↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アイコン三国志  作者: 小金沢
第四章 官渡の戦い
PR
37/126

〇三六   激戦!烏巣特戦隊!!

~~~烏巣(うそう)~~~



挿絵(By みてみん) 淳于瓊(じゅんうけい)

「どうしたお前たち! 押されているぞ!

それに敵将の首はまだ持って来られないのか!」



挿絵(By みてみん) 韓莒子(かんきょし)

「そ、それが敵に援軍が到着しまして……」



挿絵(By みてみん) 淳于瓊(じゅんうけい)

「援軍? ここからでは見えないぞバカヤロー!

いったい何人来たんだ!」



挿絵(By みてみん) 韓莒子(かんきょし)

「数こそ百足らずですが、

いずれも我々と同じ隠密行動に長けた暗殺部隊のようです。

隊長格が次々と討ち取られています。

間もなくここにも現れ――ぎゃあああ!!」



挿絵(By みてみん) 何曼(かまん)

「截天夜叉(せってんやしゃ)・何曼! 参上!」



挿絵(By みてみん) 淳于瓊(じゅんうけい)

「その薄汚い黄色い出で立ちは……

てめえ黄巾賊だなコノヤロー!」



挿絵(By みてみん) 何曼(かまん)

「薄汚い黄色はお互い様であろう。

さあ、覚悟してもらおうか!」



挿絵(By みてみん) ??

「待てい!」



挿絵(By みてみん) 何曼(かまん)

「なに!?」



挿絵(By みてみん) ??

「黄巾賊よ地の声を聞け!

いかに表面を取り繕おうと、犯した罪の重さは隠せない。

人それを『糊塗』という」



挿絵(By みてみん) 何曼(かまん)

「何者だ!」



挿絵(By みてみん) 張郃(ちょうこう)

「お前たちに名乗る名はない!

喰らえ! ストームキック!」



挿絵(By みてみん) 何曼(かまん)

「くっ! 私の仮面を真似るとはこしゃくな……」



挿絵(By みてみん) 張郃(ちょうこう)

「これは俺のオリジナルだ! 貴様こそ俺の真似をするな!」



挿絵(By みてみん) 高覧(こうらん)

「どうでもいいが張郃、お前の勘が当たったな。

曹操軍の本陣攻撃の命令を無視して、

烏巣の救援に行くと聞いた時は、耳を疑ったが」



挿絵(By みてみん) 張郃(ちょうこう)

「我が剣が導いてくれたのだ。

高覧、ここは俺に任せてお前は他の者を頼む」



挿絵(By みてみん) 高覧(こうらん)

「ああ」



挿絵(By みてみん) 淳于瓊(じゅんうけい)

「よ、よし。私も反撃に移るぞバカヤロー!」



挿絵(By みてみん) 何曼(かまん)

「まずいな。早く貴様を片付けて戻らなくては……」



挿絵(By みてみん) 張郃(ちょうこう)

「早く片付けられるのはお前の方だ。トォーーッ!」



~~~烏巣~~~



挿絵(By みてみん) 何儀(かぎ)

「……俺相手に二人がかりとは光栄なこった」



挿絵(By みてみん) 趙叡(ちょうえい)

「別にあなただからというわけじゃないわ。

単に二人でやったほうが、楽に勝てるというだけ」



挿絵(By みてみん) 眭元進(すいげんしん)

「逃げ場はないぞ」



挿絵(By みてみん) 何儀(かぎ)

(まともにやったら俺に勝ち目はないな……。

すると選択肢は3つか。

1、色男の何儀は突如、反撃の名案がひらめく。

2、仲間が来て助けてくれる。

3、助からない。現実は非情である)



挿絵(By みてみん) 趙叡(ちょうえい)

「何をブツブツと言ってるの? 死になさい!」



挿絵(By みてみん) 何儀(かぎ)

(俺の答えは2と行きたいところだが、敵にも援軍が現れたようだ。

仲間にもそんな余裕はないだろう。あばよみんな……)



挿絵(By みてみん) 眭元進(すいげんしん)

「ん? なんだこの音は――あああああ!?」



挿絵(By みてみん) 趙叡(ちょうえい)

「い、石!? 眭元進が石に押しつぶされたわ!!

ど、どこから石が飛んできたの!?」



挿絵(By みてみん) 李典(りてん)

「投石車は拠点攻撃にも有効です。

そのために私が烏巣攻撃に加わっているのです、はい」



挿絵(By みてみん) 趙叡(ちょうえい)

「よ、よくも眭元進を……。お、覚えてなさいよ!」



挿絵(By みてみん) 何儀(かぎ)

「……まさか石が助けに来てくれるとはな」



挿絵(By みてみん) 李典(りてん)

「あなたを助けたのは石や私ではないです。

投石車を手配した曹操様です、はい」



挿絵(By みてみん) 何儀(かぎ)

「そういうことにしておこう。あんた、さっきの奴を追うぞ」



~~~烏巣~~~



挿絵(By みてみん) 徐晃(じょこう)

「これぞ武人のたゆまぬ研鑽が産んだ奥義!」



挿絵(By みてみん) 楽進(がくしん)

「ほらほらどうした! オイラはこっちだよ!」



挿絵(By みてみん) 于禁(うきん)

「一つ! 二つ! 三つ! 四つ! 五つ!」



挿絵(By みてみん) 張遼(ちょうりょう)

「オラオラ、雑魚は道を開けろっつーの!」



挿絵(By みてみん) 張繍(ちょうしゅう)

「な、なんて常識はずれの連中だ。

敵の半数は蹴散らしてしまったぞ」



挿絵(By みてみん) 賈詡(かく)

「ようやく小生も彼らの性格をつかんだ。

ある程度は制御できるようになってきたな。

まだまだここからであるぞ」



挿絵(By みてみん) 張繍(ちょうしゅう)

「お、おい! 賈詡、あれを見ろ!」



挿絵(By みてみん) 賈詡(かく)

「敵の増援……であるか」



挿絵(By みてみん) 郭図(かくと)

「烏巣が危ういという急報は確かでしたな。

この窮地を救えば我らは英雄となりますぞ!」



挿絵(By みてみん) 袁譚(えんたん)

「英雄か……ぐふふふふふ。よし、かかれい!」



挿絵(By みてみん) 賈詡(かく)

「あれは袁紹の東部方面軍を統括している袁譚だな。

ふむ、戦線を放棄してここに出張ってくる

愚策をとるとは想定していなかったな」



挿絵(By みてみん) 張繍(ちょうしゅう)

「お、俺たちは勝てるのか……?」



~~~烏巣~~~



挿絵(By みてみん) 何曼(かまん)

「くっ! さらに増援が現れるとはさすがに苦しくなったな……」



挿絵(By みてみん) 張郃(ちょうこう)

「周りを気にしている余裕があるのか? そこだ!」



挿絵(By みてみん) 何曼(かまん)

「させるか!」



挿絵(By みてみん) 張郃(ちょうこう)

「そうやすやすと隙を見せてはくれぬか……」



挿絵(By みてみん) 袁譚(えんたん)

「そこにいるのは敵将か!」



挿絵(By みてみん) 張郃(ちょうこう)

「袁譚様! こいつは俺に任せて、あなたは他の敵を――」



挿絵(By みてみん) 郭図(かくと)

「今だ射ていッ!」



挿絵(By みてみん) 張郃(ちょうこう)

「なっ!? なにをするのだ袁譚様!」



挿絵(By みてみん) 袁譚(えんたん)

「フン、敵将を討ち取る好機だというのに、

そこにいるお前が悪いのだ。かまわん、張郃ごと射殺せ!」



挿絵(By みてみん) 張郃(ちょうこう)

「な、なんということを……」



挿絵(By みてみん) 何曼(かまん)

「何をぼさっとしている! どけ! ぐうううううッ!!」



挿絵(By みてみん) 張郃(ちょうこう)

「お、お前! なぜ俺をかばった!?」



挿絵(By みてみん) 何曼(かまん)

「さあな……。私の獲物を横取りされたくなかったの、かもな……」



挿絵(By みてみん) 張郃(ちょうこう)

「なにが獲物を横取りだ……ッ!

お前がそんな男でないことは、剣を交えてわかっている。

俺との勝負を邪魔されたくなかったのだろう?」



挿絵(By みてみん) 何曼(かまん)

「フッ……。それより、これを受け取ってくれ。

そんなダサい仮面なんかより、かっこいいだろ……?」



挿絵(By みてみん) 張郃(ちょうこう)

「何曼……。黄巾賊と罵って済まなかった。お前は、お前は……」



挿絵(By みてみん) 何曼(かまん)

「よせ……。私はただの、黄巾賊、だ……。

それで……いい……」



挿絵(By みてみん) 張郃(ちょうこう)

「何曼!!」



挿絵(By みてみん) 郭図(かくと)

「やっとくたばったか。それにしても張郃?

敵にかばわれるなんて怪しいなあ?

お前ひょっとして曹操と内通し――」



挿絵(By みてみん) 張郃(ちょうこう)

「……許せん」



挿絵(By みてみん) 袁譚(えんたん)

「な、なんだと?」



挿絵(By みてみん) 張郃(ちょうこう)

「それが名族の御曹司のやることかーーッ!」



挿絵(By みてみん) 郭図(かくと)

「か、何曼とやらの仮面を着けてなんのつもりだ!?」



挿絵(By みてみん) 張郃(ちょうこう)

「知れたことを……。

これより俺は曹操に、いや何曼の遺志に味方する!

行くぞ! サンダーボルトスクリュー!」



挿絵(By みてみん) 袁譚(えんたん)

「い、いかん! 退け! いや後方に向かって全力で走れ!」



~~~烏巣~~~



挿絵(By みてみん) 高覧(こうらん)

「曹操軍の指揮官はあそこだ!」



挿絵(By みてみん) 淳于瓊(じゅんうけい)

「かかってこい! シャァコンニャロー!」



挿絵(By みてみん) 張繍(ちょうしゅう)

「烏巣からも反撃に転じてきたぞ!

ど、どうするのだ賈詡!?」



挿絵(By みてみん) 賈詡(かく)

「……よもやここまで想定していたとはな」



挿絵(By みてみん) 張繍(ちょうしゅう)

「な、なに?」



挿絵(By みてみん) 賈詡(かく)

「一度でもあなたを殺せると考えた私が愚かだったのだな。

曹操殿、貴殿に小生はかなわぬようだ……」



挿絵(By みてみん) 張繍(ちょうしゅう)

「か、賈詡よ。さっきからいったい何を言って――」



挿絵(By みてみん) 賈詡(かく)

「さらなる援軍の到着だ」



挿絵(By みてみん) 張燕(ちょうえん)

「まさか黄巾賊と共同戦線を張ることになるとはな」



挿絵(By みてみん) 左髭丈八(さしじょうはち)

「だが曹操は袁紹と違い、俺たちを山賊だと蔑視していない。

あの黄巾賊どもの命を張った戦いぶりを見れば、それがよくわかる」



挿絵(By みてみん) 張燕(ちょうえん)

「ああ。――これより我ら黒山賊は曹操軍を救援する!

なお烏巣の武具・兵糧は略奪し放題だ!」



挿絵(By みてみん) 張雷公(ちょうらいこう)

「ウオォーーーーーーーーーン!!」



挿絵(By みてみん) 張繍(ちょうしゅう)

「こ、黒山賊だと?

奴らは袁紹と同盟していたのではないのか?」



挿絵(By みてみん) 賈詡(かく)

「曹操殿は敵陣営の切り崩しが難しいと見るや、

外堀を攻めていったのだ。それにしても黄巾賊に黒山賊か……。

ククク、曹操殿にしか作れない援兵であるな」



~~~烏巣~~~



挿絵(By みてみん) 呂威曠(りょいこう)

「ぐはあああああ!!」



挿絵(By みてみん) 徐晃(じょこう)

「敵将討ち取ったり!」



挿絵(By みてみん) 楽進(がくしん)

「ちぇっ、徐晃に先を越されちゃったよ」



挿絵(By みてみん) 于禁(うきん)

「これで敵は一掃したかな。

後方の賈詡のダンナが襲われてるそうだ。

張遼が向かってるけど、おれっちらも助けに行こうぜ」



挿絵(By みてみん) 徐晃(じょこう)

「于禁殿、大事なことをお忘れではないか」



挿絵(By みてみん) 于禁(うきん)

「ああそうだった。それが目的で戦ってたんだったな。

よし、一部の兵糧を奪って、後は火を放っちまいな!」



~~~烏巣~~~



挿絵(By みてみん) 袁譚(えんたん)

「ああっ! か、郭図! 兵糧庫の方角から火が上がったぞ!」



挿絵(By みてみん) 郭図(かくと)

「あの様子ではもう消火もできませんな。

これ以上、烏巣に留まる意味はありません。引き上げましょう」



挿絵(By みてみん) 袁譚(えんたん)

「そ、そうだな。

我々は烏巣に来なかった! そういうことにしておこう。

東方に転進するぞ!!」



挿絵(By みてみん) 淳于瓊(じゅんうけい)

「ああ……烏巣が燃えている……。

袁譚様も逃げていく……」



挿絵(By みてみん) 高覧(こうらん)

「ドラ息子め……。持ち場を放棄して乱入しておいて、

ろくに働きもせずに逃げおったか!」



挿絵(By みてみん) 淳于瓊(じゅんうけい)

「こ、高覧! どこに行くんだコノヤロー!」



挿絵(By みてみん) 高覧(こうらん)

「張郃も曹操に降った。

ドラ息子はやりたい放題する。戦も負けだ。

かくなる上は斬り死にして最期を飾るだけよ!

淳于瓊、お前も覚悟を決めるんだな。さらばだ!」



挿絵(By みてみん) 淳于瓊(じゅんうけい)

「ぐっ……」



挿絵(By みてみん) 趙叡(ちょうえい)

「将軍! ここにいらっしゃったのね!

こ、これからどうするのよ」



挿絵(By みてみん) 淳于瓊(じゅんうけい)

「お、俺は……」



挿絵(By みてみん) 左髭丈八(さしじょうはち)

「大将はそこか! この俺に首を渡せ!」



挿絵(By みてみん) 趙叡(ちょうえい)

「な、なんなのあいつ!?

ヒゲに武器をくくりつけて振り回してるわ!

いやーー! キモい! キモいわ!」



挿絵(By みてみん) 張雷公(ちょうらいこう)

「ウオォーーーーーーーーーン!!」



挿絵(By みてみん) 趙叡(ちょうえい)

「なんて大声なの!? み、耳が……ッ!?」



挿絵(By みてみん) 左髭丈八(さしじょうはち)

「そいやあああああッ!!」



挿絵(By みてみん) 趙叡(ちょうえい)

「きゃああああああ!!」



挿絵(By みてみん) 淳于瓊(じゅんうけい)

「趙叡!!」



挿絵(By みてみん) 挿絵(By みてみん) 挿絵(By みてみん) 挿絵(By みてみん) 「…………」



挿絵(By みてみん) 淳于瓊(じゅんうけい)

「囲まれたか……」



挿絵(By みてみん) 賈詡(かく)

「これで王手。さて、どうなさいますかな淳于瓊殿?」



挿絵(By みてみん) 淳于瓊(じゅんうけい)

「………………コノヤロー」



~~~官渡(かんと)~~~



挿絵(By みてみん) 夏侯惇(かこうとん)

「どうした四十万サンよ! 雁首そろえてこの程度か!?」



挿絵(By みてみん) 夏侯淵(かこうえん)

「この夏侯淵が弓に射抜かれたい奴は前に出ろ!」



挿絵(By みてみん) 荀攸(じゅんゆう)

「左です! 左に敵は回り込もうとしています!

騎兵を向かわせてください!」



挿絵(By みてみん) 袁紹(えんしょう)

「ええい! たかが三千の兵にいつまで手間取っているのだ!

さっさと片付けて曹操の首を持ってきて――」



挿絵(By みてみん) 審配(しんぱい)

「!? ば……馬鹿な」



挿絵(By みてみん) 逢紀(ほうき)

「う、烏巣が……」



挿絵(By みてみん) 沮授(そじゅ)

「燃えている……」



挿絵(By みてみん) 曹操(そうそう)

「あの炎を見たまえ!

烏巣が燃えている! 僕たちの勝利だよ!」



挿絵(By みてみん) 曹洪(そうこう)

「やってくれたかあいつら!!」



挿絵(By みてみん) 程昱(ていいく)

「さあ、一気に反撃じゃ! 敵は浮き足立っておるぞ!」



挿絵(By みてみん) 曹仁(そうじん)

「もらったああああ!!!」



挿絵(By みてみん) 許攸(きょゆう)

「みwなwぎwっwてwきwたwww」



挿絵(By みてみん) 袁紹(えんしょう)

「め……名族が……負けるのか?

三千に……。曹操に……」



挿絵(By みてみん) 袁尚(えんしょう)

「パパ、しっかりして!

もうここは危険だよ! 早く逃げないと!」



挿絵(By みてみん) 袁紹(えんしょう)

「曹操……お前の覇道は……名族を越えて……続いていくのか……」



~~~~~~~~~



かくして烏巣は落ちた。

曹操は大逆転勝利を果たし、袁紹は一敗地に塗れた。

名族はこのまま没落の一途をたどるのか?


次回  〇三七   小覇王の死

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。