恋道レジスタンス 「プロローグ」
じそんごと申します。
よろしくお願いします。
今日ふと「RPGツクールでフリゲとかつくりたい...」と思ってそのストーリーを考えたのでその序章が書き終わり、なんだかテンション上がり、そのまま投稿!←今ココ
彼女達はいつもそう
それを愛でてしまうのはきっと
哀れで可愛いそうだからなんだろう
そこは西空町 天瀬神社。
夕暮れに染められてオレンジ色の哀愁あふれる空間。
そこに高校2年生の男子が女子が1人ずつ。
男子の名前は山神 司。
女子は名前は菊月 明日香。
先日、明日香は司を今日の縁日にさそった。お互いの気持ちは大体分かっているが、それでも勇気を出してみた。しかし意外にも返答はまさかのOK。彼女は気合いを入れて綺麗な浴衣を纏い、今日の縁日で勝負を決めてみせるつもりである。
しかし司の方は肩で息をしながら、何やら真剣な顔で明日香を見上げていてなんだか不安になってきた。
「つ、司?どうしたの...」
「俺さ!」
言葉を遮り、急に顔を上げた彼に彼女は気圧される。
「俺...やっぱ...」
もうそれだけで分かってしまう。その決心した表情で分かってしまう。否定したくても無理やり押し込められる真実。どこかで分かってて見ないふりしてた現実。
「そっか...」
続きが聞きたくなって勝手に分かってしまった。こいつは最低だな。でもそんな、決心した顔なのにどっか情けない顔が、やっぱ好きなんだよ、私は。
「わりぃ...」
「謝らないでよ…バカ...」
なんだそれ。泣くの我慢してんだからやめろ。
「行きなよ...」
声がしゃがれた。だめだ。これじゃこいつはもっと情けなくなる。せめてあの子の前ではかっこつけさせないと。
「行ってこい!」
声はやっぱりしゃがれてたけど、今精一杯の笑顔で言った。
「...ありがとう」
司はまた走ってく。そこがまたかっこよくて。なんかそいうとこが好きなんだって。
ああやっぱ、好きだったんだよ、私は。
「...ひぐ」
あの後神社の鳥居の下でずっと泣いた。縁日を行く人達のざわめきが遠い。なんだかスッキリした。時間がたって心がすっかり冷めた。そんなものだ。そんな程度なんだ。恋なんて終わればそんなもの。
そうだ、これでいい。あいつとあの子が結ばれて。私は
幸せなのか?
「え?」
あいつとあの子が結ばれて、それでいいだなんて随分と都合がいいなぁ
「何?」
それともあれか?そういう好きな人が幸せならって思える私は素敵ー!みたいな?
「...何よ」
いずれにせよ都合がいい、便利な女だ
「うるさい!!!」
「誰!?」
暗闇だった。気づけば神社もなく、人の声も聞こえない。
「ああ!なんて哀れであろうか!
物語の展開における最大の犠牲者!その盛り上がりに多大に貢献したというのに!
与えられる幸せは後付けの有り合わせ!
しかもそれでも彼女は幸せだなどとほざかれる始末!」
...は?
「そしてその展開に妥協する!その運命に従う!そこがまたもう実ぅぅぅに便利で都合がいいんだ!」
...何を言ってるんだろう?
「そして!それが私は実に腹立たしい!その運命を促す周りと!それを受け入れるお前自身に!!
なぜそれでいいんだ!?普通納得しないだろう!?全くもってふざけるな!!!!
この憤りを!失くすには!
君が真に幸せになるしかない!」
はぁ
「そのために私は運命の操作権を手に入れた!
君が妥協せず、我儘に幸せになるために!
真の幸せを手にするために!」
...つまり何?あんたは、終わった私の恋を、叶えてくれるってわけ?
「ああそうさ!本当は思ってるだろう!?なんで私が我慢しなきゃいけないんだ、って!あいつとあの子が結ばれるのが1番みんな納得するからって!そういう運命だって!物語だって!」
...そうだ、思ってしまってる。どんな都合だろうと、私とあの子の「好き」は同じものなのに。
ただポジションとかそんなもののせいで勝手に運命決めつけられて。
「故に!運命的敗北者よ!負けることを前提に作られた者よ!セカンドヒロインよ!!」
そうだ。
認めない!他の形の幸せなんかで妥協しない!
勝ってみせる!そしてつかむんだ!真の幸せを!
物語はようやく始まる。
どうやら悪魔にでも唆された私の、運命に挑む戦いが!!
いかがでしたか...
なんか意味わかんない
と、素直に思ってもらってもいいです。
正直私も書いてる時は熱かったのですが書き終わるとなんだか冷めてきて。
ですがせっかくだからと投稿しました。
ちょっとでもおもしろい!とかあったら嬉しいですね