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最悪な目覚めから始まる女神の異世界記  作者: 天川鈴音
第二章:過去の物語
27/50

蜥蜴との宴会(後半)

「《魔力感知(マナ・フィール)》」

 確かに何か大きな力を持ったのがいるわね。

 あれ?待って、これ、今の私で勝てる?

 ……、でも、やるしかないなぁ。

 あれだけかっこよく言ってきちゃったからね。

 よし、行きますか!


 ☆☆☆


「《魔力遊泳(マナ・レビテーション)》」

 目標、リザードマン【変異体】。目視可能。

「《目標(ターゲット)》&《確定(ロック)》」

 よしっと。死合いの始まりだね。

「《魔力狙撃(マナ・スナイプ)》」

 私の放った弾は、変異体の頭に直撃はしたが、浅く削っただけで止まった。

「グルァァァ!」

「《魔力掃射(マナ・ガトリング)+火(プラスファイヤ)》!火弾(ファイヤボール)!!」

 リザードマンの弱点の火属性ならばどう!?

 ほとんどきいてないし……。

 一応きいてはいるみたいだから、火力が足りないのね。

 でも、私これ以上の魔法まだ知らないのよね。

 これ、詰んだわね。


 ☆☆☆


『瑠璃様。なぜ力があるのにあがかない?』

『だって……』

『また、暴走しそうで怖いならば我らに力を貸してもらえばよい』

『……』

『瑠璃様は一人ではない。我らがいるのだから!』

『うん……!』


 ☆☆☆


 ああ、何で泣き虫だったときの過去を思い出すのだろうか。

 でも、大切なことも思い出せた。

 一人じゃない、そう思い自分の内側に気持ちを向け……

 それに、気づいた。

 それは、形のあるようで形のないようで、大きくて小さくて、強くて弱くて、熱くて冷たくて、心強くて頼りなさげで、でも、何より、安心して、懐かしいものだった。

 それに思いを馳せていると、自然と言葉が紡がれた。

()()()() ()()()() 九十(ここのたり)

 楽しく笑いあった日常。共に過ごした仲間(かぞく)

「ふるべ ゆらゆらと ふるべ 《稲荷の神降ろし》」

 懐かしい力が形となり、私をおおい包む。

 家族の存在が近づいてくるのがわかる。

「《眷属召喚》!!」

 光が私の横に立ち上ぼり、その中から二匹の狐が出てくる。

「この魂の輝きは……、もしや、瑠璃様では…?」

「ま、まさか、姫様?」

「焔、火名乃。久しぶり!」

「その呼び名は、やはり!」

「ごめん、詳しい話はあれを倒してからで!!」

「フッ、かわってない」

「もちろんです!姫様」

 さあ、ここからが正真正銘のラスボス戦よ!

「いくわよ、焔!火名乃!」


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