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蘇生魔術と空間管理者たち  作者: なー
最終決戦
29/33

黒羽の贖罪

宙域要塞から黒羽を連行するその道中。

恒星から離れ熱が冷めた空間で黒羽が呟く。

「……結局ADRIへの復讐も、根鈴の弔いも、贖罪もできなかった」


すかさず、根鈴が質問する。

「その目的は?」

「それは、拉致された法術師たちの敵を討つために、

……根鈴がその脅威に怯えなくてもいいように……」


言い澱んだ続きを神坂が補う。

「だが、自身で根鈴を殺害してしまった」

「ああ。だからこそ、その弔いに……」


「私は生き返ったのに?」

黒羽は返答を失った。その直後、自嘲のように呟く。

「結局、敵は俺自身だったか。

弔いというならば、まず俺を……」


根鈴が黒羽の頬を両手で挟む。

「それを望んでいる目に見えますか?」

「だが、確かに俺は、根鈴をこの手で」


無意識にだろう。根鈴から目をそらす黒羽。

「私の目を恐れる必要なんてないんです」

「……」

「罪悪感で前が見えないのならはっきり言います。

あなたに一回殺された私が、許します」


「……」

「ADRIの襲撃も、彼らの総意じゃない。

悪い人はいるけれど、私を襲おうなんて考えてもいない人もいた」

黒羽の中に横たわる“前提”が、崩れ落ちた。

目を大きく見開いた黒羽は、その衝撃を隠せない。


「言っただろう、既にすべて解決しているって。

そっちの勢力に南下がいるなら、いや、いなくてもそれは指摘されただろう」

「……その通りだ。だからこそ俺は後戻りできなかった」

「……だが、今引き留められた」

「ああ」


◇◇


その静寂に鋭い声が割って入った。

「それは俺の責任だ」

南下だった。


「俺が提案したんだ。

反逆することを“目標にすべきだ”って。

黒羽をリーダーに据えたのも俺だ」


根鈴の怒りが即座に爆ぜる。

「……あなたがっ……!」


だが神坂が制止する。

「待て。

……俺の見立てでは、この“リーダーとして必要とされる立場”が

黒羽にとって良い、と南下は判断したんだろう」


南下は小さくうなずく。


「慣れないことはするものじゃないな。

セラピストもどきも、反逆も。

黒羽。お前ももう、復讐なんてものをする理由はない」


その影でいつの間にか響き始めた黒羽の慟哭。それはこの宙域の終戦を象徴するかのように響き続けた。

はい、黒羽反逆事変、終息です。


物語としてはキリがいいんじゃないですかね。

ここから伏線を回収していきます。

・糸代の黒羽への仕込み

・ADRIの顛末

・次回作への伏線

・黒羽と根鈴のその後


その途中に登場人物のまとめとかしてから完結設定を行います

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