試験明けって弛むよね
一週間も間が開いてしまうとは!
すみません、頑張ります!
おはようございます。
今日の天気は晴れです。
試験が終わって休日を挟んだからか、生徒達の顔が弛んでいます。
前後期制の学園には、夏休みと冬休みしか無いのかと思ってたら、試験後二日登校したら、十日程の休みが入るそうです。
休み中の予定では、前半五日間は肉体強化のお披露目がてら、騎士団での訓練。
残り五日間は、旨い肉を求めて演習に行った森へ行く予定。
悪の大物顔な肉屋のガジルさんの知り合いの冒険者が同行してくれる。
流石に学生だけで森へは行かせられなかったらしい。
結構有名なAランク冒険者が同行してくれるので、許可が下りた。
アールスハインの仕事は良いのかと思ったら、この王子様は自主的に仕事を回して貰っていたらしく、別にやらなくても良かったらしい。
むしろ友達と遊びに行く予定を立てたら、王様と王妃様に喜ばれたとか。
シェルが笑いながら話してた。
で、今日と明日の二日間は何をするかと言えば、試験結果の発表と、お疲れ様の立食形式の軽いパーティーだそうです。
試験の項目には無かったけど、全員のダンス審査も有るらしいよ。
パートナーは自由。
誰と何回踊っても良いらしい。
アールスハインは?って聞いたら、イライザ嬢と踊るそうです。
イライザ嬢は未来の姉なので、変に騒がれなくてお互いに都合が良いんだって。
ユーグラムとディーグリーは、イライザ嬢のお友達の令嬢が相手をしてくれるそうです。
助は騎士科の先輩の女性騎士。
シェルもクラスメイト。
助が踊る姿を想像して笑っちゃったけどね!
この世界に来てから、イケメンになったので、それ程違和感は無いのかも知れないけど、前世のリズム感皆無の姿を知ってるだけに、笑いが止まらないよね!
盆踊りを逆流する奴だし!
試験結果の発表は、校舎入り口の掲示板に、学年ごとに上位百番まで張り出される。
一年一位はアールスハイン。
今回の試験からは、魔法実技の成績も加算されるので、今まで取れなかった一位を取った。
二位はユーグラム。五位にディーグリーの名前もある。
と言うか、上位二十二人は全員Sクラス。
とても優秀。
ユーグラムとディーグリー、助とシェルに軽く祝福されてはにかむアールスハイン。
周りの令嬢達が息を呑んでその顔を凝視してる。
騒ぎになる前に撤収。
今まではユーグラムが常に一位を独占してたらしく、ちょっと悔しそうなのをディーグリーがからかっていた。
助とシェルは途中で別れ教室へ。
三位のイライザ嬢が、
「アールスハイン殿下、一位おめでとうございます。呪いが解呪されてまだ一年もたっておられないのに、素晴らしい成績ですわね!」
「ありがとうイライザ嬢、今後も維持出来るよう精進するよ」
「フフフ、これ以上精進されては、護衛騎士の立場を奪って仕舞われますわ!」
そう言って離れて行った。
その後も何人かのクラスメイトに祝福の言葉を貰い、軽く返しながら席に着く。
「言われてみれば、アールスハイン王子が魔法を使えるようになって、まだ一年経って無いんですよね~」
「そうですね、その間に物凄い勢いで魔法を習得し、全員を抜き去って行かれた」
「元々魔法抜きでもSクラスに入れるくらい、成績は良かったですけど、魔法の習得と上達の速度が半端ないって言うね~!」
「ええ、規格外が側に居て、指導者が国一番の魔法使いと言うのも有ったでしょうが、それにしても異常な早さですね!」
ちょっと恨めしげな目でユーグラムとディーグリーが愚痴をこぼす。
「まぁ、指導者と見本が良すぎて、常識を知らなかったのが原因だな?」
「それにしてもですよ!」
「そう言う二人も、常識から外れつつ有る自覚があるだろう?」
「あ~、まぁ、普通は空は飛ばないかな~?」
「肉体強化もしませんし、剣に魔法も込めませんね!」
「騎士団に指導する側で参加もしないな!」
笑いながら三人に見られますが、エヘッと笑って誤魔化しておきます!
「可愛く笑っても、全てはケータ様が原因ですよ~」
ディーグリーに頬っぺたをツンツンされた。
そんな風に戯れていると、我等がインテリヤクザな担任カイル先生が、上機嫌に教室に入ってきた。
「おう、お前ら、流石俺のクラス!上位独占、良くやった!」
笑う顔が凶悪だけど褒められた。
「試験の結果は各々目を通して、まぁ、間違った所はちゃんとなおしとけー、それと上位十人は飛び級の試験も受けられるから、受けたい奴は、連休明けに言いにこーい、以上解散!」
他のクラスならば、間違いが多い点の注意とか、次の試験の対策に読んでおくべき本とか、色々やるらしいが、Sクラスの生徒には不要らしい。
驚く程早く終わった。これ、態々集まる意味は有るのだろうか?
疑問には思ったけど、皆が軽く流すのでまぁ良いのだろう。
他のクラスは、ザワザワと落ち着きがない中、着替えて訓練所へ。
午前中一杯、肉体強化の訓練をして早目に食堂へ。
早目に着いた食堂は、当然空いているが一年Sクラスのみが居る訳ではない。
二年Sクラス、三年Sクラスからもまた早目に食堂に集まった生徒は多い。
無駄に騒ぐ生徒も居ないので、特にバリアも張らずに周りの話を聞いてみる。
「色ボケ元会長Sクラス落ち決定?」
「だろ?素行不良の上に五十位以内にも入って無いって、連休明けにはクラス落ちしてるだろ!」
「元々ギリギリだったしなー」
「その癖態度はやたらでかいし偉そうだし、今までは顔と身分だけ目当ての令嬢に騒がれてたけど、今は見向きもされないって言うね!」
「そのライバルのキャベンディッシュ王子も、キャーキャー言われたのは最初だけだったなー」
「クシュリア妃のご実家がお取り潰しになってからは、王子妃狙いの肉食系令嬢も撤収早かったしなー、今はアールスハイン王子を狙ってるらしいけど、近付けもしないってね!」
アールスハイン王子が狙われてるそうですよ?
アールスハインの顔を見ると、ほんのり苦笑してるだけでコメントは無し。
まぁ、ここに居るメンバーは、皆顔が良いので令嬢達に騒がれるのは慣れている様子。
さっさと昼御飯を食べてまた訓練に戻った。
訓練所には、アールスハインら目当ての令嬢達が遠巻きにこっちを見ているが、今は肉体強化の訓練中。
「「アハハハハハハハハハ」」
「フフフフフ、フフフフフフフフ」
絶賛爆笑中です!こんな姿見たら恋心も冷めるよね!訓練後も、若干余韻が残るのか、移動中もほんのり微笑んで、何時もより大分柔らかい印象になるから、その時を狙うべきだよ!訓練中は見ない振りした方が良いよ!
と心の中でのみ令嬢達を応援しました。
爆笑しながらの訓練は、途中助も参加して更に笑い声が追加された。
シェルは訓練が終わったと同時に合流してきた。狙ってたな!
食堂に着くと、中央の席にキャベンディッシュと元会長、元ダ女神が談笑していたが、三人を見る周りの目が、何時もよりも温度が低い感じ。
近くを通り掛かる時に話を聞いてみると、キャベンディッシュはCクラス、元会長はSクラス落ちほぼ決定、元ダ女神Fクラスにも関わらず、人間関係を身分や試験の結果だけで区別するのは愚か者のすることだ!そんなものより大事なものは幾らでも有る!それを分かっている自分達は偉大だ!みたいなことを大声で喚いているらしい。
試験結果が良くない奴の言い訳ですね!
端の方の席で仲間内に話すならまだ可愛い物だが、王子が皆に聞こえるように話す内容では無い。だから皆の視線が何時もより冷たいんですね!
絡まれてもろくなことが無いのでさっさと食って退散しました!
お久しぶりです。
仕事内容が変わって、生活のリズムがガタガタな為、更新と執筆に割くエネルギーがありません。
もう暫くは、不定期更新になります。ごめんなさい!




