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文化祭!〈前編〉

「ちょ!…何でっ!俺も狙ってたのによぉー」

ぐちぐち言いながら、前田が肩をツンツンしてくる。

うわーお。きもっ前田。


「あ、えっと…私みたいな人が彼女なんて、ホントにおこがましいですよね…」

白崎が、微笑を浮かべる。

――いや、違う違う…。


がったん


バイクが目の前に止まった。

「あ! 早戸ちゃんじゃないですかぁー」


「え、みるく先生?バイク乗れたんですか!?(身長的な意味で)」


「ふっふっふ…! 勿論なのですよぉ〜」

先生は得意げになる。


「へぇ…(ダメだろ!教習所…)」


「あ、じゃあ先生はそろそろ行きますねー」

先生は、そう言うと駐車場へと向かった。


「……――しちゃいそう」


「? 白崎?何か言った?」


「ううん。何でもないですよ」


嫉妬しちゃいそう…って言ったのかな…?

追究すると、いろいろと怖いので俺は気にしないことにした。


「さてさて…!今日は、いろいろ決めちゃうわよ〜!」

あいかわらず、杏は張り切ってんなぁ…。


「むむむ…。どうして、先生には司会させてくれないんですかっ!?」

教室の隅の椅子に座らされた先生は不満をこぼした。


「? まぁまぁ…、怒ると皺が増えちゃいますよー」


「…! むっきーーぃ!!!」

ギャーギャーと、先生が喚く。

まぁ、根源の杏は気にせず、話し合いを進める。



「――じゃ、まぁこんな感じで良いわよねー」

結局、女装するんだな…。


「あ、そうそう!化粧とかは、私がやるから気にしないでねー!」

えっと…、すっげぇ不安です。



――そして、迎えた文化祭…


俺は、午前は喫茶店、午後は白崎と文化祭デートとやらをすることになった。


「――…よし、もう目開けてもいいわよ」


「! え、これが…俺!?」

杏の化粧によって、なんと俺は女になっていた。


「どう?め…目覚めちゃった???きゃっ」

「目覚めてねぇよ」


「おーい、さく――!?」

「お、前田じゃん」

「ちょ、え?!…ホントにさくらなのか!?」

前田が頬を赤らめる。…きもいなぁ。


「…当たり前だろ。他に誰がいるんだ」

「お、俺とオランダで結婚し――ごふっ」

前田に久しぶりに蹴りを入れた。


ひらり


ちょっ!スカートが…やべぇよ!

「…し、縞パン…ぽっ」

「興奮すんな、変態っ!!!」


「…案外、早戸が攻…いや、誘い受け…」

こっちはこっちで…訳のわからんことを言っている…。



「じゃあ、バンバン働くわよーー!」

杏が叫んだ。

…バリバリの間違いだと思いますよ!?

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