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夜中、眠っている間に髪の毛を食べる妖怪!

作者: 七瀬




僕の名前は、『西神 鉚一』21歳の大学生。


僕には、深刻な悩みがあるんだ!!!

中学3年生になった頃から、急に髪が抜けはじめてきて、、、。


別に、シャンプーをしてごっそりと髪が抜けるとい訳でもなく、、、!


気がついたら、、、?

髪が薄くなっていた感じなんだよ、、、!


僕と同じ年の男の子に、僕と同じように髪の悩みを持った男の子が

いるのだけど、、、?


寝ている間に、大量に髪が抜けたという話しを聞いた事があるんだけど、、、?

僕は、どうやら、、、?


それとも違うのかもしれない、、、!



僕の場合は、、、?

朝起きると、寝る前に比べて明らかに髪の毛がなくなっているのに、、、。

髪が抜けた形跡がないんだよ!


髪が1本も落ちてないんだ、、、!

どうしてなのか、、、?


僕は、病院で診てもらった事もあるんだけど、、、?

先生が言うには、『ストレスからきてるのかもしれませんね!』と言われ。

薬と髪に効くスプレー型の薬をもらっただけ......。



ちゃんと、病院からもらった薬を飲んだり髪に付けたりしたんだけど、、、?

結局、治る事はなかったんだ、、、!



ただ僕は、一つだけ気になっていた事があったんだよ。

夜、僕が眠っていると、、、?


部屋の近くで、変な音がするんだ!!!

【シュルシュルー】と何かを吸っているような音。


僕は、この音をあまり気にしていなかったんだけど、、、。




・・・でも、ある時その音がした時に目を開けると、、、?

僕の頭に近づいて、誰かが僕の髪を吸っている、、、!?


『お前は、誰なんだ!?』

『あぁ! 起きちゃった? ごめんよ!』

『ごめんよじゃないだろう! 僕に何をしてたんだよ!!!』

『・・・ちょっとだけ! 髪を、、、。』

『お前か! 僕の髪の毛を食ってるのは、、、!!!』

『・・・ごめんよ! お前さんの髪があまりにも美味しそうだったから、つい、』

『お前のせいで! 僕がどれだけ! 髪の毛の事で悩んだのか! 分かるのか?』

『・・・ごめん、』

『僕の髪を! 全部、返せ!!!』

『・・・全部?』

『返せないのか? どうしてなんだ、、、?』

『オラのエネルギは、“人間の髪の毛なんだよ!” だから、全部と言われても!』

『分かった! 5本ぐらいなら、お前にくれてやる! それならいいか?』

『・・・ううん! ありがとう、でもあと5本髪をくれねーか?』

『分かった! 分かった! あと5本やるよ! それで返してくれるんだな!』

『うん!』

『よし! それと約束してくれ! もう僕の髪を食わないと、、、!』

『分かった!』

『お前! 案外、物分かりがいい奴だな!』

『あぁ! オラはいい妖怪だからな~!』

『じゃあ! たまに5本でいいなら、髪をお前に食わしてやるよ! どうだ!

それなら、またココに来れるだろう、、、?』

『ううん! ありがとう、お前さんもいい人間なんだな!』

『あぁ、お前とは“いい友達になれそうな気がするよ!”』

『そうか! ありがてぇ~』

『じゃあ! またな!』

『あぁ! 明日の朝には、元の髪に戻ってるぞ!』

『そうか!』

『あぁ!』



僕が朝目を覚まして、洗面所で鏡を見ると、、、?

中学3年生の髪が薄くなる前の僕になっていたんだよ!


『昨日の妖怪が言った通りになった、、、! アイツ本当にいい妖怪

だったんだな! ありがとう!』


・・・なくなったと思っていた髪の毛が元に戻ると、、、?

今までの、僕を知っている人からしたら、、、?


『どうしたんだよ! 急に髪が増えたのか?』

『増毛したんじゃないのか!!!』

『髪が増えると、、、? イメージ違うな~!』

『西神君! カッコイイじゃん!!!』

『なんか? 若返ったね!』

『今の西神君なら、私! 付き合ってもいいよ!』



かなり、僕の髪がある方は好評だったんだ、、、!!!


それに、髪が増えて1番嬉しかったのは、、、?

直ぐに、【彼女ができた事!!!】



それに、たまに僕が寝ている時にあの妖怪が遊びに来るようになったよ!

僕は、アイツの為に抜けた髪の毛を置いておいて。


来た時に、あげると喜んで食べてるよ!


『何時も、ありがとうな~』

『いいって事よ! お前のおかげで、髪の毛もフサフサになって! 彼女も

出来たんだぜ~い!』

『・・・なんか分からんが、良かったな~!』

『あぁ! さあさあ~髪の毛を食っていいぞ!』

『ありがてぇ~』



この髪を食べる妖怪と僕は、とっても仲がイイよ!

なんか? 分かんないけど、、、。


今が一番! いいのかもしれないな~!!!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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