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ANOTHER HERO 〜もう一人の英雄〜  作者: 桜田一咲
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シンという少年

初めまして桜田一咲(さくらだいさき)です。今回投稿したANOTHER HEROは僕の処女作なので至らないところもあると思いますが暖かい目で見てくれれば幸いです。

感想などがあればコメントをじゃんじゃん送ってくれると嬉しいです!

それではANOTHER HEROをお楽しみください!


この世界にはある伝説がある。

世界はかつて悪魔の軍勢によって滅びかけた。

大地は裂け、海は干上がり、空は赤く染まりどこも彼処も人々の悲鳴や苦しみの声で満ちていた。 

だがある日、悪魔の軍勢を倒さんと立ち上がった4人の騎士が現れた。

彼らは魔具(まぐ)と呼ばれる自身の身体に宿る魔力を引き出す道具とその魔具を使い使役できる獣、召喚獣を巧みに使いこなし次々と悪魔を討伐していった。

その後、悪魔の軍勢を全滅させた彼らを讃え人々は彼らのことを「四大騎士」と呼び後世へ語り継いだ。

だか物語はまだ終わらない。この数百年後、再び戦いの火蓋が切られようとは誰が予想できただろうか、


これはその数百年前の物語の続きから始まる新たな物語である。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「たっ頼む!命は...命だけは見逃してくれ...」

「じゃあ有り金と馬車に積んである荷物全部置いてけ」

グリロー王国辺境の王都へ続く街道で一台の馬車が四人の盗賊に襲われていた。

商人の男は恐怖で顔を真っ青にしながら馬車から降り上着のポケットに入っていた財布を盗賊のカシラらしき男に渡した。

「こっこれで全部です、これで命だけは助けてくれるんです

 よね?...」

「おー素直な奴は嫌いじゃないぜ?約束通りお前の命は...」

笑顔だった盗賊のカシラの顔が財布の中を覗いた途端一気に不機嫌そうな顔に変わった。

「おいお前有り金はこれで全部なのか?」

盗賊のかしらの殺気を帯びた目を見た商人の男は震えながら

「はっはい...それで今持っているお金は全部です...」

「...はぁ〜」

商人の男の答えを聴くと盗賊のカシラは大きなため息を吐くと

「あのなぁ...これっぽっちの金額で俺らが満足できるわけな

 いだろ!」

盗賊のカシラは顔を真っ赤にし大きな声で商人の男を怒鳴りつけた。

「やっぱ気が変わったわ、お前はここで殺す」

「そっそんな!」

盗賊のカシラが腰にさしてあった剣を抜くと商人の男は腰が抜けその場に尻もちを着いた。

「恨むんならたったこんだけしか金を持ってなかった自分恨

 むんだな!」

盗賊のカシラが剣を商人の男に向かって振り下ろす。

(あぁ俺はここで死ぬんだな...)

と商人の男は目を瞑り心の中でそう呟いた。

(どうせ死ぬならコイツらにちょっとでも抵抗しとけばよか

 ったな…)

剣の先が商人の男を斬りつけようとしたその時

「ごふっ!?」

盗賊のカシラの変な声を聞き目を開けてみるとそこには十五歳くらい黒髪の少年が立っていて盗賊のカシラが地面で蹲っていた。

「おじさん大丈夫ですか?」

少年はそう言うと商人の男に手を差し出した。商人の男は少年の手を掴み立ち上がる。ふと少年の顔を見ると整った顔と透き通るような空色の瞳をその少年は持っていた。

「っ!?てめぇガキ!いきなり出てきてなんだ?よくも俺の

 腹を殴ってくれたな?」

そう言いながら盗賊のカシラはヨロヨロと立ち上がる。

「クソガキが、ぶっ殺してやる!野郎ども!このガキとオッ

 サンを八つ裂きにしろ!」

「「「了解ですカシラ!」」」

返信ともにさっきまで荷台を漁っていた盗賊三人が一斉に少年たちに襲い掛かった。

「おじさん、ちょっと危ないから後ろに下がっててくださ

 い」

そう言うと少年は商人の男の前に出て拳を構えた。

「悪いなガキ、殺しは好きじゃねぇがカシラの命令だ悪く思

 うなよ!」

他の二人より一足早く前に出てきた盗賊がそう言いつつ少年に斬りかかる

「危ない!」

商人の男が声を上げた瞬間、少年は剣をギリギリで避けそのまま盗賊の顔に拳を叩き込んだ。渾身のパンチをくらった盗賊はそのまま地面に倒れた。

「「「...はぁ?」」」

盗賊のカシラと他の二人の盗賊は何が起きたかわからず唖然としていた。

「ひっ怯むな!ちょっと武術が使えても所詮ガキだ!二人掛

 かりでヤれ!」

カシラの掛け声とともに二人の盗賊が同時に少年を襲った。

(ちょっとだけビビったが所詮はガキ、二人同時に攻撃され

 れば一溜まりもないだろ...)

盗賊のカシラがそう思っていると

「うぐっ!?」

「ぐほっ!?」

さっきまで少年の相手をしていた二人が盗賊のカシラのほうに飛んできた。盗賊のカシラは少年のほうを見たが少年は無傷だった。

「急所は外してるから大丈夫だけどアンタもくらいたい  

 か?」

「ひ、ひぃ!」

少年のその言葉を聞いた盗賊のカシラは血相を変え三人の部下を連れ慌ててどこかへ逃げて行った。

「大丈夫ですかおじさん?怪我とかはしてないですか?」

あまりの光景に思わず立ち尽くしていた商人の男はハッと我に帰る。

「あ...あぁ大丈夫だ怪我もしてない...」

「そうですか、ならよかった」

そうゆうと少年は道端に置かれていた鞄を拾い上げ歩き出した。

「まっ待ってくれ!君は何者なんだ!こんな所で何をしてた

 んだ?」

商人の男が少年を引き止めてそう尋ねると少年は笑顔でこう答えた。

「あっそうですねそう言えば名前言ってませんでしたね」

少年が商人の男に近寄り言葉を続けた。

「俺の名前はシン、ただのシンです。ここには王都を目指し

 て旅をしていたのでたまたま通り掛かりました。」

「そうかシンか...俺は名前はマルコ、しがない商人だ。じゃ

 あ何で関係ない俺を助けてくれたんだ?」

「困っている人を助けるのは当然なので」

その理由を聞いてマルコは驚いた。

「そっそんな理由で助けてくれたのか?」

「それ以外に何かありますか?」

マルコが返す言葉に戸惑っていると

「それじゃあ失礼しますね、この先でも盗賊とかに襲われな

 いように気をつけてくださいね」

その間にシンは再び歩き出す

「待ってくれ!何かお礼をさせてくれ」

「お礼...ですか?ん〜特に今お金とかには困ってないです

 し...別に何も...」

「君って王都を目指してるんだろ?俺も王都で商売するつも

 りで王都へ向かってるんだ。だから君を王都まで運ぶって

 のはどうかな?」

「本当ですか!?是非お願いします!」

こうしてシンとマルコは王都を目指して馬車を走らせた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


シンと言う少年と王都を目指して二日後、マルコはシンから色々な話を聴いた。自分は騎士になる為に王都を目指していると、この国では騎士なる為には騎士養成学院を卒業しなくてならず、しかもその学院が王都にしかないため、シンが王都を目指すのも合点がいった。

「シン、あともう少しで王都につくぞ〜」

「本当ですかマルコさん!」

荷台からシンが顔出し前を見渡す

「といってもあと二時間くらい掛かるけどな」

「じゃあまだ見えないですね...」

シンは感情が豊かだから見ていて面白い

「ところでシンはどこで武術を学んだ?その若さであの強さ

 だ並のところではなさそうだが?」

「師匠に教わったんです。師匠は山で自給自足の生活をして

 います。なので俺も6年間師匠と一緒に山暮らしをしまし

 た」

「山暮らし!?なんだから色々大変そうだな...」

「そうなんですよ...空気が薄いんですぐ疲れますし熊とか猪

 を狩らないと肉を食べれませんし...」

「えっと...熊とか猪を狩ってたの?」

シンの答えは想像の斜め上をいっていた。しかしそれと同時にシンの異常なまでの強さにも納得がいった。

「熊は本当に手こずりました...一昨年までは全然勝てません

 でした。」

(つまり今は熊に勝てるのか...)

そんな他愛もない話を続けていると段々と前に巨大な外壁が見えてきた。

「おいシン見えたぞ!あれが王都[マリーシャン]だ!」

「あれが王都...やっと着いたー!」


やっと王都についたシンたち、ここからシンの物語が始まる。

読んでいただきありがとうございました!

僕の処女作ANOTHER HEROはどうだったでしょうか?

感想などはコメントで送ってくれる嬉しいです!

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