死ねる薬(簡易版)
「いや〜お前のおかげでいい思いが出来そうだよ」
「そりゃ良かったね」
~色々あって~
サキュバスはふと立ち上がるとそのままビルの縁から足を踏み出した。重力に従って体が落ちる。が、すぐに羽をばたつかせて浮き上がった。その後も何度か羽を振るわせながらサキュバスはビルの谷間を滑空する。左と右には全面ガラス張りの窓が無数に広がるが、そのどれにも空を飛ぶサキュバスの姿は映っていない。そうして彼女は黒い羽根で羽ばたきながらスモッグでかすむ夕日へと消えていった。
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