表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生しても魔王に迫られています。異世界ではなく現代ですが!?  作者: くろのあずさ
第1話 宿敵魔王と再会しました……現代で!
13/63

12

 翌日、少人数の専門科目で遅刻気味にやってきた実乃梨は先に来ている紫音を探した。しかし紫音の姿はない。今朝やりとりしたメッセージでは出席するという話だったが……。


 やはり体調が優れないのだろうか。教授から今日のレジュメをもらい渋々真ん中の端の方の席に腰をおろす。


「おはよ」


 小さく聞こえてきた挨拶に実乃梨は前や横を確認する。だが知り合いはいない。なら誰なのか。するとペン先でちょんちょんと背中を刺激される。


 慌てて振り返り実乃梨は目を見張った。


「おはよう。昨日は心配かけてごめんね」


「紫音!?」


 思ったより大きい声が出てしまい、実乃梨は慌てて前を向く。人違いかと思ったが、後ろに座っているのは間違いなく親友である紫音だった。


 ただ彼女の外見があまりにも変わっていて気づかなかった。


 紫音の腰まであったストレートの黒髪はばっさりと切られ、肩先より上で揺れている。服装も首元の開いた黒のブイネックにデニムスキニーパンツとシンプルで、いつものフェミニン系とは程遠い。まるで別人だ。


 講義が終わったと同時に実乃梨は勢いよく振り返った。


「どうしたの? いったいなにがあったのよ!」


「ちょっとね、気分転換」


 さらりと答えた紫音に対し、実乃梨は不信感を露あらわにする。昨日、紫音は美容院を予約しているとは言っていなかったが、それにしても思いきった行動をとったというのが正直な感想だ。


「気分転換なんてレベルじゃないでしょ。スカートが定番の紫音が何事? 髪だってあんなに伸ばしてたのに……歴史的一大事よ。神代紫音の乱として語り継がれるほどに」


 乱という言い方をしたのは、実乃梨が日本史が好きだからだ。それは紫音もわかったのだろう。彼女は軽く噴き出す。


「なにそれ」


 笑うといつも通りの紫音だ。ホッとしつつ紫音は否定しない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ