「あかされる真実」
途中から三人称になってます。
苦手な人はごめんなさい。m(__)m
今週の水曜日のかわりの分です。
「皆さん、席についてください」
ああ、結局私の周りにはイリアしかこないのね…。
まあ、イリアっていう素敵な友達ができたからいいけど。
「今から第六回、学習育成西封園、学園の入学式を始めます」
やっと、やっとだ!
「リン、なんかおかしくない?」
「え?」
イリア?なにが?
「まず、学園長のお話です」
「入学生と司会の人以外の人が一人もいない…」
☆ ☆ ☆
その男は、目立ちすぎないように着飾る入学生と比べると、あまりにも目立っていた。
いや、きっとどこにいても目立つだろう。
周りの人々が西洋風の服装を着ているのと反対に、白い服を腰の帯で結んだ服装をしていた。
それより目立っているのがその容姿だ。
黒がかった金髪、不思議な光を宿した黒い瞳。誰に聞いても美丈夫だと答えるだろう。その者の性格を知らぬものは。
「はいはいはいー。茶番はおしまい。本題にはいるよー。てかそれよりこの服マジでスウスウするな!」
その男は何百人の前でも臆することなく堂々としていた。
いや、周りの者達があまり意識に入ってないといった方が正しいか。
「ここにいる君達には全員、この世界の三百年前にいってもらう」
さっきまでのふざけていた雰囲気はどこにいったのか、男は真面目な眼差しで話始めた。