第四話「私って私!?」
「P・S君の髪長すぎて洗うのがめんどい切ってくれ」
「何よ!!!」
これが前回のあらすじってちょっと適当過ぎたわね
私宛に軍人マルス・クレーから手紙が届いたってところかしら
まあノートからだけど
「お母さん」
「何?」
「今日学校休んでいいかしら?体中が痛くて重いの、それと」
私はお母さんに例のノートを見せた
「病院に行きたいわ、行ってこのノートを見せましょう」
「これはあなたが書いたものじゃないの?」
「私がこんなこと書くわけないじゃない!!」
「分かったわ、行きましょ」
私とお母さんは車に乗って病院へ向かった
道中
”彼って男よね、まさか女の私の体に男が?”
考えるだけで鳥肌が立った
そうこうしているうちに病院に着いた
そして私は医者に例のノートを見せた
「これってこの子が書いたものじゃないかしら?」
「いいえ、違いますね、別のページを見ましたが筆跡が違う」
「それじゃあ」
「はい、この子の別の人格が書いたものでしょう」
「そうなんですか!?」
お母さんは驚いていた
まあ私は最初から驚いていたけど
「とりあえず、彼女がマルス・クレーになったときにまた来てくれますかな、彼もそうしたほうがいいだろうし」
「そうですねえ」
「あと姫子さん、彼とこのノートでのやりとりは続けてください、今は少しでも彼の情報が欲しい」
「分かりました」
こうして私とお母さんが病院を出た
帰り際に医者から”君は髪を切らないの?”と聞かれたが
”切りません”とはっきり答えてやった
夜
時計は10時半を回っていた
私はノートに文字を書いていた
その後ベッドに入って眠りについた
朝
俺は目を覚ました
そしてすぐ机に目を向けた
ノートが開いたまま置いてある
俺はノートの内容に目を通す
「はじめましてマルス・クレー、私は入江姫子と言います」
「おっ読んでくれたか」
「あなたの提案ですが賛成します」
「ほうほう」
「それと医者にこのノートを見せました」
「おっなかなかやるなあ」
「医者もあなたと一度お話がしてみたいそうです」
「ふむふむ」
「なので今度私の体にいるときは医者に会ってください」
分かった、そうしよう
俺は心の中で納得した
「P・S髪は切らないわ、私のお気に入りだもの、あと私の体に何かしてないでしょうねえ?」
「なんだそりゃ」
俺は呆れた