本当の清算。
*
最悪だ。
確実に、身内である妹のあかりは、俺に好意がある。
「じゃあ、みんな揃ったことだし……――始めましょうか」
――ごくり
「はじめに、確認しておきますね。私は早戸クンの恋人です。前田クンは早戸クンの友達。杏サンは早戸クンのクラスメート。先生は早戸クンの担任。あかりサンは早戸クンの妹。」
「そうですね?早戸クン」
「ああ」
そのまま、確認を一人づつしていく。
確認が終わると、白崎は切り出した。
「ミナサンハ、早戸クンに付くワルイ虫ですね――?」
「悪い虫?」
「白崎さん、それは流石に失礼よ?」
「私の早戸クンに、好意があるんでしょ?みんな。――許せない」
――ヤバい。スイッチ入ってる。
「何言ってるんだ?白崎さん」
「そうですよー。どうしておこっているんですかー?」
「――早戸クン、こいつ等に好意持たれて迷惑だよね?だって、私だけを愛してるもんね!消しちゃってもいいよね!」
「ま、待て白崎!こいつ等は俺の大事な友達なんだ!傷つけたらゆるさねぇぞ!」
「ちょっと……、2人とも何言ってんのよ?もしかして、何かのお芝居?」
「お兄ちゃん?わ、私お茶淹れてくるね?」
「さーくらー?白崎さんまでどうしちゃったんだよぉー!中二病かー?」
――皆はこの、危険度に気付いてないようだ。
こんなに白崎から、殺気が出てるのに。
「私ね、この日のためだけに……新しいの買って来たんだっ★
――ねぇ?みんな、見てよ!この輝き!綺麗でしょ?早戸クンの汚い関係を消すためだけに、勿体無いけど買っちゃった…てへっ★」
「普段はカッターナイフだけど、奮発して果物ナイフにしてみたんだっ★」
――コイツって、こんなにむやみやたらに☆マークとか、使うやつだったけ?
「ねぇ、どうなってんのよ!早戸!ドっきりだったら許さないわよ?!」
「ぶるぶるぶる……」
先生と前田はマナーモードたけしになっている。
なんなんだ、一体。
許すって言うから、家に来てみたらこんなのってないだろ……。
「お兄ちゃ――ん?し、白崎さん……や…ぁ」
全員分のお茶を淹れて戻ってきたあかりは、白崎の手に握られていた果物ナイフを見て、完全にフローズしてしまった。
「さあ、始めましょうか★」
「――清算★」
――長い夜は、まだ明けない。
俺の苦難はまだまだ続くのだろうか…。
いやぁ、進みませんねぇ。すみませんねぇ。
まぁ、時事ネタを一つ…。
実は今、夏休みなんですよ、私。
でも、宿題多いわ、今年受験だわ…と、忙しいんだよね!ぶっちゃ毛。
うん。ごめんなさい。いい訳です。頑張って、更新させていただきます;;
でわでわ。アデゥー★