挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

ブックマークする場合はログインしてください。

ある物書きの日常

 一定のリズムで落ち続ける雫。
 ポタ、ポタと細い管を通り、冷たい感覚となって僕の体に入ってくる。
 それが僕の日常。
 右腕に繋がれた点滴と名前が書かれたリストバンドをつけ、ガラス越しに空を眺める。
 こんな僕をあざ笑うかのように空は壮大で青々しく清々しい。
 窓は開かないわけではない。外の空気が入るほどは開くのだが、それ以上はロックがかかり、開けることもできない。
 最初はこんなことでも絶望した。
 幸いなことに歩き回ることはできた。
 自分でトイレに行くこともできるし、あたりを徘徊することもできる。
 僕は必要最低限には部屋から出なかった。
 ベッドの頭部分を少し上げて窓から覗く空を滴り落ちる雫とともにぼーっと眺める。まどろんでくるとそのまま身を任せ眠る。
 だいたい夢を見る。
 その夢は意味のあるものだとは思わない。
 想像した人たちが、想像した場所で楽しく話す。みんな笑っていて会話に入らずとも見ているだけで心が安らいだ。
 だがそれは夢、本当の世界じゃない。別の次元の話なんだ。
 わかっている。そんなことは理解している。
 けれどそんな世界に生きていたいじゃないか。
 裏切られることもなく、蔑まれることもなく。みんながみんな理想であり続けられる世界。
 そんな世界を描き続けてみたい。
 そう願いながら僕は今日もペンとノートを取り出す。
入院中は軟禁みたいなものですね
ああ、ご飯が食べたい

評価や感想は作者の原動力となります。
読了後の評価にご協力をお願いします。 ⇒評価システムについて

文法・文章評価


物語(ストーリー)評価
※評価するにはログインしてください。
感想を書く場合はログインしてください。
お薦めレビューを書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ