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しるし(詩集)

翔べない鳥

作者: さゆみ

夜の木にぶら下がるあの鳥たちは私が放した翔べない鳥

翼はちぎれくちばしは曲がり足なんて片足しかないのに

私は鳥かごで手当を施すよりも夜空に放ちたいと願いました


過ちかもしれません罪かもしれません

でも暗闇ならその醜さを隠せるかもしれません


やはり鳥たちは遠く高く羽ばたけるはずもなく

やがて暗がりに聳える木に実る果実となりました


あの木は誰の木でもありません

お好きなように果実をもいで下さい


放してしまった鳥たちはとうに

私のものではなくなったからです


けれどその鳥たちの翼を癒し

くちばしを撫でて片足を添えて下さる愛情に

私は幸せを感じて泣いたり笑ったりしてしまうのです






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― 新着の感想 ―
[一言] はじめの 「夜の木にぶら下がるあの鳥たちは私が放した翔べない鳥 」 の言葉から引き込まれました とても深いなぁと思いました‼ やはりさゆみ様の紡ぐ言葉はとても素敵です(^^)
2013/08/03 00:46 退会済み
管理
[良い点] ゾクゾクしました。 [一言] 深い、って思う。 なんというか、すごく言葉言葉の中に深く沈んだ悲しみを感じたり。 それでいて、この一節。 >けれどその鳥たちの翼を癒し くちばしを撫でて片足…
[一言] 読ませて頂きました(*^^*) やはりさゆみ樣は、言葉の魔法使いですね(*^^*) ↓↓↓ やがて暗がりに聳える木に実る果実となりました ↑↑↑ 少しビビリとチビリの蘭菊ですが、私的に…
2013/07/31 22:40 退会済み
管理
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