俺と幼馴染と【アレ】と
非リア極限週間 ニ回目はこの方です!!
どうぞ~
俺には幼馴染が居る
そいつは美人で頭がいいんだが性格がなんか残念だ
そう、【残念】じゃなくて【なんか残念】なんだ
なんでって?
ある特定の食べ物をやるととたんにやる気を出すからだ
通常時は常識があるのにそれが絡むと暴走するって言うか......
なんと言うか......
あれだ、【それ】をやるからこの論理説明しろって言ったらやる
しかも詳しい解説付きで
図もつけるときがある
また違うときは【それ】を餌にして冗談で熊を捕獲して来いって言ったんだ
1時間後服従させた熊を連れてきやがった
当時小学4年だったな(遠い目)
ホント【それ】をチラつかせたらなんでもやる
しかも何でもいいわけじゃなくちゃんと好みがある
たとえばある教師が自分で作った【それ】を条件に頼みごとをした
用事を終えてもらった【それ】を食べた瞬間......
鬼が出た(がくぶる)
彼女曰く想像を絶するほど不味かったらしい
それ以来手作りは(例外以外)食べてない
そして頼みごとをする前に現物を見せてもらっている
それを聞いたどこかのお偉いさんが彼女を試した
老舗の店の【それ】をやるから試しに栄養剤を作れとさ
当たり前だがやってのけた
その後が大変だった・・・
やれお偉いさんが養子になれだの
そいつの娘に共同実験を持ちかけられるだの
息子の方に求婚されるだの
ライバル会社に引き抜かれようとされるだのetc...
......色々あったなぁ......
そして何で毎回俺の前でやるんだろうなぁ......
ついでになんで俺に決定権があるんだろうなあ......
養子のときはおばさん達が止めるように説得してくれ!!って頼まれたし
共同実験のときは俺から勧誘してくれって言われたし(当然だが俺はその実験と関わりは無い)
求婚は何故か本人じゃなく俺を通してだし
引き抜きも俺を呼び出し(アレは拉致とも言う)てたなぁ......
全くなんでこうなってるんだか......
「幼馴染ーどらやきまだー?」
「ちょっと待ってろ今こしあんをはさんでるところだ」
「わーい!」
そうあいつが大好きな【アレ】はどらやき
最初にわかったのは俺がばーちゃんに教えてもらったそれを食わせたときだ
お前はあの有名な青狸か?!って突っ込んだなー
まさかソレ並みに万能になるとは......
「ホラよ」
「ありがとー」
おーおーハムスターみたいに頬張ってまぁ
「......上手いか?」
「うん!美味しい!これからもいつでも作ってね!」
「ヘイヘイ」
ま、幸せそうに食べてるこいつが可愛いから良いか
今日も俺はこいつのためにどらやきを作る
因みに養子のときは『彼』が『養子になったら俺のどらやき食べれなくなるぞ?たぶん』
っと冗談半分で言ってやめて
共同実験は何ヶ月も『彼』のどらやきが食べれなくなるから却下して
求婚は息子がどらやき作れないからお断りして
ライバル会社は『彼』を拉致った時点で却下だったらしい
......どらやきと言うよりむしろ.. (ドカ!!)←幼馴染ちゃんに蹴られた音
モウシワケアリマセン
補足ですが『彼』は和菓子屋の息子..とかではありません
でもどら焼き専門店を出そうかと思ったり思ってなかったり←ドッチダ?!
感想お待ちしています(ペコリ)