懇談中(笑)
ちなみにリンとリンの父と母と教皇と大神官での五者懇談です。
ご機嫌いかが?
魔力量、得意魔法属性がチートだと判明したリン=クシナダです。
私は今、大神殿で今後にむけての(ある意味)重要な五者懇談中です。
何が重要なのかと言うと、私が早くから学園生活をおくれるかどうかということです!
え?全然重要じゃないって?
それ本気で言ってますか!?
想像は無限、時間は有限ですよ!!
「リ、リン?いきなり叫んでどうしたんだい?それにち、ちーと?ってなんだ?」
「あ、あら。お父様なんでもありませんわ。ほほほほ…」
あ、あぶなかった。
ついつい物思いにふけってしまった。
自注。自注。
「それでなんのお話でしたっけ?」
「あら。リン。自分のことなのに聞いていなかったのね」
「うっ…。すみません」
「女の子がそんな声を出してはいけませんよ」
「はい…」
「クリス、リン。帰るぞ」
「はい。お時間いただきありがとうございました。教皇様、オルス大神官」
「えっ?あ、はい。ありがとうございました。教皇様、オルス大神官」
「いえ、こちらとしても関係のある話でしたので」
「では」
お父様はそう言うと、きびきびと歩きだし、馬車に乗るまで一言もしゃべらなかった。
「お父様。それで学園の話はどうなったんですか?」
「私は絶対に許可せんぞ!」
「あらあら、あなた別にいいじゃないですノ。たかが十五年程度なんですから」
へぇ~、十五年でそんな認識なんだ~。
いや、おかしいでしょ!
「お母様、たかがってどういうことですか?」
「あら。言ってなかったかしら。魔力量が多いいと寿命が長くなるのよ」
「今までで一番長生きした人は?」
「先代賢者で、千年前から生きてて今も生きてるわ」
「ええ!ちなみにその人の魔力量は?」
「三百九十よ」
「お父様とお母様の魔力量は?」
「私は四百六十よ」
「私は四百二十だ」
「私…、どれだけ生きるの?」
「っていうことで、まだまだ時間はあるのでいいじゃない。あなた。」
「私はリンに変な虫がよってこないか心配なのだ!」
「あら、それこそ別にいいじゃない。いい人をつれてきてくれたら」
あれ?私、おいてけぼりにされてる?
「とにかく!しばらくたってからこの事は決めるからな!わかったな、クリス、リン」
「はい、あなた」
「はーい」
リンの父は今55歳、母は今53歳です。この世界ではかなりの若夫婦です。