一日の終わりは一日の始まり
*
ぐぎゅるぅうううう~
冒頭が、こんな擬音語で始まることを、許してくれ。
俺は、混乱していた。
さっき見た、あれは本当に前田だったのか。
ぐるるぅうう~
……くっ。
なんということだろうかっ!!!!!
俺はあの後、ご飯を食べるのを忘れて帰って来ていた!
:
「……お兄ちゃん?」
「あ、ごめんな、あかり。起こしちゃったか」
あかりは首を振った。
「ううん。いいよ。それより、なんか食べる?」
「うっ…。えと、頼む……」
――情けないよ、俺!
きっと、今の俺の顔は赤いだろう。
――入学式に見た桜なんかよりずっと。
戻れるもんなら戻りたい、と思った。
失って初めて気づいた。
そして、俺が失ったものは、思っていたより大切なものだったらしい。
:
「はい。お兄ちゃん、出来たよ」
あかりが俺の前に、コトっとうどんを置いた。
湯気が立ち上っていた。
「あかり、もう大丈夫なのか?」
うどんを啜りながら、俺は尋ねる。
「うん。おかげさまでねっ。ありがと、お兄ちゃん」
にっこりと微笑むあかりは、なんとなく、母さんに似ていた。
:
「ん、ん……」
どうやら、うどんを食べながら、俺は寝てしまっていたようだ。
顔に、机の形がついてしまった。
パさっ…
あれ、布団……。
俺の肩に布団が掛っていたようで、立ち上がった拍子に落ちたのだ。
――そっか、あかりが掛けてくれたんだ。
:
ふと、時計を見る。
――7時40分。
早く、学校に行かないと……。
ささっと用意を済ませた俺は、外に出た。
「いい天気だ…」
心まで、ぽかぽかする気がした。
「そうね」
後ろを振り返ると、そこには白崎がいた。
「7時10分にきて、ずっと1人で待ちぼうけよ。寂しかったんだから」
む、と膨れる白崎は、とても可愛かった。
でも、少しするとにっこりと微笑んだ。
「早戸クン、早く行こっ?」
お久しぶりですー。
覚えてますか?
萌乃ですよ、萌・乃(あ、ウザいとか言・わ・な・い・でっ!
さてさて、ここからどう、展開しましょうか…。
そろそろ挿絵も考えたい今日この頃…。
アイディアがあれば、どうぞお気軽にお申し付けください!!!!!
(いえ、お待ちしておりますので、マジで!)