蜥蜴との宴会(後半)
「《魔力感知》」
確かに何か大きな力を持ったのがいるわね。
あれ?待って、これ、今の私で勝てる?
……、でも、やるしかないなぁ。
あれだけかっこよく言ってきちゃったからね。
よし、行きますか!
☆☆☆
「《魔力遊泳》」
目標、リザードマン【変異体】。目視可能。
「《目標》&《確定》」
よしっと。死合いの始まりだね。
「《魔力狙撃》」
私の放った弾は、変異体の頭に直撃はしたが、浅く削っただけで止まった。
「グルァァァ!」
「《魔力掃射+火》!火弾!!」
リザードマンの弱点の火属性ならばどう!?
ほとんどきいてないし……。
一応きいてはいるみたいだから、火力が足りないのね。
でも、私これ以上の魔法まだ知らないのよね。
これ、詰んだわね。
☆☆☆
『瑠璃様。なぜ力があるのにあがかない?』
『だって……』
『また、暴走しそうで怖いならば我らに力を貸してもらえばよい』
『……』
『瑠璃様は一人ではない。我らがいるのだから!』
『うん……!』
☆☆☆
ああ、何で泣き虫だったときの過去を思い出すのだろうか。
でも、大切なことも思い出せた。
一人じゃない、そう思い自分の内側に気持ちを向け……
それに、気づいた。
それは、形のあるようで形のないようで、大きくて小さくて、強くて弱くて、熱くて冷たくて、心強くて頼りなさげで、でも、何より、安心して、懐かしいものだった。
それに思いを馳せていると、自然と言葉が紡がれた。
「一二三四 五六七八 九十」
楽しく笑いあった日常。共に過ごした仲間。
「ふるべ ゆらゆらと ふるべ 《稲荷の神降ろし》」
懐かしい力が形となり、私をおおい包む。
家族の存在が近づいてくるのがわかる。
「《眷属召喚》!!」
光が私の横に立ち上ぼり、その中から二匹の狐が出てくる。
「この魂の輝きは……、もしや、瑠璃様では…?」
「ま、まさか、姫様?」
「焔、火名乃。久しぶり!」
「その呼び名は、やはり!」
「ごめん、詳しい話はあれを倒してからで!!」
「フッ、かわってない」
「もちろんです!姫様」
さあ、ここからが正真正銘のラスボス戦よ!
「いくわよ、焔!火名乃!」




