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詩全集2

いつの間にやら

作者: 那須茄子

何も感じ得なかった

いつもの交差点

その先はずっと

鈍い音を引きずっている


追いかけっこはできない

捕まるのは

消えちゃうから嫌だけど

通りの向こうには

よそ見したくないの


息が落ちて

吐き出された

ポイ捨てのゴミ溜まりたちは

ひこうき雲を一つ

こしらえて

路地裏に

濁った空をつくる


半分個に割った

割りばしが弁当に突き刺さったまま

残されたおかずは待つ


無我夢中になっていた


どうやらだいぶ長いこと

足を止めていたあまり

前進を忘れてしまったみたい

覗いていた分

何かを頬張っていた口の中は

酷い言葉の臭いでいっぱいだ


いつの間にやら

いつの間にやら


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