
「お安いご用ッス! それでは行ってくるッス!」
「零陵はこのまま降伏した劉度さんに任せるとして、
わしらはどうしようかの亮さん」
「長沙へ後詰めに向かう」
「関さんが向かった長沙か。
たしかにいくら関さんでも5百ぽっちの兵じゃ不安じゃもんな」
「それだけではない。何やらネズミがうろちょろしているようだ。
長沙に関しては他に妙な噂も聞くし、
単細胞の関羽だけでは足元をすくわれかねん」
「ふーん。まあ細かいことは亮さんに任せるから、好きにやっとくれ。
そういやあ、武陵に向かった張さんが
そろそろ攻撃を開始した頃合いじゃな。
元気にやっとるじゃろうか」
~~~荊州南部 武陵~~~
「アタイに立ち向かってくるなんていい度胸じゃないのさ!
せっかくだから名前を聞いたげるよ」
「俺は武陵にその人ありと知られた金旋だ!
我が剣の奥義、とくと味わうがいい!」
「………………」
「どうしたどうした! 我が剣の冴えに言葉も失ったか!」
「………………いや、あんまりにもしょぼくて言葉が出ないだけよ」
「へ?」
「はあ……。アンタ、それでよくアタイに挑む気になったわね。
かわいそすぎて殺す気も無くなるわ。見逃してやるから帰んなさいよ」
「な…………!?
さ、さては俺の剣技にビビって、命乞いをしているのだな!
だ、だが俺はそんなに甘くな――」
「うっさい」
「ああああっ!?
お、お、俺の剣が真っ二つに……。
あわわわわわわ。お助けええええ!!」
「だから助けてやるって言ってるじゃないの。
おとなしく降伏しなさい!」
「も、も、門を開けろ! は、早く俺を中に入れ――。
うぎゃあああああっ!?」
「……だから俺はやめろと言ったのだ」
「あらま。アンタ、金旋の部下なんじゃないの?
金旋を射殺なんかしちゃってどういうつもりよ」
「このたびの無謀な戦いは、身の程知らずの金旋の勝手な判断によるだ。
我々ははじめから張飛殿に歯向かうつもりはなかった。
勝ち目のない戦をして民を苦しめてもしかたないからな。
我々の身はどうなっても構わん。どうか領民には寛大な処置を願う」
「へえ。なかなか見上げた根性じゃないのさ。
気に入ったわ、アタイから劉備に取り成したげる。
悪いようにはしないわよ」
「それともうひとつ。金旋の遺体を弔わせて欲しい。
領民のためやむなく討ったが、
しがない猟師だった俺を取り立ててくれた恩がある」
「アンタ……。んふふ。いいオトコじゃないのさ」
~~~荊州南部 桂陽~~~
「お前が趙雲か!
この三叉の矛がお前に会うのを楽しみにしていたぞ!」
「長坂の戦いでは名を上げたそうだが、
桂陽の両巨頭と呼ばれた我々のコンビネーションには敵うまい!」
「ウスッ。自分の名前を知ってもらってて光栄ッス」
「ぎゃああああああ!!」
「…………へ?」
「あ、サーセン。まだ自己紹介が途中だったッスか?
もう終わったもんだと思って、突っ掛けちゃいました」
「あ……あ……」
「さあ、紹介を続けてくださいッス。終わったら戦うッス」
「………………退け! 退けーーい!」
「あれ? 戦わないん……スか?」
~~~桂陽~~~
「わ、わ、私が太守の趙範でございます。
さ、さ、先程は部下がとんだ無礼を働きまして……」
「いやいや、こっちこそ挨拶が終わってないのに
突いちゃって申し訳ないことしたッス。
ところでさっきの方はどこッスか? 戦いの続きをやりたいんス」
「め、め、滅相もない! 陳応は深く反省しております!
将軍に歯向かおうなどとは金輪際、思わないでしょう!」
「? よくわからないッスけど、戦わないなら残念ッス。
それじゃああんた方は降伏してくれるんスね?」
「も、も、もちろんですとも!
部下が勝手に暴走しただけで、
もとより劉備様に逆らうつもりはありませんでした!」
「それはよかったッス。
おとなしく降伏してくれれば、悪いようにはしないッスよ」
「あ、あ、ありがとうございます!
ど、ど、どうか将軍のほうからも、
劉備様に取り成しをしていただければと……。
そ、そ、そこでささやかながら将軍のために
宴席の準備を整えてあります」
「任務中なんで結構ッス」
「か、か、固いことをおっしゃいますな!
酒だけではなく美女も用意してあります。
私の亡き兄の未亡人ですが、これがすこぶる良い女でして――」
「いまなんて言ったッスか」
「え、え、え?」
「あんたは兄嫁を自分に差し出すつもりッスか!
いったいなにを考えてるッスか!
恩知らずとはあんたのためにある言葉ッス!!」
「ひ、ひ、ひいいいいい!」
「し、将軍、どうか落ち着かれ――」
「あんたは引っ込んでるッス!」
「ぎええええええ!!」
「あ。しまったッス。つい槍が出ちゃったッス」
「あ、わ、わわわわわわわわわ」
「泡吹いて卒倒しちゃったッス。
なんか悪いことしちゃったッスね……」
~~~荊州南部 長沙~~~
「零陵、武陵、桂陽の三郡はすでに落ち、
この長沙にも関羽が向かっているだと……?」
「ああ。劉備軍の動きは予想以上に早かった。だがまだ打つ手はある」
「まあ、ヒーロー不在の時代だから
自然と俺への期待がでかくなるのはわかる。
でも俺一人で劉備軍を倒すのは楽じゃないんだぜ?」
「……誰もお前一人になど期待しておらん。
聞けば関羽の率いている軍勢はわずか5百だという。
5百の小勢ならば、いかな関羽といえども
戦って勝つことは不可能ではない。
関羽を捕らえ、人質にして劉備と交渉するのだ」
「むうう……」
「かっかっかっ! 何を迷っているのだ韓玄殿!
この儂にお任せあれば、すぐに関羽の首を持ち帰ってやるぞ!」
「……いや、首を獲ったら交渉もなにもできなくなる。
捕らえるだけでいいのだ」
「ならばなおさら簡単な話だ!
この黄忠が矢が関羽の乗騎を射抜く!
落馬したところを捕縛すればよかろう!」
~~~長沙 関羽軍~~~
「………………」
「わずか5百の兵で長沙を落とす……。
そんな離れ業は関羽将軍にしかできねえよなあ!
すげえよなあ将軍は!」
「廖化殿、泣くのは無事に長沙を落としてからにいたそう」
「我が父の武名はあまねく天下に轟いている。
長沙は戦わずして降伏するやもしれん」
「……というわけには行かなかったようですぜ。
長沙の軍勢が前方に布陣していやす」
「関羽・イズ・デッド!
ジミヘンはギターを燃やしたが、今の俺はすでに炎に包まれている。
それっぽっちの小勢で俺を倒せると思ったら大間違いだぜ!」
「………………」
「荊州南部の三郡はすでに落ちた!
おとなしく降伏すれば命だけは見逃してやろうと思っていたが、
この関羽の前に立ちはだかるならば容赦はせぬぞ!
……と父は叫ぼうとしている」
「長沙の人々には俺の純粋なロックに
輝かしい希望を見つけて欲しいと思ってる。
さっさとかかってこいよヒゲ入道が!」
「…………(#・∀・)ムカッ」
「おおっ! 関羽将軍が自ら飛びかかったぞ!」
「――いかんッ!」
「不意打ち御免ッッ!!」
「!?」
「ヒヒィィィィィィン!!」
「なにィッ!?
我が百発百中の矢をかわすとは……なんという馬じゃ!」
「フ●ッキン・アロー! な、なに外してんだよクソジジイ!!」
「我が矢をかわせる馬がいるとは夢にも思わなんだ。
その燃えるような赤い毛並み……噂に聞く赤兎馬か!」
「父を不意打ちするとは卑怯者め! その白髪首を置いていけ!」
「かっかっかっ! なにも卑怯ではないぞ青二才。
弓の名手が弓を用い、不意打ちできるなら
不意を打つのは、当たり前のことだ!」
「もっともですが、いばることではないでしょうや」
「楊齢、ここはひとまず逃げるぞ!」
「退却は好きだね。っていうよりも退却が俺を求めてる」
「関羽、この勝負は後日に預け――うおおおおっ!?」
「あのジジイ、馬が負傷して転げ落ちたぞ!
ざまあみろ! 天はお前の卑怯な行いを許さなかったんだ!」
「………………」
「ど、どうした関羽……? 儂を斬らんのか?」
「……先の不意打ちは、赤兎馬が矢をかわしてくれたもの。
お主の落馬は、馬が負傷してくれたもの。
これは我とお主の戦とは言えぬ!
勝負もせずに首をいただくほどこの関羽は浅ましくない!
……と父は思っている」
「関羽…………」
「………………」
「儂の名は黄忠! 今日のところはお主の厚意に甘えてやろう!
だ、だが勘違いするなよ! お主の武人の誇りに儂も応えただけで、
次に会った時には首を頂いてやるんだからな!」
~~~長沙~~~
「こ、これはどういうつもりだ韓玄殿!? なぜ儂を捕縛するのだ!」
「どういうつもりだとは俺のセリフだ!
自信満々に出ていきながら関羽を捕らえられなかったのみならず、
命を助けられておめおめと逃げ帰ってきただと?」
「世の中には大切なものが3つある。愛と友情だ。
このクソジジイ、愛と友情を見失い
関羽に内通してるに決まってるぜ!」
「濡れ衣だ!
儂は関羽のことなんてなんとも思ってないんだからな!」
「……内通しているかどうかはともかく、
信用できない者を前線に出すわけには行かん。
韓玄よ、黄忠の代わりになる将がいると聞いたが本当か?」
「あ、ああ。少し風変わりな奴だが、力は保証しよう」
「ヒヒヒ。人の大発明をつかまえて風変わりとはご挨拶だネ」
「とうとうこの時が来ましたね。博士の叡智が天下に示される時が!」
「お前らは何者だ?」
「さすらいの天才科学者とその助手だヨ。
韓玄の支援を受け研究をしている。
ワタシの発明品が必要なのだろう?」
「お、おう。奴は使えるのか?」
「無論だ。ワタシの頭脳に不可能はないヨ」
「――――――」
「これは人間……なのか? それとも人形か?
まったく生気が感じられん」
「人造人間ギヱンだ。ヒヒヒ。生気が感じられんのは当然のこと。
まだシステムを起動していないからネ」
「しすてむ?」
「とにかくこいつなら関羽を倒せるんだろうな?
こういう時のために、お前に研究費を与えてギヱンを造らせたのだぞ!」
「ヒヒヒ。払っただけの働きはしてやるヨ。
ここをこうして……ほら、これでシステム起動だ」
「………………」
「う、動いた」
「馬鹿者! いまのギヱンに近づくな!」
「ガォォォォォォォォォォン!!!!!」
「な、何しやがるこのマザフ●ッカー!
や、やめろ! やめてくれ!
助けてママ! ぐわああああああああっ!!」
「よ、よ、楊齢を素手で八つ裂きに……。
うわあ! 来るな! 来るな!
来るなああああああぎゃああああああああ!!」
「言わんこっちゃない。
こいつはワタシと楊儀以外の近づいた者を
殺すようにプログラムされているんダ」
「ひ、人を喰ってる……。な、なんという……。
太守である韓玄を殺すとはどうしてくれるのだ!」
「科学の発展に犠牲はつきものだヨ。
要はギヱンが劉備軍を殲滅すればよいだけの話だ」
「ウォォォォォォォォォ!!!!!」
「ヒヒヒ。初の実戦投入の相手が関羽とはネ。
いいデータが取れそうだ……」
「………………」
~~~長沙~~~
「ギャァァァァァァァァァァオ!!!!!」
「な、なんだありゃ!? 四つ足の化け物が暴れまわってるぞ!」
「あれは人か魔か……」
「こ、このままでは総崩れになる。
父上、ここはいったん退いて――」
「………………ッ」
「関羽将軍が化け物に飛びかかっちまいましたぜ!」
「たとえ化性の物が相手であろうと、
この関羽が背中を見せることはないということですね父上!」
「!?」
「あ、あのバケモノ、なんて野郎だ!
将軍の青龍偃月刀を爪で弾いたぞ!」
「すばらしい! すばらしいぞギヱン!」
「いや……あの関羽という男、想像以上だネ。
よく見てごらん、ギヱンを押し返しているヨ」
「……ッ! ッ! ッッ!」
「グルルルルルルルル!!」
「あの偃月刀と馬が厄介だネ。
プログレッシブ・ネイルだけでは武装が足りないな。
機動性ももっと上げないと――」
「は、博士! 武装に関しては後で考えましょう。
このままではギヱンが……」
「そうだネ。もう関羽のデータは十分だ。
ギヱン、関羽は放っといてその部下を皆殺しにするんだ」
「ゲェェェェェェェ!!」
「あ、あの野郎、将軍に勝てないと見てこっちに来るぞ!」
「兵士は逃げよ! 拙者らが時間を稼ぐ!」
「くっ……! 来い! 関羽の子は逃げぬ!!」
「………………ッッッ!!!」
「オォォォォォォォォン!!」
「おすわり」
「!?」
「なっ!? ギヱンが緊急停止しただと? 活動限界か?」
「いや。内部電源にはまだ余裕があるはずだヨ。
……あの白衣の男にシステムを強制停止させられたんだ」
「………………」
「いい子だ」
「 」
「ギ、ギヱンのシステム完全に停止しました。
再起動に応じません!」
「諸葛亮殿! どうしてここに……?」
「面白いおもちゃがあると聞いてな。
ククク……これはたしかに興味深い」
「は、博士! どちらへ行かれるのです?」
「キミは何者だネ? どうやってギヱンを停止させた?
開発者として話を聞きたい」
「ほう、これは貴様が造ったのか。
なんということはない。余は全知全能だからだ」
「ひ、非科学的な……」
「……人造人間とはいえ、ギヱンも人に、いや動物に近い存在だ。
ケモノの本能でキミの力を悟り、従ったというところかナ」
(関羽も恐れず戦ったギヱンが、この優男を恐れただと……?)
「犬は主に従う。ただそれだけの話だ。
――この犬を余に譲れ。さすれば命は助けてやろう」
「……まだまだギヱンは開発途上だ。
ワタシたちに研究を続けさせてくれるなら、譲ってあげるヨ」
「よかろう。これはいい手駒になる」
「 」
~~~長沙~~~
「太守の韓玄は死に、ギヱンとやらも奪われた。
もはや打つ手はないか……」
「それにしても牢に入れられとった儂を
解き放ってよいのか劉巴殿?」
「あなたを投獄した韓玄は死んだ。好きにするがいい」
「とにかくいつかこの礼はするぞ!
――ん? どこへ行くのだ? 劉備に降らんのか」
「私は曹操の配下だが、敗れたいま、
曹操のもとへ帰るわけにもいかん。
だからと言って劉備に仕えるのも気が進まぬ。
誰にそそのかされたにしろ、あの男は荊州の民を裏切ったのだからな。
私は益州へでも流れるさ」
「そうか……。
儂は関羽に借りを返さねばならん。
劉備というよりも関羽に降ろうと思う。
道は分かれても、お主のことは忘れないからな!」
「ああ……。達者でなじいさん」
~~~~~~~~~
かくして劉備軍は荊州南部の四郡を落とした。
長く雌伏の時を過ごしてきた劉備は、ここに大きな力を手に入れたのである。
そんな劉備のもとへ、孫権から意外な申し出が届けられようとしていた。
次回 〇五三 弓腰姫の婿
 




