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歪んでる

「清、算…?」

もしかしたら、聞き間違いかも知れない!という微かな希望を胸に、聞き返す。


「はい」


にっこりと、白崎は微笑む。


あくまで上品に。


「早戸クン…、浮気…だよねっ。ねっ?」


「ち、違う!あいつはただの友達だ!」


俺は、恐れてはいけない。こいつを。浮気ではないんだから。


――俺は、…悪くない。



「えと…早戸ちゃん…?あと、――白崎たんですよね?」



「あれ…?先生、まだいらしたんですか…」


「…っ!先生、逃げてくれ!」

俺は…感じた――


――この状況は…やばい!


「ふぇ!?な、何ですか?!」


白崎そいつは危険なんだっ!」


だって…こいつは、つねに――


――アレを常備しているんだ。


「なっ、だから、よくわかりませんよぉ!!!」


「とにかく、逃げろ先生っ」



「…随分、仲がよろしいようで。……早戸クンに纏わり付くゴミ女は、一体何人いるのかしら」


きらりと光が反射するそれは、白崎の手に握られている。


法律に違反しない大きさのそれは恐らく――文房具。

平方四辺形で鈍い光を放っている。


カッターナイフ。


「白崎…!それを俺に渡せっ!」


「あら?どうしてかしら。私、早戸クンのためを思っているのよ?」

切れ味を確かめるようにカッターナイフで白崎は指を切りつけて、ぺろりと舐める。


「違うっ…。俺は、そんなこと求めてなんかいないんだ!」


「ふぇえ…」

一定距離を保った位置で先生が縮こまっている。


「私たちの幸せのためよ」


「どうして……そんな」


「結婚、しようって言ってくれたじゃない」


「…お前、歪んでる」



「――あなたのせいよ」


どうもー。なぜか、星間飛行聞きながら書きました!

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