表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

Where am I from?

寒い。そう感じて体をよじる

顔に雪がくっついた。寒いっていうより痛い

つか違和感が凄い。コレ明らかに布団の中じゃないぞ

体を起こす。視界には見渡す限りの雪原

「……あ」

そうだった……散歩行ったらなんか変なブラックホールみたいなのに飲まれて……ってラノベかよ!!

どうしろと? コレ

まさか今流行りの異世界転生!? いや転生してねぇし 服そのまんまだから顔見えないけど多分OK 大丈夫、転生はしてない

じゃあS○Oみたいにゲームの世界に紛れ込んだ!?!? いやいや、俺が今ハマってるやつ雪原ステージないし

は? なんで!? Why!?!?




5分後

寒くて頭が冷えた。物理的にも精神的にも。あと鼻水も出てきた

こういうラノベの定番として状況確認から始めてみる。木の一本もありやしねぇ……遠くにはそれっぽいのも見えるんだけど、この感じじゃ歩いて1時間で着くとかいうレベルじゃねぇぞ

というか街っぽいのも見えてるんだよね。森と同じくらいの距離ありそうだけど

次に持ち物確認。ポケットにスマホ。肩掛けにしてたオレンジのサイドバックにはティッシュとモバイルバッテリー、暇つぶし用の学園モノのラノベ、イヤホン、財布といったところか。ものの見事に軽い外出用の装備だ……給料日直後で10万くらいバイト代持ってるのに宝の持ち腐れ……

取り敢えず街に行ってみるか。ここに居ても凍死する未来しか見えないし




腕時計を確認する。あれから2時間半は経った。かなり街には近づいてきている。恐らくあと30分かからないだろう。電池式じゃなくて機械式のやつ持ってきてて良かった。絶対寒くて止まって使い者にならなくなってた

ん、なんでそう断言できるかって? しばらく歩いてみて解ったんだけど今俺がいるの雪原じゃなくて氷の上らしいんよ。たまに明らかに雪じゃなくて氷の上歩いてる感じがあったんで少し足で掘ってみたら全面氷だった。しかも仮にここが湖だったとすると、かなりの面積になると思う。今向かってる方向の街は見えたけど反対側や横方向には本当に何も見えなかったのだ。つまり、水平線の距離以上の距離以上湖が広がってると考えられる。水平線が何キロか知らんけど。そんだけ広範囲で凍らせることができて、しかも2mいくかいかないかくらいの雪が積もっているのを支えられるとなると相当な厚さだろう。これだけの氷を生み出すことができる温度となれば、生半可なものなわけもない

つまり歩くのをやめた場合熱を取られ凍傷で死亡する可能性が非常に大きいのだ。だからこれまでの2時間半歩きっぱなし。結構キツい

けどこんなところで大往生するわけにもいかないので歩き続けているのであった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ