僕が美少女ゲームに出会ったきっかけ
• 瀬尾: あるスマホゲームの元が美少女ゲームだったことで狂わされる。
•山岸: あるスマホゲームを勧める
•森畑: スマホゲームの元会社が美少女ゲームメーカーだったことを話す
高校入学前にスマートフォンを買ってもらい浮かれていた。
僕は、帰宅部の日リアだが、アニメも漫画もゲームもしない高校1年生だった。
スマホでは、何も検索しない。無知でもよかった。でも、————。
僕は、昼休みの時間、友人の山岸に行った。友人も含めた数人が、アプリゲームしていた。
「このゲーム、おもしろいな。何のゲーム?」
友人である山岸は、こう答える。
「“聖杯/探索譚”というアプリゲームで、ジャンルはRPGだよ」
「“TYPED-CROSS”というメーカーで、「聖杯シリーズ」が有名なところだよ」
「へぇー、1回やってみようかな。(“TYPED-CROSS”というゲームメーカー、聞いたことないな)」
放課後、ゲーム部でギャルゲーマーの森畑に、
「“TYPED-CROSS”ってなんだ?」
と聞いたら、「エロゲーメーカー」と答えた。
僕は、森畑の話を聞いて、
「は?こいつ死ね」
と思った。
そのあとは無言で帰宅した。何も話したくなかった。家に帰って、“TYPED-CROSS”というのをインターネットで検索したら、同人サークルとして出できた。“エロゲーメーカーなんて嘘やんけwww”と思い、自分は何で調べたんだろう……、っと後悔しかなかった。その後は何も考えず、夕食などをして夜9時半にはねた。
翌朝、登校して森畑に、
「“TYPED-CROSS”って同人サークルやろw」
というと、森畑は、僕をにわか扱いする発言をした。
「お前は、にわか野郎か。知っておけよ、カス。聖杯シリーズはエロゲー、Blood-Moonは同人エロゲー。word-pediaで分かる話だろ」
自分は知らなかったことに興味を持ってしまった。無知だったから、知るのが楽しいと。だが、これが不運の始まりだ。
「何だよ!!!! エロゲーって!!!! なんで、なんで。そんなものを教えてくれなかったんだぁぁぁぁ!!!!!!」
僕が叫んだ声が、廊下中に響いた。これで知った。——、他人からの影響は人生を狂わされると……。森畑が、切れて僕に向かって叫んだ。
「うるせぇな!!!! 知らなかったのは、自分の所為だろ。それを俺の所為にしやがって。お前、うぜぇーんだよ。いい加減に殴るぞ!!無知のにわかが。」
「はぁ?」
その言葉によって、僕に殴りかかった。僕は、防御をしなかったため血も傷もできた。その後、僕はムカついたので畑森を殴ろうとしたが、当たらなかった。
去り際に一言、言った。
「何が何でも、他人の所為にするなよ……。お前なんか、無知の癖に!!」
何も言い返せず、僕はすぐ帰った。そして、アイツを恨んだ。今日の学校は、人生災厄の日となった。
そして、ボロクソっていう程、——顔中が涙で湿るくらい——泣いた。
その日の帰宅中、『僕のJKである妹はエロゲーマーなんだが……』という——アダルトゲームを題材にした——ラノベを買う。帰宅後、やけくそになっていたので、すぐPCの電源を入れた。インターネットでアダルトゲームと関係する論文からブログまでも漁った。日本のオタク文化というものの偉大さに感銘した。俺が間違っていた。無知によってこんなことを言ってしまった。
それから、アダルトゲームを原作にしている『聖杯/夜ノ聖戦』という深夜アニメを視聴り、「聖杯/原始ノ戦」という聖杯シリーズの外伝小説を読んだ。ここにして、僕は、“今までは無知蒙昧だった”と悟った。そしてこれからは、“知識を得ること”を求めるようになっていく。何時しか僕は——、日本で生まれてよかったと感じるようになった。
翌日、学校に行った。すると、クラスや学年までなら良かったものを学校中から……、無視された。そして、教師陣からも嘲弄の対象にされた。
ある日、紙に書いていたことが教師にバレた。
内容は、Amazonで買うエロゲリストだった。
この時は、後で返却された。
それら一連の行為を見ていたクラスメイトは俺を嘲笑した。
数日間学校に行ってた。しかし、スマホを没収された日に理由を聞かれた。「エロゲの動画見てた」と素直に答えた。
何も言われずに後で返却された。もう行きたくないと思い、翌日から休んだ。
数か月後、学校に来ることになった。理由はある。退学になったからだ。それは、学校内でアダルトゲームをしたからという理由になった。その日の登校中、18禁PC版の聖杯/夜ノ性戦のOP動画を視聴していた。
登校したら、すぐに校長室に呼ばれ、校長が退学理由の主旨を述べた。僕は、学校を辞めたくなかった。ニートが怖かった。
だから、僕は……、こう反論した。
「紙にエロゲに関する論文を書いただけなんだよ!!なんで……」
「校長に文句言っても退学に変わりねーんだよ!!」
「俺は、学校を辞めないぞ」
「辞める方がいい。貴方は、学校内で孤立しているからな。私《担任》も別のところに行くんだからな。」
「……」
そして、退学書を書かされた。抵抗したが、教頭と担任が無理やり書かされた。
帰り際、僕は、
「よっしゃぁー。こんなクソ学校とおさらばだ。あはは」
と嘲笑った。
それが担任にばれて、“パァーン。”――と叩かれた。思いっきり殴られた。
「てめぇ、ふざけんなよ……。退学になった訳を考えよ」
「はぁ?アダルトゲームを教えねぇーとか、有り得ない。こんなとこ、……行きたくねぇーんだよ!!!!!」
「お前だってそんなの解るだろ。アダルトゲームなんかいらねぇーんだよ。この世に。」
「存在している物を何故、……否定するんだ。オタク、漫画、アニメ、ゲーム、アダルト作品……。隠していても無駄だ!!教えろ!!」
「ほう。そんなことは言うくせに高校の勉学はできねぇとか……。」
担任は怒りに任せて生徒だった僕に殴る。
僕は躱しきれず、パンチを受けた。
「いってぇなぁ!!!!ああ、おい!!!!」
「てめぇーの発言の結果だろ。クソが」
「ああ。自分でも愚かだと思う。でも、……退学はないだろ。」
「私は、退学にしない方が良いと言ったんだけどなぁ。だが、無理やったんだ……」
「そうだったんだ……」
「……、じゃあな」
「じゃあな、担任」
ここでは言わなかった。言ったら負け惜しみに感じたからだ。
じゃあなぁ、高校。クソッ、エロは何だったんだ。バカにしやがって……、その為に研究していたのに……。誰もがバカにしやがって。
歩いて帰った。家に帰ってすぐPCの電源を付けた。僕の学校を検索したら、低評価の学校だった。オタクの迫害、偏差値によるクラス分け、教師の犯罪など挙げたらキリがなかった。でも、僕は『いい学園生活だった』と思った。
解ったことは、学校も担任も生徒もオタク知識は無知であった。故に、萌え系 を否定していた。——俺は、アノ出来事を後悔しないように……。してやる……。その創作を題材にした物語を作るから待っていろよ。
退学したその日の深夜。尚矢は虐められる夢を見た。ある日、ばったり会ってしまった。そこには、怒った森畑が立っていた。
「くそぉ。自分で吹っ掛けた癖に退学って……。何だ?」
「退学させねぇからな……」
「何で、“これ、エロゲー”って言ったんだ?」
「事実を伝えただけだよ」
「けど……」
「けど、なんだぁ。そんな事でチクったってことだろ」
「うぜぇーーんだよぉーー。いちいちさぁ……」
そのあと、言葉に表せないほど、——顔がつぶれるまで――ぼっこぼっこに殴られた。
皆が2年なった春、僕はニートになっていた。
仲間が集って、楽しい生活、——高校入学時の心情。それが、エロゲ事件で崩れた。もう、戻れない。
1年かけて、高卒試験を受けることを決意した。だが、初めは、勉強すらできなかった。みんなが高3になったことで、1日2〜4時間を試験勉強を費やすことができた。
——そして、高校卒業認定試験当日。朝食はパン。復習をして、外に出る。会場に着くまで、 エロゲソングを聴きながら、勉強する。全力で試験を受け、合格し、高卒の資格を得た。 僕は泣き、勉強の達成感があった。
大学には行かず、今はフリーター生活である。いつか大学生になってやろうと。大学生は自由だし、エロゲやっている人も多い。
昼過ぎに外出した。すると、森畑に会った。
森畑は、
「瀬尾ってさぁ、今でもエロ布教をやってんのか」
と瀬尾に言ってきた。
自分は頷いた後こう答えた。
「貴方のおかげでエロコンテンツの功罪を知った。高校の時はまぁ、すまんな」
森畑は、
「もういいよ、高校の話なんか……」
と返答した。
僕は、その返事を聞いて、嬉しかった。
こうして、時を経て仲直りをした。今はエロ以外にも道を発見したのでそこにも入れていこうと感じた。アニメやラノベとかネット小説とかも知ったの高校時代だった。
帰ってからエロゲ界隈をネットで検索すると、“90年代はエロゲ黄金期”という記事を見て、
「90年代に生きたかったーーーーー!!!! なんでだぁーーーーー!!!!」
と独り叫んだ。
90年代はギャルゲーの金字塔である“同○生”がリアルタイムだったからだよ。今みたいな斜陽とか衰退論とかなかったんたぜ。今は、動画サイトやSNSなど他の娯楽コンテンツの台頭、18禁表現の規制問題、違法DL問題、OS問題やムーブメントが来ないことから衰退していると推察されている。これからアダルトゲームをする人が居なくなるのかなぁ、ノベルゲームすら買ってもらえない時代が来るのかなぁと思うと、悲しすぎると思った。そこで、寝ることにした。
翌朝、外まで丸聞こえだったらしいので怒られた。
寝ている時、あの出来事が夢のように回想し始めた。——ああ。今では思い出の1つだ。エロゲに出会って文章を読めるようになったし、神作のエロゲにも出会えた。
だからこそ、エロゲをやり続ける……。
明日もその次の日もエロゲをしていた。この出来事でエロゲというものを知り、学んだ。僕は、エロゲをやり続けていきたい。
瀬尾は自身の振り返りとして、『僕が美少女ゲームに出会ったきっかけ』というのを書いた。
小説としてはしょぼい出来であろう。だが、少なくても少数は見てくれるだろうという期待があった。
美少女ゲームのネタ小説を書いてみると、PV数は全然だった。
才能は無いが、美少女ゲームについての熱は冷めてない。
それどころか、熱くなる一方だ。
そういう題材の作品はそれなりに出てきた。やっていない人は、そういう作品を見るだけでいい。
それで好きになったら、美少女ゲームをするといい。スイッチだろうが、18禁版だろうが……。
楽しいんだ、美少女ゲームは。