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ワタシだけのモノ

そして、次の日のことだ。


「今まで…一分だって遅れたことねぇのにな…前田」


その日、いくら待っても前田は来なかった。



――そして、そのさらに次の日学校にも来ていなかった。


「早戸、あんた知らないの?」


杏が話しかけてきた。


「ああ。昨日も、約束してきた癖に…来なかった。メールも返ってこないんだ」


「……そう…。ねぇ……、前田と遊ぶこと知ってた人って、いるの?」


「? そんなやついるわけ……あ…いた。白崎――は知ってた」


――沈黙が流れた。


「――まさか…ね。あ、あはは…もう、この話は終わり!やめっ!」


そのまま杏は、他の女子の輪に入って行った。



STが始まった。


「はぁーい。みなさん…ぐっど、もーにんぐ、ですねぇー」


――なんか、不自然だ!いきなり何故英語!?


「ええと、今日は前田ちゃんがお休みのようですねぇ…」


少し苦い顔して、みるく先生は言った。


「実は…昨日から、行方不明だそうなのですが…、誰か知りませんかっ?」


――反応はない。

やはり、誰も知らないようだ。


行方不明…。家出だったとしたら、メールぐらいあるだろう。


「そうですか…。もし、どこかで見かけたら、連絡してくださいね…」



ここは俺の部屋だ。


そして、隣には例の如く白崎がいる。


もうすでに、お茶は出ている。


「なぁ…白崎」


俺は、出来るだけ怪しまれないように自然に(いたってnaturalに)お茶を飲んだ。


「なんですかー?早戸クン」


持参のうさぎのぬいぐるみを弄くりながら、ぶっきら棒に答えてきた。


「あのさぁ、お前…昨日何処にいた?」


「……ワタシを疑ってるんですね。まぁいいでしょう。ふふっ…」


白崎が目を細める。


「………」


「早戸クンは…――ホントに聞きたいのかしら?」


「ああ」


――何なんだ。この緊張は…。


「早戸クンが、思ってるとうりだと思うわ。私は昨日、駅に行ったわ。そして、前田クンにあった」


――そうであってほしくなかったことが、現実となってしまった。


「前田クン…早戸クンのこと、ホントに好きだなんて、ほざくもんだから」


白崎は、微笑を浮かべた。


「――……おい…」


「私たちの仲を裂こうだなんて、なんて悪い虫なのかしら…」


「白崎……っ、お前…」


「蚊の媒体する悪疫みたいだわ。信じられない」


「――もぅ、やめてくれっ!もぉ…聞きたくない!」


「聞いてきたのは早戸クンなのに。……そうね、イジメすぎたかもだわ。ごめんね。あなたには、嫌な思いをさせたくないの」


「……もぉ、懲り懲りなんだよっ!お前には!」


「? どうして、そんなことを言うの?もしかして…あの女ね!あいつに何か吹き込まれたのね!――許せない」


「――そういうのが、嫌なんだ。白崎は、どうして分かってくれないんだ…。無理だよ。俺もぅ、お前とやっていける自信ねぇよ……」


「心配しなくていいの。早戸クンは。全部、私がやってあげるから」




「――早戸クンは、ワタシだけのモノだから…」



「…ワタシ以外の誰にも渡さないわ」

いやぁ、予告どうりにしてやりましたよww

うん。ホント、最近平和だったからね。

そろそろ被害者だしてかないと。マンネリ化だよ。

ドーナツ化現象だよ(って関係ないや


また次回〜*

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