表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

10話目

 〜アッアララァアアァ♪アッアララァアアァ♪〜


 俺の携帯が鳴った。 バンチョーからだ。 そうか、 置いてけぼりにしたっけな。 悪いがバンチョー。 俺は一緒に帰る人がいるんだ。


 「もしもし?」

 「よーヒロー、 どこ行ったんだよ? ラーメン食いに行こうぜ!」

 「すまん! バンチョー! 俺うどん派なんだ! また今度にしよう!」

 「じゃあうどんでもいいぜ?」

 

 麺なら何でも大好きバンチョー。 前回ブッチしたから今回は丁重に断ろう。


 「すまん! 今日はチャーハンの気分なんだ。 自炊しようと思ってる。」

 「そしたらヒロの家で一緒に作ろうぜ? ほら昔はよくパラパラチャーハン作ってたじゃないか!まだヒロの家遊びに行ったこともないし」

 

 まずいッッッ! 来られたら向かいにエイミーが住んでいることがバレる! そんな事を知ったらバンチョーは落ち込み、 独り殻に閉じ籠り、 社会と断絶し、 一生童貞になってしまうッッッ!


 「すまん! 今度誘うからさ! 今日は1人で集中させてくれ!」

 「もしや……! おい! ヒロ! もしかしてエイミーと一緒にいるんじゃないか?もしかしてエイミーと一緒に帰っt……」


 ープチッッッー


 すまん……。 バンチョー……。 思わず携帯切ってしまった……。 一生童貞でいてくれ。


 「大丈夫なの? バンチョー君からなんでしょ?  どうせなら一緒に帰っても良かったんじゃないの?」


 なんて寛容な心持ち主なんだエイミー君は! バンチョーが混じってしまったらこの引き寄せの法則が乱れてしまうじゃないか! それに今日はエイミーとの距離をさらに縮めることができそうな話のネタだってある。 バンチョーには悪いが俺は一足先に行かせてもらうッッッ!


 「いや、 バンチョーはお腹減ったからラーメン食べに行くって。 ったく食欲に忠実なヤローだぜ。」

 「ふーん。 そうなんだ。」


 いやいやいや! そこは『じ…じゃあ…2人っきりだね。』 で返そうよ! くそッッッ……。 まだエイミーとの好感度ゲージがマックスに達していないからなのか。 恋愛って難しいな。


 「まぁ暗くなる前に帰ろうぜ。」

 「それもそうね。 じゃあ……よろしく。」


 バンチョーに見つからないようにコソコソと学校を出たのはいいが同じ時間帯に帰る人たちもたくさんいて、 何となくだが周りの視線を感じる。 その視線も暖かいものではなかった。 なんか冷たくて、 鋭く尖ってて。 もしかして俺らを見てジェラってんじゃね?


 「なんか落ち着かねーな。 俺らがラブラブな理想のカップルに見えてしょーがねぇのかなぁー?」

 「少し離れてもらってもいいですか?」

 「離れたら護れねぇよ。 遠距離魔法とか覚えてねぇし」

 「あなたの炎はどこに行ったのよ!」

 「君の思い出の中でじっとしてるヨ」

「キモッッッ!」


 よし、 会話は弾んでるぞ♪ この調子で距離をグッと縮めてガッと抱きしめてズッキューンってキスするぞぉぉ!

 学校周辺から離れたら人通りも少なくなり帰り道まではまだ距離はあるがここら辺から動き出させてもらうぜ!


 車の通りも少なく自然溢れた並木道。野生の鳥たちの鳴き声が聴こえるほどの柔らかな静けさ。俺は田舎育ちだから緑と動物が多い場所に行くと気分が楽になる。

 


 さて……いくか……! 引き寄せの法則を超えたその先へ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ