舞台の変更、前哨戦の決着
黒羽の開闢空間の中に開かれた異空間。
ここは黒羽の空間とは由来を別とする俺の保有空間だ。
物質、すなわち情報を一切排した戦闘用空間。
援護射撃のシャワーが途切れた静寂。
夜どころではない黒の帳に包まれた空間で。
──2人と対峙していた。
結局、勘による《空間開闢》範囲攻撃はしっかりと命中していた。
安堵する余裕はない。
次の瞬間に短距離転移。
橋明の背後に転移する。
自分の保有空間なら転移も使い放題だ。
ついでにさっきの対生成で生まれた反物質を召喚してやる。
捕捉追尾している反物質をここに転移。
磁場による保持を打ち止め。
次の瞬間、対消滅により圧倒的なエネルギーが周囲に拡散する。
その奔流は懐に潜り込まれた橋明の体を容赦なく抉る。
弱った隙に電撃(EMP)+麻酔(プロポフォール/セボフルラン)。
まず一人無力化。
これに対し残る一人、LXは誤射を厭わず何らかの光弾を射出してくる。
……いや、誤射を厭わずというより気つけになるからそっちの方がいいという感覚かもな。
あと、被覆プラズマ弾を撃ってきてたのはこいつか。
よくみたら痛覚伝達物質を圧縮した弾も撃たれてる。
とりあえず今落とした橋明を空間転移。元の空間へ帰す。
次に弾道魔力弾で応射。
迎撃用と攻撃用で分けてやる。
LXのビームと交錯する。が、互いに経路が複雑に屈折し、残りの光弾が向かってくる。
思ったより落とせなかったな。
LXは俺の攻撃の迎撃にシフト。結果は失敗。
複数の魔力の弾が直撃。防御層を貫通して満身創痍だ。
対して俺は圧倒的な魔力量によってベクトル干渉能の剥離、偏向を選択。
結果は成功。
LXを狙ってとはいかなかったが。
まあいいだろう。
最後のあがきとばかりにLXはビームを乱射。
しかし、高が知れている。
短距離転移で背後に回り橋明と同じように無力化。
戦闘終了。
黒羽の開闢空間に超空間転移で戻る。




