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文化祭! 〈中編〉

「よっしゃー!それでは…只今より開店〜!!!」

杏の威勢のいい声で、客がちらほらと見え始める。


「も、萌え…萌え?」


男子は顔を引きつりながらも杏の指示どうりに動いている。

うわ、萎えーー。


「ほら、アンタもよ!早戸ー!」

バシバシと、背なかを叩かれる。

――…くっ…。


「早戸ちゃーん!」

みるく先生…は、何かフリふりのついた服を着ている。


「あっれれー?早戸ちゃんがいないですぅ…あ、そこの子ー」


「はい???」


「早戸ちゃんを見ませんでしたかぁー!?……ん?え、早戸ちゃん!?」


「……ちっ、ばれたか…」


俺は、今…話をしてる間も…その、なんて言うか、視線を感じていた。


じー…


「…きもいよマジで!」


「さくら…ああ、ツンデレなとこもまた…萌え?」

前田が訳分からんことを言い始めた!

俺は、呆れて声も出ない。


「早く働けよ、マジ」


「冷たいなぁ…けど、そんなところもイイっ」


「どっちだよ…」

ああ、もういいや。

相手にするだけ無駄だ。


そんな感じで、軽く前田をあしらいつつ、見事俺は仕事をこなした。


んで、なんか、ファン倶楽部まで出来てしまった…。

キモイ奴らだ…。

「さくらさん…!俺ら、この学校にこんな可愛い方がいるとは…うう」

「うおー!ツンデレメイド、萌えーー!」

何故、男しか寄ってこないんだ。

せめて、執事コス(?)とかがよかった…。


「午前の部、終了ー!!!」


「…はぁー」


「ふっふっふ、早戸…別に、午後もやってくれていいのよ?」


「い、いけませんっ!…こ、こんなの早戸ちゃんじゃ、ない…ぐすっ」


「…さくら…とりあえず、写真を――げふっ」


「…もぅ!…俺、この後約束あるんでっ!!!」

俺は、逃げるようにその場から逃げた。

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