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第1話 トラックに跳ねられて始まる物語

トラックが突っ込んで来た。


10tの大型のモノだ。


避ける暇なく、呆気なく跳ね飛ばされー…




自分の名は熊飛(くまとび) 熊一郎(ゆういちろう)——地球は日本国の片田舎の片隅で、平々凡々に生きていた、四十路を迎えたばかりの草臥れた社畜のおっさんだ。


そんな自分が何の因果かー…気が付いたら、異世界で美少女に転生していた。


白く輝く肌に艶やかな黒髪。


まるで宝石のような琥珀色の瞳。


三千世界(いち)の美少女——それが現在の自分。




小高い丘の上で目覚めた自分は、自身のあまりの変わりように大いに取り乱した。


慌てふためいていた自分だが、トラックに跳ねられた事を思い出した事で、自身に何が起こったのか理解した。


〝トラックに跳ねられた者は異世界で転生する〟


日本人の実に八割以上が、この与太話を信じていると言われている。


ストレス社会なんて生やさしいモノを通り越し、もはや拷問社会と呼ばれ始めた現実の辛さ故に…。


かく言う自分もそのクチである。


「はぁ〜…」


しかし、これからどうしたものか…。


これからどう生きていけば良いのか、自分にはサッパリわからない。


異世界に行った経験も、女性に性転換した経験も、自分はまったく無いからだ。


「風呂とトイレ…男子用と女子用、コレからはどちらに入ればいいんだろうかー…」


どちらを選んでもダメな気がする。


うんうんと自分がアタマを悩ませていると、目の前に、突然フォンー…と、半透明のボードが現れた。



『もしもし、熊一郎——て、あんれまぁ、アンタ、とっても可愛くなってまぁ〜‼︎』


『おぉ、どれどれぇー…ぶははははっ‼︎ゆ、熊一郎ぉ…おめ、ぐふすぅっ…‼︎』


「は?なっ——お、オフクロ、オヤジっ⁉︎」



なんと半透明のボードには、一昨年揃って行方不明になっていた両親の姿が映っていた。

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