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甲殻学園生徒会  作者: BAD真人
2/8

目覚め


      第2話


会長 「生徒会を召集し商店街のフォローにあててくれ」

オペレーター「よろしいのですか?」

会長 「その為に作られた組織だ…」

オペレーター「了解しました…生徒会長に伝達!至急商店街の救援に向かわれたし!」


車 「了解しました、聞こえていたな?」

シャコ「接敵迄@5 何時でも出れるよ!」

車 「よし、甲殻生徒会出撃!」

シャコ「了解♥ブースト起動!!!テェイクオォフッ!!!」



   シャコの雄叫びと共に参式海老型戦闘潜水艦の魚雷発射管が開かれる

   と同時に流れ込む海水に向ってシャトルブースターが突っ込む。

   しかし、何ら衝撃や抵抗を感じる事無くブースターは射出されるのだ

   車えびが開発した表面抵抗低減フィールドに包まれたブースターは水中より射出され、

   どんどんと速度を上げながら海上へ到達しそのまま空中へとかけ登って行く。


オペレーター「敵戦力射程圏内に入りました」

会長 「予想より速いか? レーザー照準!エビスロケーションを空中戦に移行!

ダミーに混ぜてレーザー攻撃開始!!」 

オペレーター「敵勢力前方900にエビス空中戦力投影開始!」

オペレーター「レーザーチャージ完了!カウントダウン!!3・2・1…」

会長 「撃て━━━━!!」


    突然の閃光が空を包む

    何も無い空間から放たれたその光は空を割り、遥か彼方にて弾けた!

白 「レーザー攻撃?! もう射程圏まで侵攻されてる?」




越前蟹 「ナニィ?! 突然えびどもの戦闘機が反撃して来ただと? 何故だ?レーダーにはまだ

一機も感知されて無いぞ!」


蟹兵 「前方より突如現れました!高度なステルスだと思われます!現在応戦中ですが

レーザー攻撃により30%が被弾、各機散開して交戦にあたっています。」


越前蟹 「妙だな、あれだけの機体数を伏せておけるものなのか?

交戦中の各機に伝達!1点突破だ!北陸地区制圧隊の機動力を見せてやれ!」


蟹兵 「了解!」


オペレーター「第1波着弾!敵陣形に乱れ有り!」

オペレーター「?」

オペレーター「敵陣形に変化有り!ダミーを無視して侵攻してきます!」

会長 「思いきりの良い指揮官が居るか? うむ、少しでも足を止めろ!市街地に入る前に仕留めるぞ!」

オペレーター「了解!」



白 「蟹は近く迄来てるってのに、このままじゃ街の皆が…」

桜 「しろ? 何処へ行くの? あんた何考えてんのよ!」

白 「このままじゃ皆やられる!花火位しか無いケド奴らの注意を逸らす事が出来れば

助けが来るかもしれないだろ?」

桜 「しろ…あんた一人でやろうっての?バカじゃないの?」

白 「バカだよ! 自分でも思うよ! だけど、小さな子だって居るんだ!ここに敵が来ちゃマズイんだよ!」

桜 「バカ! カッコつけ! 一人で何が出来んのよ! 

しょうがないわねぇ… 私も行くわよ!」

白 「えっ? 危ないよ!さくらはここに居なって…」

桜 「危ないのはあんたも同じでしょうが!」

白 「悩んでる暇無いか…」

桜 「だね…」


白 「おじさんゴメンね!花火貰ってくよ!」

桜 「料金は蟹につけといてっ!」


白 「出来るだけここから離れないと…」

桜 「蟹が何処から来るかわかってんの?」

白 「さっきのレーザーの方向に行けば良いんだよ!」

桜 「(;´Д`)ハァハァあんたも走るの速くなったわね…疲れるっての!」

白 「少しでもシェルターから離れないと意味無いだろ!」




オペレーター「敵戦力の中で1機だけ特出してくる機体が有ります!

大型機体! 市街地に侵入!」

会長 「速い!教師達の到着はまだか?」

オペレーター「後5分!」

会長 「えぇい!生徒会は?」

オペレーター「副会長が間もなく商店街へ到着します!」

会長 「1歩遅いか?」


白 「来た!蟹だっ!  デカイ!」

桜 「こっちよ!蟹めぇ!」

    市街地の中に侵入した蟹機動兵器に向って花火を放つ二人

    市街地の入組んだ地形を利用して次々と花火を撃ち込んでいく。

越前蟹 「なんだ?何なんだ?馬鹿にしてんのか?コイツら!!

えびの分際でチョコマカと目障りなんだよ!」

          越前蟹の強靭なハサミが遂に白えびを襲う

白 「うわぁ!」

桜 「しろぉ!!」


          刹那、強力な閃光が走る

          光の元は桜えびだった

越前蟹 「うぉっ!眩しい!何なんだくそぅ!あのクソえび!何処行きやがった?」

          白えびが消えた、視界から…

白 「さくらぁ!    何が起きてんの? うわぁ!こんな近くに!!もうダメだぁ!!」

越前蟹 「ちぃくしょう!出てこいクソえびがぁ!出て来ねぇんならそこの光ってる奴からぶっ殺すぞ!」

白 「目の前に居るじゃん?見えてねぇのこいつ?」

桜 「うわぁあぁ! しろぉぉ!何処よぉ! なんで光ってんのよぉぉ!!」

白 「光ってんのはさくらだろ! なんで光ってんの??うわっ!眩しい!!!」

桜 「知らないわよ! あんたこそ何処から話してんのよぉぉ?」

白 「(;゜Д゜)!?隣に居るでしょうが!」


越前蟹「ゴチャゴチャうるせぇんだよ!眩しいから早く消せ!」

          そして越前蟹のハサミが桜えびに襲いかかる


桜 「イヤァァァ!」

          しかし、ハサミは止まった

          いや、止められたのだ。

シャコ 「何とか間に合ったァ♪」


     ブースターを切離し上空より急降下したソレは蟹のハサミを鞭で受け流したのだ

     一瞬、後一瞬でも遅ければ桜えびの身体は潰されていたのに違いない。

シャコ 「うちの娘達を虐めてくれた礼はキッチリ返すよ! デカイだけの薄鈍が!」

越前蟹 「ちくしょぉー!なんだテメェ!」

シャコ 「鈍間に名乗る名前は持ってないんだよ! 綺麗に剥いてあげるからそこでおとなしくしてな!」


          シャコの鞭が宙を舞う

          蟹の外装が次々と剥がされていく

          蟹の動きも止まらない

          シャコを攻撃しようとするが、目にも止まらぬ鞭の連撃がそれをさせない

越前蟹 「何なんだよ?こりゃぁ?なんなんだよぉ!」       

シャコ 「そこの白い子?まだ走れるかい?」

白 「は?はいっ!・・・・・見えてるんですか?」

シャコ 「正確には見えてはいないけど、わかるのよ♪そこの眩しいお嬢さん連れて早くシェルターへ!」

白 「でも!シェルターは使えなくて!それで僕たちは…」

シャコ 「もう直ぐ先生達が到着するわ♪もう大丈夫だから早くシェルターへお行なさい♪」

白 「はっ…はい! ありがとうございます!! 

さくらっ!立てるかい?」

さくら 「(´;ω;`)ウッ…ウン…」

白 「シェルターへ!」

越前蟹 「眩しい奴が逃げるだと!ちくしょぉー! 舐めやがってぇぇええ!」

          蟹のハサミが開き、中からレーザー砲の銃身が出てくる

越前蟹 「街ごと薙ぎ払ってやる!!!」

シャコ 「考えてる事バレバレなんだよ♥このカニミソが♪」

         シャコの鞭が蟹のハサミを締め上げる

          強力な締め付けでハサミと銃身が歪んで折れる

越前蟹 「なんでだよぉ!何なんだよぉ!」

シャコ 「呆れた馬鹿だねwその口はさっきから同じ事しか言えないのかい?ww」

          鞭の連撃 

  その一撃が弾丸のごとき速さで繰り出される鞭の斬撃

          特殊な加工を施した刺の付いた鞭が機動兵器の装甲を引き剥がしていく

シャコ 「ハァッは〜!綺麗に剥いてあげるっ♪」

越前蟹 「うわぁあぁ!止めろぉ!」

          動く事すらままならず徐々にその装甲を剥かれてきた機動兵器の足が折れた

        次々と足を折られ、ハサミをもぎ取られ

          既に行動不能に陥ったソレをまるで楽しむかの様に攻撃の手が休む事は無い

越前蟹 「やっ…止めてくれぇぇぇ…」

シャコ 「ダメだねぇ♪」

越前蟹 「お願いだ!もう許してくれぇぇ…」

シャコ 「軍を引かせな! 全軍の撤退を見たら解放してあ・げ・る♥ それまであんたが生きてたらねww」

越前蟹 「わかった! 『全軍撤退!我らの敗北だ、だから…救けてくれぇぇ…』」

          既に間近に迫っていた蟹兵達に越前蟹の断末魔の叫びが響いた

蟹兵  「てっ…撤退!撤退だぁ!」


          残存していた蟹兵達は恐怖のあまり隊形を維持出来ず

          散り散りに撤退していった





        続く…

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