魂花（みそひともじ）

情景がまざまざと見えるから

懐かしき　生家にそそぐ蝉時雨

　　　　　　　　　　幼き我に見（まみ）ゆ心地す

これは、別ポータルの作品に寄せた感想で書いたものです。

私はエッセイでも述べているように、大阪生まれの大阪育ち。結婚・そして転勤でどんどんと郊外に……逆に今の方が自然のただ中にいたりするのですが。

本当にその方の書かれた文章で、私自身がふるさとの家の前でみんみん蝉と蜩が重なり合うような夏の終わりの蝉時雨を聞いたような気がしたんです。

ちなみに私は男で、小さな頃はその肌を真っ黒に日焼けさせ、佃煮にするほど蝉を採っていた……なんて別人２８号になりながら詠んだ歌でした。