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Lovely tea break part.1

Lesson4「おやつの時間1」


 2時間ほどたったので、授業を休憩して、三人で紅茶とクッキーを楽しむことにした。

 紅茶はとてつもなくいい香りで、気持ちが変にリラックスする。

 なんかヤバイもんでも入ってんじゃないのかコレ。

「そういえばさ、よくわからないうちから英語の授業始めちゃったけど、ここは一体どこなんだ?」

俺はいまさらな質問をする。

「ここはイランイラン国だよ!そんなことも知らないの?」

どこだそれは。八重歯を見せていい顔で宣言するクミを、俺はじっとりと見つめる。

「そんな花の名前みたいな国は知らないな……。まあ、エルフや魔法がある時点で俺のいた世界とは全然違うのはわかるけどさ」

「イランイラン国は、エルフ、ドワーフ、ホビットが住む国ですわ〜。あなたのいた世界『地球』とも実は交流があるんですのよ」

「!?……そうなのか!?そんな話は聞いたことなかったけど……」

俺は素直に驚く。まあXファイルだってフィクションだと決まったわけじゃないし、アメリカさんとかは異世界と関係持っててもおかしくないような気はするけどな……。

 ん、アメリカさん……英語、か。

「イランイラン国は平和な国ですの〜少ない資源とエネルギーを分けあって、三種族が仲良く暮らしてますわ〜」

そりゃあ素晴らしいね。地球じゃ一種族が資源やエネルギーを奪い合ってるってのに。

「いつか、タカシも街に連れてってあげるよ!ドワーフとかホビットの連中もきっと気にいるんじゃないかな?」

「そうですわね〜もしかしたら、他の召喚された人間にも会えるかもしれませんわよ」

長い巻き毛を揺らしながら、エミリーが言う。ついでにおっぱいも少し揺れた。

「そっか。それは楽しみだ。イランイラン国に興味も湧いてきたしね」

俺は素直にそう思った。

 仲良しの国、イランイラン国。地球との交流。俺の知らないことがまだたくさんありそうだ。

 これからの身の振り方を考える上でも、自分の状況はもう少し知らないといけないな。

「まーとりあえずクッキー食べなよ!人間にはちょっと効きすぎる成分入ってるかもしれないけど!」

なにそれこわい。

「だ、大丈夫ですわよ〜ちゃんと他の人間に毒味してもらったこともありますし……」

なにそれもこわい。

 俺は恐る恐るクッキーを食べて、紅茶をすする。

 あ〜とてもいい気持ちだ。

 あれ、俺は今、何を考えていたんだっけ……?

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