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第七話「私って俺!?」

「ちょっと何なのよ!!」

「……」

「周りの視線はきついし」

「……」

「ヤンキーからは土下座されるし」

「……」

「周りから”姫子博士”って呼ばれるし」

「……」

「周りから教えを請われるし」

「……」

「どうしてくれるのよ!!!!」


 これが前回のあらすじだ

 違うな


 今分かったのはとりあえず俺たちは毎朝7時に体が入れ替わるってことだ

 ちょっと待てよ

 俺はあることを思いついた

 だが今はその話は置いておこう


 俺はいつもどおりこの子の母に挨拶をし

 いつもどおり食事をとり

 いつもどおり制服に着替えて

 いつもどおり学校へ向かった


「そういえば今日はテストの日だな」


 俺は2-Cのクラスへ向かった

 今日のテストは英語、地理、世界史、保健

 結果を言おう

 楽勝だ

 ほぼ完璧と言っていい


 放課後

 俺は図書館に向かった

 多重人格について調べるためだ


「多重人格、多重人格と……あった!」


 早速俺はその本を読みあさった


 家に帰ると俺はいつもどおり筋トレをした


 夜

 俺はいつもどおりにノートに文字を書く

 そのノートのページを開いたまま机の上に置いて

 ベッドに入って眠りにつく

 わけではなかった


 そう俺が思いついたことはこれだ

 つまり朝7時まで起きたら俺の体はどうなるかってことだ

 俺はそれを実験しようとしていた


 俺は2階から降り玄関へ向かった


「あら姫k、いやマルスさんどこへ向かうんです?」


 この子の親が話しかける


「ちょっと用事があって」


 俺は適当に返事を返して外を出た


































「あれ?」



 私はいつの間にか外にいた


「どういうこと?」


 状況を飲み込むのに少し時間がかかった

 まあ前からもそうだったが


 私は家に帰った


「お帰り、姫子大丈夫?」


 母は心配して私に話しかけた


「いつの間にか外に出てたの」


 私は母に素直に話す


「そう」


 母は妙に納得した顔をしていた

 私もそれを見て納得した

 マルスが何かやらかしたのだ


 私は自分の部屋に戻り

 机の上に目を移した

 そこにはいつもどおりノートが置かれていて

 ページが開いている

 ノートの内容を確認する


「おはよう、姫子さん」

「……」

「あれからちょっと多重人格について調べてみたんだ」

「……」

「だが俺たちのことに関して目星いところはなかった、すまん」

「……」

「それと俺は実験をすることにしたんだ」

「実験……?」

「朝7時まで起きたらどうなるか」

「!!!」

「それでもし俺の意識が君に変わったら結果を教えて欲しい」

「……」

「P・Sとりあえず落ち着け」


 P・Sの部分はいいとして

 彼は朝7時になったら人格が変わるのかを実験していたらしい

 私が朝外にいたのはそういうことだったのか


「それにしても学校に行くのは嫌だなあ」


 私の一日が始まる


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