神界、神様、そして加護
今回は会話が結構あります。
「うっ、ここは?」
湊は気がついたら見知らぬ空間にいた。
(なんかあたり一面真っ白なんですけど)
湊がそんなことを思っていると目の前が白く輝きだした。そこには白髪の老人がいた。
「ここは神界じゃよ」
老人はそんな言葉を放った。
「神界?」
「そうじゃ」
「俺刺されたんじゃ...」
「そうじゃお主は刺されて死んでしもうた」
(俺死んだの?)
「わしは創造神のゼノムじゃ」
「はい...」
「急じゃが、お主には転生してもらおうと思ってるのじゃ」
「転生ですか」
湊は自分が死んだことも目の前にいるのが神なのもこのさえ信じてしまおうと思った。
「お主は、いわゆる剣と魔法の世界に転生させようかと思っておるのじゃがいいかの」
「はい」
正直湊は剣と魔法の世界には憧れていたが、現実には起こらないと諦めていたが、実際起こってワクワクしている。
「そこでお主には何かスキルとか加護を与えようと思っておるのじゃが」
(スキルか。正直平凡に生きたいからいらないんだよな)
「それは必ずもらわなきゃならないんですか?」
湊は思ったことをとりあえず聞いてみた。
「そういうわけではないが言語理解とかは必ずあったほうかいいと思うがのう」
「じゃあ必要最低限のスキルをお願いします」
「わかったのじゃ」
ー数分後ー
「これでスキルと加護はつけ終わったのじゃ」
「ありがとうございます」
「いいのじゃよ」
「そろそろ転生させるがいいかの?」
「はい」
すると俺の周りが輝きだし、その輝きはどんどん増して行き最後には何も見えなくなって俺の意識は途絶えた。
実は神に沢山の、しかもチートレベルのスキルと加護を勝手につけられていたとは湊は知るよしもなかった。
この沢山のスキルと加護のおかげで平凡な暮らしとはかけ離れた生活になるとはこれぽっちも思っていなかった。
「これで少しは楽しく過ごせればいいのじゃが」
この神様のつぶやきは湊には聞こえていなかった。
次話は湊が転生しますチートはまだ少し後のお楽しみ。