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夢見るオクラ

作者: みどきち
掲載日:2010/04/05

 こんにちは、皆さん! 僕の名前はオクラ。只今お弁当箱の中、とてもドキドキしています! なにしろ、僕はこれから憧れのたっ君に食べられるのです。お天道様のように温かく、檸檬さんのように爽やかなあのたっ君にです!

 僕がたっ君と出会ったのは冷蔵庫の中でした。僕はママさんにお買い上げされたのですが、長い間冷蔵庫の中でほったらかしにされていたのです。そこに現れたのがたっ君です! ジュースさんを探していたたっ君に僕は発見されたのです。その時たっ君はこう言いました。

 「明日はオクラが良いなー」

 僕はものすごく感動しました! 僕たちの何よりの喜びは、人間の皆さんにおいしく食べてもらうことなのです。たっ君は僕を食べたいと言ってくれたのです! これ以上の喜びはありません!

 こうして僕はママさんに調理され、たっ君のお弁当のおかずになったというわけです。

 あっ! 今お弁当箱が揺れました! きっとお昼ご飯の時間になったのです! たっ君がお弁当箱を開けようとしているに違いありません! 遂に、遂に待ちに待ったこの時がやってきました!



 只今僕は、しばしの空中遊泳を楽しんでいます。向かう先はもちろんたっ君の口! お箸さん、たっ君の口まで僕を宜しくお願いします。こうしている間も、僕は喜びでいっぱいです。

 あ、たっ君の口が見えてきました。うぅ、なんだか緊張します。もう少しで遂に僕の夢が叶うので――って、揺れてる!? 揺れてます! ちょっ、お箸さん、もっとしっかり、しっかり挟んでください! もっとしっかりっ。


 わ――――――っ!! てっ、って、って、いてっ!


 ……な、な、なんてことでしょう! まさか地面に落ちてしまうなんて……。どうして、どうしてこんなことに……。っひどい! ひどいです、お箸さん! 僕はたっ君の口までお願いしますと言ったのに! これから僕はいったいどうすればいいんですか? 僕の夢、僕の夢は……。

 そういえば、僕は畑にいたころに聞いたことがあります。うっかり地面に落ちてしまったら、人間の皆さんにとって僕たちはもはやオクラではないのだと。たっ君にとってももはや僕はオクラではないのでしょうか? いえ、いえ、僕、落ち着いて。僕の憧れのたっ君、僕を冷蔵庫から救い出してくれたたっ君です。こんなことになってしまった僕のことも、きっと食べてくれるはずです。そう、たっ君ならきっと――――


 「あ~あ、こりゃもうたべられないな」


 その時、オクラの中で何かが砕けた。


 

 

 その後、教室掃除の生徒によって1つのオクラが発見される。落としたおかずぐらい自分で捨てろ、とその生徒は愚痴をこぼす。

 昼休み中に踏みつけられたようでぺしゃんこに潰れたオクラは、舐めたら塩の味がするであろう小さな水たまりの中に、ぽつんと転がっていた。





かなーり昔に書いたものが出てきました!

オクラが最後どうなるかはばればれだと思うのですが、彼のテンションを楽しんでもらえれば私的には成功です。


ところで、これって小説になってますか?びっくりマーク多すぎだし、文章が子供っぽすぎですかね?


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 食べ物を粗末にする話はまずいです。 [一言] お話自身はおもしろかったのですが、 床に落としたのは失敗だと思います。 食べ物を擬人化することは豆芝のコマーシャルで ありますが人によって…
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