三年新学期 4
誤字報告、感想をありがとうございます!
追い剥ぎのような奴がいて、その被害者がいて、その対処をして。
何だか初ダンジョンのワクワク感が大分削がれてしまったので、ここは一つ気分を変えるためにおやつタイムを設けましょう!
テントやキッチンを出すのは面倒臭いので、久しぶりに魔法だけで簡単にね!
簡単なシートを広げてその上に折り畳みテーブルを出し、材料を並べただけで、助が何を作るのか分かったのかいそいそと卵を割り出す。
最初卵は一個しか出してなかったのに、足りないって言われて全部で三個も出した。
泡立てるから物凄く膨らむのに、こんなに食べるの?
まあ、焼いてすぐにマジックバッグに入れちゃえば、アツアツのまま保存出来るから良いけど。
何度も作っているので、目分量でも大量に作れるようになったし!
卵白と卵黄をバリアなボウルに分けて入れて、卵白を泡立てる。
魔法なのであっという間。
材料を見て、フワモコの卵白を見てディーグリーが参戦。
生地を熱したバリアに落とす頃には、当然のようにディーグリーが配置に着いてる。
アールスハインが皿を並べ、ユーグラムがお茶を淹れる。
ルルーさんだけが置いてきぼりで突っ立ったまま。
半透明のバリアの中で膨らんでいく生地を真剣な目で見る面々。
蓋のバリアを消せば、素早い動きでひっくり返すディーグリー、更に真剣な目で見る面々。
更に膨らむ生地。
その間にトッピングの用意。
ジャム数種と生クリーム、バターとハチミツ。
膨らみが落ち着いて焼き色も完璧な、
「おおー!ほっちょけーち久しぶり~」
「ブフゥ、フハッ!ほっちょけーちって!ナハハハハハ!」
ディーグリーの発言に助が爆笑しだした。
笑われてるディーグリーが何を笑われてるのかを理解していなくて、キョトンとしている。
「え~なに~?なんで俺笑われてんの~?」
「ナハハ、フハッ、いや、ディーグリーがケータの口調になってて笑う!」
「ええ~?」
「フハッ、これはホットケーキ、温かいケーキってこと!」
「ああ~、ケータ様の口調で言ったから笑ってるってことね~」
「フフッ、可愛らしくて良いではないですか?」
「あ~、でもケータ様なら可愛いけど、俺達が言うのは可愛くないね~、笑われてるし!」
「ぶふっ、他にもあるかもよ~?」
「え~?その度に笑われるのは納得いかないな~?」
「まあまあ、それよりも出来たので食べましょう!」
ユーグラムが皿に盛った物を全員に配り、一斉に食べ出した。
はい、全員が貪り食ってまする。
ルルーさん以外は、お上品に食ってるけど、その速度が異常です。
皆ちゃんと噛んでんの?と疑問に思う程。
ルルーさんもほぼ呑み込んでるよね?
久々に食べたホットケーキに、最初の一口で固まって涙流しだした時はギョッとしたけど、その後皆に負けじと物凄い早さで食いだした。
餓えた獣のようだね!ダチョウの卵よりデカイ卵三個分使ったホットケーキが、あっという間に無くなりましたよ?食い過ぎて動けなくならない?
そんな心配は無用でした。
その後気を取り直して、探索の再開。
ダンジョンによって違いはあるらしいけど、このダンジョンは、だいたい五層ごとに魔物の強さが変わるらしい。
なので五層ごとに一回戦って、強さの確認をしてから進む事に。
と言う事で早くも三十層のボスです。
ここまでは特に強い特殊個体なんかは出てこなくて、森の魔物と同程度の強さだったので、まだ余裕があるんで、先へ先へと進んで来た訳なんだけど、三十層のボスは特殊個体の熊でした。黄色と緑の熊が二匹。
色つきの魔物は、普通の魔物より強いし、たまに魔法を使って来たりするらしい。
まあ特殊個体と言っても熊なので、多少固いかな~?くらいで倒せたけどね!
ボス部屋は人が居る間は、ボスが再び現れる事は無いそうなのでここでお昼ご飯に。
何せ肉を大量に持ってるからね!マジックバッグに余裕はあるけど、少しでも消費しないとね!
って事で、ルルーさんに米の初披露でっす!
メニューはしょうが焼き!
たっぷりの千切りキャベツとトマトを付けて、具沢山のお味噌汁と一緒に、ご飯!ほっかほかのご飯!久しぶり!
最初ルルーさんは、ご飯を前にとても不審そうな顔をしてたけど、周りがガツガツ食ってるので、恐る恐る一口食べて、噛んで、泣いてた。
何故?理由は分かんないけど、まあその後すぐにガツガツ食いだしたので問題無いだろう。
素晴らしく良い食べっぷりを披露して、お茶を呑んで一休みしたらまた探索の始まり。
三十層、三十五層、四十層でそれぞれ一度ずつ戦闘を行ったが問題無く、ちょっとずつ魔物が固くなってたけど、魔法を使われる事は無く魔法剣で対処可能で進められた。
そして四十五層。
階段を降りた途端魔法で攻撃を受けた。
バリアに弾かれて魔物にダメージ行ってるけど。
出てきた魔物はゴブリンと言われる小人な魔物。アンネローゼより少し大きいくらいの、緑の肌の耳の尖った魔物。
腰布と棍棒を持ったのと、弓を持ったの、汚い布を被って杖を持ったの。
杖を持ったのが魔法を撃ってきた。
魔法と言っても簡単な火魔法玉だけど。
ルルーさんも含めて全員バリアを張っているので、難なくクリア。
五十層のボスはゴブリンがいっぱい。
問題無くクリア。
あまりにサクサク進むので、張り合いが無い。
ディーグリーが愚痴を溢せば、ダンジョン経験者のルルーさんと助がニヤニヤしながら、次の階を楽しみにしていろ、とか言う。
ボス部屋を出て暫く歩くと、魔物を発見。
出てきた魔物はゾンビ。
とても臭い!!ヤバイ!臭いい!
思わずバリアに消臭を掛けたよね!
その臭いゾンビは、同じように臭さにやられたユーグラムの魔法で燃やされたけど、痛みを感じていないのか、構わずこっちに向かってきた!しかも生臭い腐った匂いにプラス焦げる匂いまで加わったらしく、俺以外が物凄く苦しんでおります。
でも倒さない事には先に進めないので、ディーグリーと助が突っ込んで行って斬り付け、その後をアールスハインが、ユーグラムが更に魔法で追撃。
ゾンビ意外と固いです。
固いって言うか、痛みを感じないのか、傷付いても構わず突っ込んで来るので苦戦した模様。
ディーグリーと助のバリアを破られてたし。
後から聞いたら、五十層からは魔物が一気に強くなるそうです。
五十層の休憩所に一旦避難して、まずは匂いを落とす為に洗浄魔法、皆は自分で出来るのでルルーさんには俺が掛けました。大興奮してました。
「ユーグラム~、ゾンビ焼くの勘弁して~」
「……………あれは失敗でした」
「うん、ただでさえ酷い匂いが更に酷くなったね~」
「次は凍らせます」
「うん、それが良いかも~。あ!ついでに次からは虫も凍らせたら良いんじゃない?」
「…………………余裕があれば善処します」
「反射で燃やすの止めてね!」
ゾンビのドロップは小銭。
匂いさえ気にしなければ、問題無く倒せるので先に進みます。
天井スレスレを高速で通過して五十五層へ。
五十五層からの魔物は、なんか幽霊?
やたら存在感のある幽霊で、レイスって言うそうです。
この魔物は、物理攻撃が効かなくて魔法でのみ倒せるそうです。
魔法剣は通じるんだけどね!
なのでサクサク進む。
レイスのドロップはなんか黒い玉。
これを相手に投げつけると、一定時間相手の視力を奪えるらしいよ?
六十層のボスはゾンビとレイスがワチャッと居ました。
とても臭いい!!
思わずユーグラムよりも先に凍らせちゃったよね!加減を間違えて部屋ごと凍らせちゃったけど!
「えへ!」
「えへ!じゃねーから!加減間違えてんじゃねーよ!こっちまで凍ったら危ないでしょーが!」
「あーい、ごめちゃーい」
凍ったまま一定時間がたつと、倒した事にカウントされたのか、パリンパリンと氷が割れて小銭と黒い玉が散乱してた。
本日はここまで。
テントを出して夕飯の準備。
夕飯は、ご飯にいたく感動してたルルーさんの為に、以前森で取ったドードーの肉で親子丼を作りました!キューリの浅漬けと具沢山のお味噌汁で召し上がれ~!
これぞ丼の食べ方!って感じのかっ込み方で食べるルルーさん。それがやたら旨そうに見えたのか、助が真似をして、ディーグリーが真似をして、アールスハイン、ユーグラムも真似をした。
ユーグラムが丼をかっ込む姿は、激しく似合わなかった!
巨大フライパンいっぱいに作ったのに、まだ足りなくて、追加を作った。
皆の腹がはち切れそうです!
食休みの後はお風呂に入って就寝。
4月からの予定ですが、一応、毎日更新出来るように頑張ります。
そしてたぶん、4月中には終る予定です。
本編が終ってから、何話か他者視点が入って、終了の予定です。
引き続きよろしくお願いします!




