富村について
諸君。富村という人物(生物)をご存知だろうか。富村という名字の人物は現実でもよく見かける。
試しに聞いてみれば
「あの富村だ」
「いやあの富村だ」
「いや田中だろ」
と様々な方がさまざまな反応をするだろうが、この場合すべて外れだ。だが三番目は惜しい。また、自分こそ真の富村だ、と主張しても得はない。
なぜならこれはあくまでも小説の世界の高校生富村祐司であり、好きなものは何ですかの問いには、小学生のころから「とにかく金だよ」と答えていて、座右の銘は「行動せずしてなにが富村か、行動しない富村はただの富村だ」であり、現実ではまったくできないようなことをやってのける富村であるからだ。
なぜ彼は奇妙なのか、それはあふれ出る知識欲と好奇心が生み出す行動力が他人から見れば異常なのかもしれない。
この話はそんな奇妙な富村の生態を一人称視点ではく、二人称視点又は三人称視点で観察したものをまとめあげたものである。
また、富村の家族が彼の机を覗いてくれれば話の最後に富村の日記
『ヒストリーオブ富村』
を見ることができるかもしれない。
それによって、富村がなぜこんなことをしたかということが分かるかもしれないな。
おっと、自己紹介が遅れたか。
私は神だ。三人称視点のナレーションは大体私が担当する事になるからね、よろしく。
この小説はだらだら続けるつもりです。
感動、悲しみ、などの感情は一切入れるつもりはありませんし、届けるつもりもありません。
とりあえず富村の奇行を観察したりするだけです。