「私って警察官!?」
私がマルス・クレーという人物を認め始めて早三ヶ月
私は周囲に自分が多重人格であると打ち明けた
最初は引かれるかと思ったが反応は真逆だった
「姫子、そんなすごい人物の人格持ってるのすごい!」
だとか
「マルスさんの時の姫子、素敵!!」
だとか
「明日はマルスさんなんだよね!会うの楽しみぃ」
だとか言われたりした
しかし、こんな風に言われると本当の私は彼なんじゃないかと錯覚しそうになる
それにしても彼、困ったことに度々やらかしてくれる
一つ事例を上げよう
私が街中を歩いているとき目の前に四名ほどのヤンキーがいたのだが
ヤンキーは私を見るなり
「あ、マルス・クレーだ!!まずい!逃げろ!!」
と皆散り散りになって逃げ去る
恐らくこいつ私の体を使ってヤンキーどもを懲らしめているのだ
ったく例の学校の弟子の件といい
こいつはやりすぎだと思う
ノートに書いて注意してやろう
夜
時計は11時半を回る
「さてっ、寝るかあ、あっ!」
今日ノートを見るのを忘れてた
私は早速机の上にページが開いて置いてあるノートを手にとって内容を確認する
「おはようございます、姫子さん」
「もう夜だけどね」
「今日も美しいですね」
「お世辞は結構」
「さて、早速本題に入ります」
「本題……?」
「俺、警察官になりました!!」
「はあ!?」
私は唖然とした
ディスイズジョーク!!
だよね!?
「証拠は机の引き出しの中に入ってます」
は机の引き出しを開ける
そこには
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警察手帳が入ってましたー
「やってくれたな!! マルス・クレー!!!」
そのあとの内容は頭に入っていない
やっぱりこいつは私の体から出て行くべきだ!!




