夢見るオクラ
こんにちは、皆さん! 僕の名前はオクラ。只今お弁当箱の中、とてもドキドキしています! なにしろ、僕はこれから憧れのたっ君に食べられるのです。お天道様のように温かく、檸檬さんのように爽やかなあのたっ君にです!
僕がたっ君と出会ったのは冷蔵庫の中でした。僕はママさんにお買い上げされたのですが、長い間冷蔵庫の中でほったらかしにされていたのです。そこに現れたのがたっ君です! ジュースさんを探していたたっ君に僕は発見されたのです。その時たっ君はこう言いました。
「明日はオクラが良いなー」
僕はものすごく感動しました! 僕たちの何よりの喜びは、人間の皆さんにおいしく食べてもらうことなのです。たっ君は僕を食べたいと言ってくれたのです! これ以上の喜びはありません!
こうして僕はママさんに調理され、たっ君のお弁当のおかずになったというわけです。
あっ! 今お弁当箱が揺れました! きっとお昼ご飯の時間になったのです! たっ君がお弁当箱を開けようとしているに違いありません! 遂に、遂に待ちに待ったこの時がやってきました!
只今僕は、しばしの空中遊泳を楽しんでいます。向かう先はもちろんたっ君の口! お箸さん、たっ君の口まで僕を宜しくお願いします。こうしている間も、僕は喜びでいっぱいです。
あ、たっ君の口が見えてきました。うぅ、なんだか緊張します。もう少しで遂に僕の夢が叶うので――って、揺れてる!? 揺れてます! ちょっ、お箸さん、もっとしっかり、しっかり挟んでください! もっとしっかりっ。
わ――――――っ!! てっ、って、って、いてっ!
……な、な、なんてことでしょう! まさか地面に落ちてしまうなんて……。どうして、どうしてこんなことに……。っひどい! ひどいです、お箸さん! 僕はたっ君の口までお願いしますと言ったのに! これから僕はいったいどうすればいいんですか? 僕の夢、僕の夢は……。
そういえば、僕は畑にいたころに聞いたことがあります。うっかり地面に落ちてしまったら、人間の皆さんにとって僕たちはもはやオクラではないのだと。たっ君にとってももはや僕はオクラではないのでしょうか? いえ、いえ、僕、落ち着いて。僕の憧れのたっ君、僕を冷蔵庫から救い出してくれたたっ君です。こんなことになってしまった僕のことも、きっと食べてくれるはずです。そう、たっ君ならきっと――――
「あ~あ、こりゃもうたべられないな」
その時、オクラの中で何かが砕けた。
その後、教室掃除の生徒によって1つのオクラが発見される。落としたおかずぐらい自分で捨てろ、とその生徒は愚痴をこぼす。
昼休み中に踏みつけられたようでぺしゃんこに潰れたオクラは、舐めたら塩の味がするであろう小さな水たまりの中に、ぽつんと転がっていた。
かなーり昔に書いたものが出てきました!
オクラが最後どうなるかはばればれだと思うのですが、彼のテンションを楽しんでもらえれば私的には成功です。
ところで、これって小説になってますか?びっくりマーク多すぎだし、文章が子供っぽすぎですかね?




