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トラップ  作者: verbal2号
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トラップ 2 仲間

俺はもう1回彩が言った言葉が未だによく分からずにいた。

「ごめん彩・・・あのーもう1回だけ言ってくれる?」

「だから私19日の火曜日をずっと過ごしているの。」

やはり、聞き間違いではなかった。彩も俺と同じこと体験をまさに今しているのだ。信じられなかった。こんな体験をしている人が俺意外にもいたのだ・・・・

俺も彩に打ち明けることにした。

「あの。ああー俺がこれから言うことは決して彩をバカにしてるとかそういうことじゃないよ。それだけはいい?」

彩は小さく頷く。

「実は俺も今彩がしている体験とまったく一緒の体験をしている。」

彩はあまりにも驚いたのか。声も上げられずただ目を大きく見開いている。沈黙の時間が続いていった。あまりにも気まずかったので俺から沈黙を破った。

「彩はいつから?」

彩は暫く黙っていたがやがて口を開き

「一昨日から。」

「じゃあ、俺と一緒だ。」

俺は少しホットした気持ちになった。この体験をしているには俺だけじゃないのだ。他にもいた。それだけで心強かった。しかし、だからと言ってどうにかなる分けでもない。この謎が解けるわけでもないのだ・・・

俺と彩はただ黙ったまま互いを見ることもなくただ下を向いたままだった。こんなことが一生続くんじゃないかと思った瞬間

「私ね・・・実はもう1人知ってるの・・・・多分だけど・・・」

俺はさっきの彩みたいな状態になった。もう1人いる・・・・?嘘だろ・・・・

「ホントかよ?誰?」

彩の表情が一瞬曇った。

「刈谷くんなんだけど・・・・クラスでずっとそんなこと言ってたの。俺は今日のことを予言できるとか言って。それでズバズバと当てて言ってクラスで話題になってるの。」

刈谷航・・・学校でもなかなかの暴れん坊なやつだ。すぐに頭に血が上って喧嘩する・・・しかもかなり強いから誰も止めることができない。俺は正直あまり好きなやつではなかったし。喋ったこともなかった。一生関わりのない奴だと思ってたのに・・・・まさかこんなところで共通点ができるとは・・・

でも、刈谷も同じ体験をしているのならよく事情を聞かなければならない。

「じゃあ、こうしてる場合じゃない。早く刈谷にも事情を聞きに行かないと。」

「本気で?私あの人のことあんまり好きじゃないんだよね・・・あんまり評判よくないし・・・」

そうか。だから彩は最初あんまり言いたそうじゃなかったのか。

「でも、そんなこと言ってる場合じゃないだろ。仲間は多ければ多いほどいいでしょ。」

「うん。そうだよね。ごめんね。」

俺らは早速刈谷のいるクラスへ向かった。


「刈谷いる?」

俺は近くにいる男子に聞いた。

「いるけどどうして?」

「いいから。とりあえず呼んで。」

分かったよ。渋々了解してくれた。刈谷はすぐ来てくれた。

「なんの用?」

この態度があまり気に食わなかった。初対面なのだから俺は軽く自己紹介をしようと思ったのだが刈谷の態度を見てそんなことをするのがバカらしくなった。ダラダラとした制服。その後ろから出ているシャツ。ワックスでがちがちに固めた頭。なにもかもがダメだった。思わずため息が出そうだった。

「ちょっとここでは話せないからきてくれ。」

「おい。なんだよ。いきなり俺をリンチにでもするつもりか?」

そんなわけないだろ・・・すぐ喧嘩のことだ。そこで俺は

「お前の超能力のことについてだ。」

刈谷の顔色が変わりおとなしく付いてきた。


「で、何を話してくれるんだ?」

俺と彩と刈谷はさっきの話したところにいた。

「刈谷。お前に今起きていることを俺たちに話してくれ。」

しかし、刈谷の反応は意外なものだった。

「めんどい・・・お前らなにか知ってるんだろう?話せよ。」

俺と彩は目を合わせて彩が頷いた。

「実は俺と彩はずっと19日の火曜日を過ごし続けているんだ。嘘かと思うかもしれないけど信じてくれ。」

刈谷はなにか呟き俺らの方を向いた。

「俺も同じだ。他にも居たとはな。驚いたぜ。俺も正直最初は驚いたがこれはいいチャンスだと思った。その日のことがなんでも分かる。これはすごいことだと思わないか?」

思わずため息が出そうになった。こいつほんとにそんなことを思っているのか?

「全然だ。お前は予言者にでもなったつもりだろうが。逆に言えば今日のことしか分からない。しかも、ずっとこの日のままだ。未来が見えないんだ。もしかしらたこれからずっとかもしれない。」

「そんなことは俺にでもわかる。だから、今は正直焦ってる・・・」

刈谷もこの状況をようやく呑み込めてきたようだった。

キーンコーンカーンコーン

チャイムの音がなった。



刈谷の提案で帰りは3人で帰ることになった。今起きていることについて話すためにだ。

しかし、いくら話し合っても結局なにも分かるはずもなく19日の火曜日を過ごしていることだけだった。俺がふと前を見てみるとシルクハットをかぶり紳士服に身を包んだ人が前から歩いてきた。顔はッ見えない。あきらかに浮いていた。どんどんと近づいて行く。俺はなぜか不安になった。

そして俺らの横で止まった。自然と横を向く。男の顔は見えない。男は不気味な笑みを見せた。

よく揃った歯だった。そして男は言った・・・・



「この世界の謎を解いてみろ。」

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