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パーティー

誤字報告、感想をありがとうございます!

 新国王の就任、新たな国としての建国パーティーが始まった。

 煌びやかに豪華に飾られた会場で、煌びやかに様々な衣装で着飾った人々が集まるパーティー。

 眩しっっっ!久々なので目がクラクラチカチカする!

 薄いサングラス型バリアを張ったよ。

 新国王のアールスハインの前には物凄い人数の挨拶の列が出来てて、それを眺めながら、俺とディーグリーとユーグラムはパーティーが始まると同時に飲食コーナーに移動して豪華飯を食ってる。

 お城の料理長はリュグナトフ国の料理長が押し掛けて就任した。

 アマテ国の旅がとても思い出深かったのか、リュグナトフ国の王様やお妃様、姫様や王子達にも引き止められたらしいけど、


「自分の味と技術はこいつが引き継いでますんで!」


 とか言って、副料理長に丸投げしてこの国に押し掛けてきた。

 そして元々居たこの国の料理長と料理対決して勝って料理長に就任。

 俺が暇で城内を散歩してると、高確率で捕獲され、新しい料理のレシピをねだられる。

 今は海鮮料理の開発に夢中。

 海に面した国なので、是非とも美味しい食べ方を広めてほしいもの。


 柔らかいパンとか肉とか、リュグナトフでは当たり前になりつつある料理が、この国や各国の来賓の方々にとっては物凄い御馳走に感じるらしく、上品にウフフオホホと談笑しながらも、料理を食べる手が止まらない!パーティーではお酒しか飲みません、って男性陣もお酒よりも断然食ってる!

 甘さ控えめなスイーツコーナーは女性達の戦場になっとる!

 上品で表面上は穏やかなのに、並んだスイーツの無くなる速さが尋常じゃない!給仕の人が小走りに追加を足しても足しても間に合ってない!

 ちょっと異様な空気の飲食コーナーから脱出して、会場の隅で休憩。

 アールスハインの前の行列はまだまだ長く続いてる。

 挨拶が終わったのか諦めたのか、ダンスを踊ってる人もいるし、お喋りに夢中な人もいて、でも飲食コーナーが一番盛況。


「俺達って、だいぶ舌が肥えてきちゃってたんだね~?」


「ええ。ここ最近の教会での食事が苦痛で仕方ありませんでした!肉は捌けても、料理が出来ないと意味がないのですね」


 ユーグラムが無表情なのに沈痛な面持ち。


「まあ俺は、自分で作れるからまだ楽だけど、会食とかはほんと苦痛だったよ~!相手が居るのに不味い顔出来ないし~」


「ケータちゃんは大丈夫でした?料理長がこちらに来たのは最近ですよね?」


「自分でちゅくってた」


「うん、それが一番旨いよね!」


「料理の才能はどこで手に入るのでしょう?今なら最難関のダンジョンでも攻略出来る気がします!」


「アハハハハ~。なら今度教会の料理担当者をうちの料理学校に入学させなよ~」


「おや、もう学校を作ることが決まったのですか?」


「うん!料理人育成は、ラバー商会の最優先事項だからね!まだ募集もかけてない、ラバー商会の料理人だけの学校だけどね~!ユーグラムの紹介なら特別に二、三人くらいなら受け入れるよ?」


「是非!お願いいたします!」


 無表情なのに鼻息が荒い。


 長蛇の列がやっと終わってアールスハインが玉座で少しだけ姿勢を崩したタイミングで話しかけにいく。

 他の人には聞こえないくらいの小さな声で、


「おちゅかれ~」


「王様ってやっぱり大変なんだね~」


「お疲れ様です」


 労ったら苦笑が返ってきた。

 一歩近付いた助が、


「ほんとにな!もうすげぇのなんの!嫁候補がワラワラワラワラ現れてしつこいったらねーよ!」


「だろうとは思ったけど、凄い列だったね~」


「あれでも極力人数を減らしたんだがな?」


 アールスハインの声に覇気がない。


「他国の来賓の方々と高位貴族だけで、あれだけの人数になるって凄いよね~?」


「リュグナトフ国の後ろ楯のある新国王ですからね。野心有る者ならこのチャンスに飛び付くでしょう」


「すげぇギラギラ欲望丸出しの目で見られ続けてみろよ!本人じゃなくても気力体力ゴリゴリ削られるわ!」


 アールスハインは文句言う元気もなさそう。

 でもまだまだパーティーは続く。


 アールスハインが自ら玉座を下りて挨拶に向かうと、ここぞとばかりに大勢の人に囲まれる。

 元ササナスラ王国は、古い因習の残る国で、どこかアマテ国に似た面があり、女性は結婚が全て、みたいな教育をされて育つ。

 なので最優良物件であるアールスハインが目の前に現れれば、それはそれは恐ろしい女の戦いが始まる。

 護衛の助がもみくちゃになる程ズイズイ近寄ってくる貴族女性達。

 その目がギラギラしててとても怖い。


 あ~、アールスハインがピンチ!とは思うけど、俺達はあの包囲網には近付けない。

 なんせ平民と幼児だし!

 遠目に見て無事を祈るばかり。

 だけど顔色が若干悪くなってるアールスハインを見かねたのか、颯爽とその場に現れたのは、真っ赤っ赤のドレスを着たクレモアナ姫様と水色の清楚系ドレスを着たリィトリア王妃様。

 クレモアナ姫様の旦那さんのサデュステュー王配殿下も居るけど、ちょっと離れた場所でニコニコしてる。

 リュグナトフ国代表としてこのパーティーに参加してる三人は、新国王のアールスハインと同等の身分の人達。

 無言のままアールスハインに近寄って、クレモアナ姫様が扇子でパンパンと何度か掌を叩いただけ、リィトリア王妃様はニコニコ笑顔を向けただけ、ただそれだけでギラギラした女性達を黙らせた!強い!圧が半端ない!格好いい!

 同等とは言え、新国王就任祝いのパーティーなので、二人は完璧なカーテシーを披露して、アールスハインにお祝いの言葉をかける。

 しれっとクレモアナ姫様の隣に並んだ旦那さんのサデュステュー王配殿下も挨拶をすませ、四人で話し出す。

 周りを囲む女性達が動くに動けず表面上はにこやかに話を聞いてる。

 表面上にこやかに話してるように見えるクレモアナ姫様とリィトリア王妃様の会話で、段々と周りの女性達の顔色が悪くなっていく。

 どんな話をしているのかは聞こえないけど、チラホラと包囲網から離脱していく女性も現れて、ミチミチだった包囲網が段々と崩れていく。

 怖い!アマテ国のアンネローゼよりも怖い!にこやかに毒を蒔いてる気配がしてとても怖い!

 話しながらもこちらに近寄ってくるのもちょっと怖い!

 女性達が毒に殺られて散っていくのを見ながら俺達の元まで来たクレモアナ姫様とリィトリア王妃様。

 ウフフ、ホホホと笑いながら俺を捕獲して、両側からチュッチュするの止めて!


「は~、ケータちゃんには何時も癒されるわ!」


「ええ、本当に!何時までたっても可愛いままで!」


 またチュッチュされて、


「それにしてもアールスハイン。あなたは国王になったのだから、あの程度の令嬢達くらい余裕をもって捌けるようにならないとね?」


「そうよ!集団で囲んでくるなんて全然大したことはないのだから、笑って受け流すくらいになりなさいね!」


「そうは言われましても」


 顔色の悪いアールスハインが反論しようとしても、二人に敵うはずもなく、


「あんなのはほんの序の口よ!本格的に危ないのは実力行使に出たり、周囲を誑し込んで外堀を埋めにかかるわよ?」


 それからは手強い令嬢のあしらい方の指導が始まった。

 助もユーグラムもディーグリーも真剣に聞いてる。

 でも最終的には、


「何より一番の解決方法は、特定の相手を見付ける事よ!」


 と言われてしまう。

 見付けるまでが大変なんだけどね?


読者様の質問に読者様が答える事で解決すると言うありがたい現象が起きておりますが、一応捕捉として。

シェルがお母さんです。

シェルもアールスハインと同じくらい身長がありますが、お母さんです!

なので子供達もデカイです。

ケータは日本人の子供の平均身長よりやや小さいですが、シェルの子供はこちらの世界の平均身長よりもやや大きめ。

ケータが前世の身長を取り戻すには、相当な時間がかかります。

まだまだしばらくはタイトル通りちったいままの様子。残念!

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4巻の発売日は6月9日で、公式ページは以下になります。 https://books.tugikuru.jp/202306-21551/ よろしくお願いいたします!
― 新着の感想 ―
今まで同性婚かと思っていたがシェルは女性だったの!?
[良い点] 300話おめでとうございます。 [気になる点] どういう関係になろうとアールスハインの特定の相手って ちったいさん以外だと不足に感じちゃうかも。
[良い点] 300話おめでとうございます。andお疲れ様です。 花も嵐も踏み越えて300話の文章量頭が下がります。 [気になる点] 300話超えてもちったいさん。大きくなれる日は来るのか。 どなた…
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