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究極の小説かも
さよならの代わりに言うよ愛してる
優しい嘘をつき続けた君に
頭の中にはずっとあったテーマなんですが、それがうたにならない。そう言う状態だったんですが、
ある方のお遊び企画、「嘘」というワードに触発されて、するするとまとまりました。
病床の妻に、この夫は頑張れとは決して言いません。ちょっとでも調子が良いと普通に用事を頼んで、お出かけもして……まるでたいした病気じゃないとでも言うように。
でもね、妻は知っていたんです。自分にはもう遠い明日がないことを……
その妻が最後に夫に向かっていった言葉、架空の辞世の句です。
たかが31文字、されど31文字。このみそひともじにどれだけのドラマが詰め込めるか。短歌は究極の小説だと思ったたすくでした。