↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕とわたし  作者: スナオ
PR
9/15

三者面談

ほのぼの回です。

ある曖昧な空模様の午後


 僕は少女の三者面談を終え、一緒に帰っていた。久しぶりに来た外はどこか色褪せて見えた。楽しそうに通りすぎる人々を見ては、なにが楽しいのだろうかと不思議に思った。


 まあ一番楽しそうなのは隣で延々しゃべっている少女なのだが……。


「なあ……」


「うん?」


「お前看護士になりたいんだな」


「うん、そうだよ」


 それは先の三者面談で判明した事実だった。


「なんでだ?」


「えっと……それは……」


 少女は伏し目がちに顔を赤らめ、ちらちらとこちらを見てくる。


「あ、あなたが病気になっても看病してあげられるかな……って」


「ふむ……」


 そういえばこいつは、僕が病弱だったことを話したあたりから急に学校に行って勉強しだしたな……と関係ないだろうことを思い出して。


「しかし……看護士となると男の下の世話もしないといけないが、おまえ、できるのか?」


 不意に思い付いたことを尋ねると、少女がぴしりと固まった。こいつはとんでもなく男性が苦手だった(女子校に通わせて来たのは正しかったのか間違いだったのか……)。


 次の日、屋敷の図書室で医学書を見つめる少女を見かけた。


「やっぱりわたし女医になる! どんな病気でも治してあげるよ!」


「医学部は動物の解剖や実験をするが、耐えられるのか?」


 少女はまた固まり、しばらくするとわめき散らし始めてしまった。


「もういい! やっぱりお嫁さんになる!」


「誰のだ?」


 さらにわめき散らされた。なぜだ……。



無断転載、盗作を禁じます。

Reproduction is prohibited.

©️スナオ 2020 All Rights Reserved.

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。