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田中康宏の初カノパーティー

康宏はあれからいろいろあって辻沼みちかと付き合うことになった。めでたいことなので祐二達は康宏を祝福しようと言うことで富村家でパーティーを開いた。


「瑠璃男さん!!なぜ私をすてるの!!」


祐子(ゆうこ)。俺は、裏の世界に生きる男・・・そう、スパイだったんだ」


「なぜ!今までのはお遊びだったの!?」


女装した祐二が男装した瑠璃に抱きつく。綾瀬と麗花と彩音はそれを血が出るほど拳を握りしめてみている。


「そんなわけ無いじゃないか。愛してるからこそ俺達は結ばれないんだ」


「嘘よ!!世間体とかを気にしているだけ!!愛さえあればなんだって乗り越えられるのよ!!」


「祐子・・・祐子~~~~」


「瑠璃男さ~~~ん」


そして二人はきつく抱きしめ合った。


「何これ!!最初からずっと突っ込みたかった!!」


しびれを切らした金子渚が叫ぶ。


「?純愛ラブストーリーだ」


渚は答えた祐二を指さす。


「なんでわざわざ二人の性別設定を逆にするの!?」


祐二と瑠璃は向き合って少し笑う。そして瑠璃が答える。


「いやあ、ちょっとひねりがあった方が良いと思って」


「ひねりすぎだよ!!折角ストーリーはまあまあ良いのにそのひねりのせいで台無しだよ!!」


祐二がチッチッと指を振る。


「甘いよお嬢ちゃん。しかもこれ第二幕あるし」


「第二幕もあるの!?」


そうして渚の驚きを背に祐二はカーテンの裏に入っていった。

 そして数分後カーテンの幕が上がる。

 二人共すでにボロボロだった。


「祐子・・・なかなかやるじゃないか」


「瑠璃男さんも・・・」


「これが第二幕!?何があったの二人に!?」


「だがまだまだだな。祐子は詰めが甘い」


そうして瑠璃が腰から剣を抜く。


「もうここまでのようです。瑠璃男さん・・・我が国の民を頼みましたぞ」


「祐子さん君主だったの!?」


「ふ、悪くはしないさ。さあ、最後の戦いと行こうか」


「ええ、ラスボスジェノサイドを倒しましょう・・・」


「戦ってたの二人じゃなかったの!?」


そうして後ろから現れたのは着ぐるみを着た春樹。全く怖くない。


「春樹さんなにやってるの!?」


「ふっふっふ、貴様らもろとも世界を破滅させてやろう!!」


ハスキーボイスで祐二達を威嚇する春樹。


「よし、祐子!!いけ!!」


「よし!!瑠璃男さん!!行きなさい!!」


考えることは同じだった。そうして二人は向き合って三秒。

 突然同時に飛びかかる。


「瑠璃男のくせになまいきだ!!」


「祐子のくせになまいきだ!!」


「それはアドリブだろ絶対!!」


二人が取っ組み合いになる。春樹はおろおろしながら二人の仲介に入ろうとする。


「や、やめてよ二人共。これは劇であって・・あべし!!」


「魔王一発だよ!!春樹さんかわいそうだよ!!」


春樹は祐二と瑠璃のとっくみあいに巻き込まれたまま吹き飛ばされてしまった。


「む、魔王を倒したみたいだぞ祐子」


「あ、本当だ。私たちの愛の力ね!!」


「ただ巻き込まれただけだよ!!」


こうして祐子と瑠璃男はより一層深い愛で結ばれたのだった。


「終わりなの!?ねえ、康宏さんのパーティーは!?」


これで終わりではない、かも知れないですね

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