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アイコン三国志  作者: 小金沢
第二章 魔王・董卓
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14/126

〇一三   魔王の最期

~~~長安の新都 処刑場~~~



挿絵(By みてみん) 李儒(りじゅ)

「皇甫嵩、そして樊稠よ。

よくも偉大なる魔王様を裏切ってくれたな。

貴様らには死、あるのみだ!!」



挿絵(By みてみん) 皇甫嵩(こうほすう)

「無念だ……」



挿絵(By みてみん) 樊稠(はんちゅう)

「そ、そんな。何かの間違いだ。

おい、やめろ! やめてくれええええ!!」



~~~長安の新都 呂布軍 陣営~~~



挿絵(By みてみん) 張遼(ちょうりょう)

「い、一大事だ大将!

魔王様に謀叛を企んだとして皇甫嵩、

それに樊稠将軍が処刑されるっつー話だ!」



挿絵(By みてみん) 呂布(りょふ)

「!?」



挿絵(By みてみん) 高順(こうじゅん)

「左遷させられていた皇甫嵩はともかくとして、

樊稠殿が謀叛だと?」



挿絵(By みてみん) 張遼(ちょうりょう)

「ああ。なんでも馬騰(ばとう)・韓遂(かんすい)との戦いの時に、

韓遂に内通して手心を加え、わざと逃したそうだぜ」



挿絵(By みてみん) 呂布(りょふ)

「…………hdsyio;;」



挿絵(By みてみん) 陳宮(ちんきゅう)

「これは何かの間違いです。私はミスター董卓に抗議してきます。

……って、おやめください呂布将軍!」



挿絵(By みてみん) 高順(こうじゅん)

「魔王様はいったん決めたことを翻しはしない。

呂布将軍、抗議してもあなたの心証が悪くなるだけだ」



挿絵(By みてみん) 呂布(りょふ)

「…………」



~~~長安の新都 張済軍~~~



挿絵(By みてみん) 張済(ちょうせい)

「なるほど、さすがは賈詡だ!

このために樊稠に韓遂を攻撃させなかったのだな」



挿絵(By みてみん) 賈詡(かく)

「これで四天王のうち二人が欠けた。

これからは貴殿がいっそう重用されるだろうな」



挿絵(By みてみん) 張済(ちょうせい)

「よくやってくれた! 今後も俺のために働いてくれよ!」



挿絵(By みてみん) 賈詡(かく)

「ああ、任せておくがいい。

(小生の野望のためには、踏み台は高ければ高いほどいい。

まずは張済、貴殿を高い踏み台へと作り替えてやろう……)」



~~~長安の新都 王允邸~~~



挿絵(By みてみん) 王允(おういん)

「まずいことになった……。

我々とともに董卓暗殺を画策していた

皇甫嵩将軍が処刑されてしまうとは」



挿絵(By みてみん) 士孫瑞(しそんずい)

「ああ。将軍のことだから口は割らなかっただろうが、

これをきっかけに我々の存在が知られる可能性は高い」



挿絵(By みてみん) 王允(おういん)

「樊稠将軍が処刑されたのも痛いな。

董卓の暗殺後、彼は残党をまとめ上げられる器を持っていた。

彼がいれば混乱を最小限に抑えられたろうに」



挿絵(By みてみん) 士孫瑞(しそんずい)

「暗殺の算段すら立っていないのに、

その後のことをとやかく言ってもしかたあるまい。

それより――」



挿絵(By みてみん) 王允(おういん)

「! 待て、そこにいるのは誰だ!?」



挿絵(By みてみん) 貂蝉(ちょうせん)

「ほほほ。わらわです、父君」



挿絵(By みてみん) 王允(おういん)

「貂蝉か。驚かすでない」



挿絵(By みてみん) 貂蝉(ちょうせん)

「父君、いつまで迷われているのですか。

わらわが再三、申しているでしょう。

董卓ごとき、わらわにお任せあればいつでも首を取って参ると。

女のわらわならば、董卓も油断するに違いありませんわ」



挿絵(By みてみん) 士孫瑞(しそんずい)

「し、しかし娘のお前にそのようなことをさせるわけには……」



挿絵(By みてみん) 王允(おういん)

「いや、私たちの計画が露見すれば、

貂蝉も連座して処刑されるのだ。

どうせ失う命ならば貂蝉よ、父に預けてくれるか?」



挿絵(By みてみん) 貂蝉(ちょうせん)

「おほほほほ。

はじめからわらわはそう申しているではありませんか」



挿絵(By みてみん) 王允(おういん)

「済まぬな貂蝉。だが案じるな。

お前がしくじれば、私もすぐに後を追う。

お前を一人では死なせんぞ」



挿絵(By みてみん) 貂蝉(ちょうせん)

「そんな湿っぽいことを言っては成功する物もしませんわ。

父君は枕を高くして吉報をお待ちくださいな」



~~~長安の新都 宮廷 宴会場~~~



挿絵(By みてみん) 董卓(とうたく)

「フハハハハハ! 酒が足りぬぞ! もっと持って来ぬか!」



挿絵(By みてみん) 董白(とうはく)

「それでねー陛下ー。

この前、村祭りをしてた連中を皆殺しにしたんだよー。

牛裂きの刑にしたんだけどチョー楽しかったー」



挿絵(By みてみん) 献帝(けんてい)

「そ、そうか。あははははは……」



挿絵(By みてみん) 呂布(りょふ)

「…………」



挿絵(By みてみん) 董卓(とうたく)

「どうした呂布? せっかく吾輩が宴を開いてやったのだぞ。

もっと楽しそうな顔をせんか!」



挿絵(By みてみん) 呂布(りょふ)

「hhdkl;:]:」



挿絵(By みてみん) 陳宮(ちんきゅう)

「とてもエンジョイしています。

しかし化粧のせいでわからないようですね、私の笑顔が」



挿絵(By みてみん) 董旻(とうびん)

「フン! それなら薄汚い化粧を取ればいいだろうが!」



挿絵(By みてみん) 李儒(りじゅ)

「魔王様、踊りを披露したいという

女が参っていますが、いかがなさいますか」



挿絵(By みてみん) 董卓(とうたく)

「美女ならば通せ! ブスならば首を持って来い!」



挿絵(By みてみん) 貂蝉(ちょうせん)

「おほほほほ。そんなつれないことをおっしゃられるな」



挿絵(By みてみん) 董卓(とうたく)

「おお美女だ! 良いぞ良いぞ。近う寄れ近う!」



挿絵(By みてみん) 貂蝉(ちょうせん)

「おほほほほほ。

それではもっと近くで……刺させて頂きます」



挿絵(By みてみん) 董卓(とうたく)

「!? 何をするか貴様ァッ!!」



挿絵(By みてみん) 貂蝉(ちょうせん)

「しくじった……」



挿絵(By みてみん) 董卓(とうたく)

「誰の差し金だ! お前も黒幕も氷人形にしてやろうか!!」



挿絵(By みてみん) 呂布(りょふ)

「ghla;op@@@@@」



挿絵(By みてみん) 陳宮(ちんきゅう)

「すこし待ってくださいミスター董卓。

彼女は確かに悪いことをしました。

しかし女性を殺すのは良くないことです。

少なくとも私の故郷ではね」



挿絵(By みてみん) 董卓(とうたく)

「なんだとぉ~!?

呂布、お前は樊稠のような無能のくせに吾輩に逆らうのか。

ならばお前の首を寄越せ!」



挿絵(By みてみん) 陳宮(ちんきゅう)

「お、お待ちください!

呂布将軍をこんなことで殺すなんて――」



挿絵(By みてみん) 董卓(とうたく)

「通訳の分際で吾輩に意見するのか?

そういえばこの前も余計な口を出したな。

いいだろう、呂布の代わりにお前の首を差し出せ!」



挿絵(By みてみん) 呂布(りょふ)

「!?」



挿絵(By みてみん) 陳宮(ちんきゅう)

「わ、わかりました。

それで呂布将軍を許して頂けるのならば……」



挿絵(By みてみん) 董旻(とうびん)

「げっへっへっ。兄貴、俺が首をはねてやるよ。

呂布もこの通訳も前から気に入らなかったんだ。

……ん? なんだ呂布。邪魔をする気か?」



挿絵(By みてみん) 呂布(りょふ)

「hjl;::ppppppppp!!」



挿絵(By みてみん) 陳宮(ちんきゅう)

「こ、このファッキン野郎、

ミスター陳宮からその薄汚い手を放せ!」



挿絵(By みてみん) 董旻(とうびん)

「ぐわああああああっ!?」



挿絵(By みてみん) 李儒(りじゅ)

「な!? と、董旻様を殺したぞ!

呂布の謀叛だ! 取り押さえろ!」



挿絵(By みてみん) 呂布(りょふ)

「FXCKFXCKFXCK!!」



挿絵(By みてみん) 陳宮(ちんきゅう)

「ふ、ファッキン雑魚ども、黙るのです。

この程度は謀叛とは言いません。

謀叛とはこういうことを言うのです。それを今からお見せします」



挿絵(By みてみん) 董卓(とうたく)

「ち、血迷ったか呂布!?

は、話せばわか――ぎゃあああああああああああ!!!!!」



挿絵(By みてみん) 董白(とうはく)

「きゃああああ! おじい様が!!」



挿絵(By みてみん) 李儒(りじゅ)

「と、董白様! 早くお逃げ下さい!」



挿絵(By みてみん) 王允(おういん)

「呂布! よくぞやった!

今だ! 董卓の配下を皆殺しにしろ!」



挿絵(By みてみん) 士孫瑞(しそんずい)

「心ある者は我々に続け!!」



挿絵(By みてみん) 張遼(ちょうりょう)

「大将! とうとうやっちまったな!

この時をずーっと待ってたぜ! 董卓軍を殺しまくってやらぁ!」



挿絵(By みてみん) 牛輔(ぎゅうほ)

「董白! こっちだ! 逃げるぞ!」



挿絵(By みてみん) 董白(とうはく)

「えええええん! パパー!」



挿絵(By みてみん) 高順(こうじゅん)

「牛輔が逃げ出したぞ! 追え!」



挿絵(By みてみん) 貂蝉(ちょうせん)

「おほほほほ。逃がしませんことよ」



挿絵(By みてみん) 李儒(りじゅ)

「ぬうう、こうなればお前だけでも道連れにしてくれる!」



挿絵(By みてみん) 貂蝉(ちょうせん)

「きゃあああぁっ!!」



挿絵(By みてみん) 王允(おういん)

「ああっ! 貂蝉! おのれ李儒め!」



挿絵(By みてみん) 李儒(りじゅ)

「ぐわっ!! 魔王様……いまお側へ参りますぞ……」



挿絵(By みてみん) 王允(おういん)

「よくも貂蝉を……ッ!

絶対に許さん! 貴様ら根絶やしにしてやる!!



挿絵(By みてみん) 献帝(けんてい)

「あ……ああ…………」



挿絵(By みてみん) 呂布(りょふ)

「gjskk;d::]]i」



挿絵(By みてみん) 陳宮(ちんきゅう)

「陛下、心配しないで下さい。私があなたの安全を保証します。

なぜなら私は紳士です。女性と子供は守ります。

いつもそう心掛けているのです」



挿絵(By みてみん) 献帝(けんてい)

「…………董卓……」



~~~~~~~~~



かくして呂布は董卓を殺した。

魔王はあっけない最期を迎え、遺された残党たちはどう動くのか?

はたして覇権は誰の手に渡るのか?


次回 〇一四   賈詡の暗躍

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