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魔術は難しいようです

魔術の練習、一般教養の勉強を始める事になりました。

何故4歳児に一般教養?と不思議に思いましたがこれは魔術に関係しているようです。



この世界には3つの『力』がある。

世界の至る所にいる精霊たちを使役する事が出来る精霊使い。

陣を描き己の少量の魔力と生贄を捧げる魔導師。

己の魔力のみを糧とする魔術師。


魔力を持つ者は少ない。

しかもその中でも精霊使いはもっと少ない。精霊に好かれる体質、魔力が関係しているらしいのだけど精霊どんな人物が精霊に好かれるかなどは分かっていない。

魔導師は闇のもの。己の少ない魔力を補うために生贄を使う為、利己的な者が陥りやすい。

もっとも多くいるのは魔術師。才能にはかなりの差があるがもともと魔術師の絶対数が少ないのでほとんどが王都の専門の学校を出た後、王宮で働くようになるらしい。




「魔力があれば魔術が使えるものではありません、魔術師は世界の『理』を知り、『源』を視て、『構築』し始めて魔術となるのです」

「ことわり、みなもと、こうちく。ですか?」


なにやら難しい話になってきました。

アラート先生の話では。

世界には『理』つまり法則があり『源』と呼ばれる魔術を使う為の材料がある。

その材料を『構築』組み合わせて魔術を発動する・・・らしい。

魔術師になるためには世界の法則にしたがい、魔力を使い術に必要な材料を集め創りだせるようにならなくてはならないということだ。

なるほど、つまり『理』を知るために必要なのが学問であり世間の常識であったりするわけで。

あとは魔力があれば『源』と『構築』が出来るってことですねっ。

はい、頭に叩き込みました。



「それで、『みなもと』とはどうすればみることができるのですか?」

魔術の基本がわかったからには気になりますね。

私はまだ『源』とやらは視えていません。


「ほう、たったあれだけの説明でご理解いただけたとは教えがいがありうれしい限りです」

アラート先生の目が怪しく光りますがここはもうスルーです!

聞かなかった事にして授業を続けましょう!


「『源』を視るにはまず体中に流れる魔力を感じ取り、その魔力を瞳に集中させてください。」

アラート先生もこちらの意を汲み取ってくれたのかそれとも何か思惑があるのかこれ以上はつっこむ事もせず授業を再開してくださいました。


目を瞑り体に流れる魔力を感じてみます。

なんだか暖かいモノが体をぐるぐる回っているような・・・これの事でしょうか。

これを瞳に集中させて、目を開けてみます。


「・・・・・元素記号?」


目の前に光るアルファベットがあっちこちに浮いております。

CO2 H2O N2 Ar O2

こちらの世界の文字は元いたところと同じアルファベットでローマ字表記だったので言葉を覚えるよりも楽だった事を覚えている。

えっ?でもこれってどう見ても元素記号?いや化学式?もあるのか?


空気に含まれる酸素や二酸化炭素の化学式ですよ・・・ね

もしかしてこれが『源』?


「せんせい、もじがみえます」

「ええ、それが『源』です。」



先生が右手のひらを胸の前に差し出し呪文のようなものを呟いていきます。

すると空気中を漂っていた英数字が先生の手のひらに集まりだし・・・


ボンッ!!


わっ、爆発しました!すげぇ。


「『源』の性質を見極め魔力によって引き寄せ『構築』し発動させます。『源』の性質が分からなければ魔力があっても集めることは出来ませんし、たとえ性質が分かっても魔力が足りなければ『構築』出来ません」


魔力にも性質があり火、水、土、風にそれぞれ馴染みやすい術があり『源』の視える種類も魔力によって違ってくるそうです。

一般的にはこの4つの術を使うのが魔術師としての基本だそうです。

その中でも母様のよう特殊な魔力を持つ者のいるそうです。

先生も特殊な魔力を持つそうですがどんなモノかは教えてくれませんでした(け~ち~)。



やり方もわかった事ですし私も早速やってみようと思います。

とりあえず水を手のひらに集めてみましょう。

元素は確かそこにあるH2Oですよね。

 

----あれ?集まってきません。

漂う英数字に手を伸ばしてみましたが触る事も出来ません。

先生はさわったりできてるのに・・・・なんで?


「せんせい『みなもと』にさわれません」

「ああ、ご令嬢にはまだ無理ですね。体内の魔力を外に放出する事が出来ませんから術は出来ないでしょう。でもまあ視ることはできるようになりましたから、視る事によって魔力を消費出来ますから高熱に悩まされる事は無くなるでしょう」



なんですとー!!

せっかく魔術が使えるようになるとちょっぴり楽しみだったのに・・・

原因が分かるまでは『理』の勉強をがんばりましょうと笑顔で先生に言われては頑張るしかありません。


「どこまで令嬢の頭に詰め込めるか楽しみですね」

とにやり笑いと共に研究者(マッドサイエンティスト)の顔になっていたのは見なかった事にします。






息子がなかなかでてきません(TT)

あらすじにいつわりありですね・・・

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